(1)日産純正チェックバルブについて注意点
先日通勤中にプローバイガスが抜けにくくなり、クランクケース内圧上昇によりオイル上がりが発生しました。
原因は、内圧コントロールバルブ代わりの日産純正チェックバルブが、オイルのガソリン希釈に反応して膨潤(有機溶剤等によりゴムが膨らむことです。)して通気しにくくなったためです。
そこで、バルブを分解してみました。
スプリングがついている黒い物体がゴム製のバルブですが、分解直後は10%程度膨潤しており、内部との隙間が減少しておりました。
なお、一日外に放置したところ、ガソリンが蒸発したのか?元の寸法に戻っていました。
よって、上記事象を踏まえて、同バルブの使用に対して注意喚起を行いたく思います。
下記使用条件に一つでも合致する方は通常よりもオイルのガソリン希釈が進み、バルブが膨潤する可能性がありますので、通気に問題ないことを確認してください。
確認方法は外したバルブに息を吹いてスムーズに抜ければOKです。
膨潤していると、相当強く息を吹き込まないと抜けません。
(1)サブコンにより空燃比を濃くしている方
特にエニグマの加速ポンプ機能によりアクセル開け始めの空燃比を濃くしている方
(2)O2センサーハーネスを切断して、アクセル開け始めから濃い空燃比で運転されている方
(3)ボアアップやハイカム等の組み込みによりノーマルより相当濃い空燃比で走行されている方
私のPCXは相当量のガソリン希釈が発生する下記心当たりがあり、そのために膨潤したものと思います。
(1)イワイサーキットの私服走行会参加時、かなり濃い目に加速時増量を設定していた
(2)O2センサー信号乗っ取りによりアクセル開度40%からパワー空燃比(13前後)で常時走行していた
そこで、使用条件による膨潤差を確認するために、同じバルブを取り付けているみいーさんがシート表皮張り替え見学に来るついでにバルブのチェックをさせて頂きました。
(エンジン系改造は純正エアクリーナー加工、150スロボ、DB-Rのマフラーのみ。)
チェックの結果は全く問題なし。
通気も問題なく、膨潤の気配もありません。
また、エマルジョン発生もありません。
やはり、ガソリン希釈が進むセッティングでの使用は膨潤する可能性があるようです。
そこで、私のPCXはKTM純正内圧コントロールバルブに交換しました。
但し、ホース接続部の外径が大きいため旋盤でガリガリとΦ10に切削。
削ってしまえば大きさは日産純正チェックバルブとほぼ同じ。
保温のために膨潤したバルブについていたゴムを腹巻き代わりに装着。
装着感も日産のソレとほぼ同じ。
しばらく、様子を見てみます。
(2)ホイール製作(精度確認)
仮溶接後のひずみが落ち着いたのでホイールの振れを確認。
半径方向に0.5mm、左右方向に1.3mm・・・(´・ω・`)
ノーマルの使用限界が2mmですので問題は無いですが、左右方向は修正します。
一部スポークの溶接ビードを外して位置を修正後、再溶接。
左右も0.5mmに収まりました。
アルミ溶接はひずみますね。
(3)シート表皮交換
散々シートのアンコを加工して遊んでいましたが、純正シートの滑りは我慢できない!
ということで、滑りにくいシート表皮をヤフオクで落札して張り替えました。
今回は見学兼助手としてみいーさんに撮影&お手伝いをして頂きました!
まずはアンコの最終仕上げ&シートベース加工。
今回はバックレストを除去しますので、シートベースにある同部品の取り付け部を20mm程度カット。
カットした部品をハンダゴテで溶着して穴を埋めました。
その分20mmアンコが凹みますので、チップウレタンと高弾性ウレタンで埋めます。
画像は既に表皮を貼った後ですが、バックレスト取り付け部カット&溶着により埋めている跡が見えるかと思います。
次に表皮を張り込ます。
前後左右の位置を決めて仮止め。
白いエアツールはエアタッカー。
文明の力って素敵。。。。。ハンドタッカーは握力養成ギブスなので使用しません(笑
位置が決まったら、シワが寄らない様に伸ばしながらエアタッカーでバシバシと固定します。
全周固定したら、余った表皮をカット。
で、完成♪
早速試乗すると・・・
おーーー!全然滑らない♪
普段ならブレーキング時に腕で体を支える必要がありましたが、お尻のグリップのみで大丈夫。
腕で支える必要がありません。
そして、バックレストが無くなったおかげで、ポジションに余裕が生まれました。
何で最初からこの様にしないのか?・・・まあアジア圏の複数人乗りに合わせた仕様なので仕方ないですね。
と、言うわけで、張替えはおすすめですよ。
表皮はヤフオクで売ってますので、「PCX カスタム カスタムシート表皮 ノンスリップ」で検索してみてください。
Posted at 2015/12/08 22:06:38 | |
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