今回は車じゃなくて原チャリの話ね。
先日、Jさんのご実家から譲り受け~引き上げさせてもらったジョグ。
何年も乗ってなかったので、もちろんエンジンはかかりません。
せっかく譲っていただいたので、お気持ちに応えるべく、修理を進めてます。
ジョグ修理
エンジンかかるとこまでは比較的順調だったんですがね。
でもアイドリングしない。アクセル戻すとストールしちゃう。
回ってるってことはスロー系のガソリンが来てないことは間違いないので、もう一度キャブレターを分解してみます。おそらくスロー系統のどこかが詰まってるのは間違いないでしょうから。
ジョグ修理 2
本日、無事にエンジン始動~カラ吹かし~アイドリングするようになりました。
ほっと一息。
でもイマイチ安定感がなく、たまにエンストしちゃうので、もう少し面倒みてあげましょうかね。
なんかね、弄ってたらキャブレターが懐かしくなってきてね(^^)
昔はよく分解していじくってました。同じヤマハですがRZ250・350のキャブレターは、何回バラして組んでしたでしょう。
当時は輸出用のキャブはカッタウェイの角度が違うからフケが違う!とか情報も錯綜してましたね。今みたいにググればポンと出てくる時代ではなかったので、信憑性は怪しい噂レベルのものもずいぶんありました。
リードバルブ(*)はRZ250の前のRD250のほうが性能が良いとか。これはね、試したけど変わらんかったですwリードバルブ高かった記憶。無駄にしちまったよw
当のRZ、シリンダーやヘッドなどチューニングが進んで、いよいよノーマルキャブの限界ってときに、ノグチのパワージェット付きキャブにしました。これ、セッティングが超~~~~~シビア。上下何番手かのジェットは常備でしたよ。箱根上ってる途中でジェット交換とかナニソレ?ですよね(笑)でも合ったときの異次元の加速は、頭蓋骨の中で脳が後ろに張り付くほどのぶっ飛びぶりでした。あのパワーバンドに入った瞬間こそ2ストの醍醐味でしょう。
このジョグ君もそんなヤマハの2ストエンジンです。エンジン本体はキックした感じ、問題なさそうだったので、キャブのOHにすべてがかかっていると踏んでいました。
ひさしぶりキャブレター、ジョグのはとても単純な造りで、基本、細かい調整いらず。
チョークも電動オートチョーク。(これは通電テストで動いてるっぽかった?のでそのまま使用)
メインとスローの2つのジェトがちゃんとガソリン通してくれればエンジンは普通に回ると信じて作業。
結果、エンジンは再び目覚めてくれました。やったね!
マフラーが詰まってる風な音なので、外して中を軽油で洗ってみましょうかね。燃え残りの2ストオイルがベトベトなんでしょう。
ジョグ君、もう一度走らせてあげるからね。
よくバイクに乗って「風になる」とか「風を感じて」とかいうけど、君は違うぞ。
君は、「風を起こして」走ろうねー!
フル加速でウイリーして、あかおやじさん落としちゃってもいいからねwww
以下脱線(笑)
にしても、昔覚えた事って、数十年経っても覚えてるもんですね。今じゃキャブレターなんてもうほとんど使われてませんから。
そうそう、仕事でたまにあります。ちょっと前のLPG燃料のトラックがキャブだったりします。
今の若い整備士さんはキャブはわからないと、私のとこに丸投げしやがりますw
丸投げされりゃ気分はよくないですが、でもね。
おかげさまで、キャブ弄れる人ってだけで存在価値がある=仕事があるってことでもあるので、ありがたくやらせてもらいますよ。
私が引退する頃にはキャブなんて絶滅してるでしょうから、伝授も必要なさそうですから、あえて教えないけどwww技術は教えてもらうものではなく盗むものです。身に付けたかったら私から盗んでください。隠したりはしません。ご自由にどうぞですwww
*リードバルブ
2スト特有の吸気弁です。ピストンリードバルブ、クランクリードバルブなど吸気方式も複数ありましたので。でも基本リードバルブは使ってました。例外的にはロータリーバルブってのもありましたね。カワサキKR250・350・500はこの方式で、市販車のKR250にも採用されました。
ヤマハはピストンリードバルブが基本でした。これはピストンの横っ腹に穴があいていて、そこからクランク室に吸気します。RZ500V(V型4気筒)は前シリンダーがピストンリードバルブ、後ろシリンダーがクランクケースリードバルブ方式という2つの吸気方式をひとつのエンジンで採用してました。RZシリーズで唯一乗ったことがないのが500V。もう手に入らないんだろうね。
Posted at 2017/12/01 23:15:10 | |
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