グラストラッカーのフロントサスペンションフォークをオーバーホールして分かったこと
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
フロントサスペンションフォークをオーバーホールして良かったです。
今まで計測していたストローク量やサグがまったく異なっていました。
2
この画像はオーバーホールしてフォークオイルを注入する前の状態ですが、ストローク量は110mmありました。
3
フォークオイルは混ぜ合わせてウェイトを変えて使ったりしますので複数のウェイトのものを持っていました。
標準的なオイル量は397mlということがネット検索で分かりましたので、まずはスタンダードの状態で試してみることにして今回は10Wを入れてみました。
マルゾッキ ステッカーが剥がれてしまったメスシリンダーを使ってきっちり計測しました。
4
分解と組み立てには特殊な工具は必要ありませんが、サスペンションフォーク内のピストンを外すために一般的なヘックスレンチより差し込み部分が長いものが必要です。
MITOLOY HBL900N L型ホローレンチ
ボールポイントセット(ネオ)というヘックスレンチセットを持っていましたので問題なく作業できました。
スプリングが入っている状態でしたら中のピストンがヘックスレンチと共回りすることもなくボトムのボルトを緩めることができました。
一緒に写っている長いパイプは樹脂製の水道管で、たまたまプリロードを変化させるテストに使用する部品の一部として使おうと思って購入していたものです。
これはオーバーホール後の組み立て時にインナーチューブ内に突っ込んでピストンが共回りしないように抑えるのに使いました。
5
インナーチューブもキレイで、メタルブッシングも全く問題がありませんでしたし、オイルシールとダストワイパーも問題がありませんでしたので再使用しました。
この画像のSLICK HONEYはマウンテンバイクのサスペンションフォークによく使っていたものでラバーに対して安全で粘度の低いグリスです。
今回これをオイルシールとダストワイパーのインナーチューブと接する内側の部分に薄く塗布しておきました。
6
上側のメタルブッシングを圧入するのに何かサイズの合いそうなものを物色していましたら、自分のロードバイクのスタンドでMINOURA バイクタワーというストレージスタンドつっぱり棒タイプの支柱がジャストサイズでしたのでそれを使いました。
7
オイルシールの圧入にはこれまた自転車用の工具(別の用途に使うものです)にサイズが合うものがありました。
8
これはダンパーのピストンですが、下側のトップアウトスプリングが25mmの長さなので、これが縮むぐらいアウターチューブを下に引っ張ればストローク量はあと10数ミリ多くなるということになります。
しかしこのスプリングはサスペンションフォークが勢いよく伸び切った時の衝撃吸収用でしょうから今回のストローク量には入れていません。
9
ダンパーの役目をするピストンの支柱側面に開いている穴(オリフィス)の径を変えてやればダンパーの効きの量を変化させることができるので、これは今回のオーバーホール後かなり乗り込んでからの宿題にしておこうと思います。
10
取り外す前のインナーチューブの前面にフェルトペンでマーキングしておきました。
インナーチューブは変形や摩耗もなくキレイな状態でしたので気持ちの問題かもしれませんが、組み立て時に90度回転させた位置で固定しておきました。
分かりにくい書き方で申し訳ありません。
インナーチューブの今まで前後方向だった面を90度ずらせて側面に持っていったという意味です。
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今回オーバーホールして分かった本当のストローク量と私が乗車して沈んだ量でサグを計算してみました。
20÷110×100=18%
少ないのでまずはプリロードで調整してみますが、使えそうなソフトスプリングを探してみるつもりです。
作業に使えそうな道具を探したり計測や画像撮影などをしていて時間がかかってしまったので作業時間3時間以内にしてありますが、オーバーホールだけでしたら次からは1時間以内で作業できると思います。
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