

先月、乳腺まわりにしこりのような物ができ手術しました。
3kgしかないので術後服を着たら鶏ガラさんみたいに。
手術では全摘出ができたので転移は大丈夫だろうとのことでした。
1泊入院したのですが、とても神経質な子なので
夜間何度も見に行ってくださった獣医師いわく
一睡もせず、翌朝のご飯も全く食べなかったようです。

息子と迎えに行くとお目目キラキラさせて入院室から抱っこされてきました。
「置いてかないでー連れて帰って」とその目は語りお腹も空いているだろうと帰宅後すぐにご飯をたいらげたカムイ。
ようやく一息つけたね、お疲れ様でした。
その後、気になるのか術後服と傷の境目を異様に舐めて肌がボロボロになり再通院。

幸いにも傷には届いていませんでした。
若い猫なら1週間で抜糸できますが(ステップラー式縫合)このこは14歳で治りが遅く更に10日待ちました。

抜糸の時に組織検査の結果報告書も頂きましたが
乳腺ではなく、本当に症例の少ない(気づいた時には治る見込みがほぼない)皮脂腺癌でした。
皮脂腺とは人間の汗腺の一部にもあり、猫も全身にありますが...この癌は大きくなり全身に転移して腫瘍がまるでブロッコリーのようになって、初めてわかるケースがほとんどなのです。

調べてみるとわんちゃんのほうが多く症例がみつかりました。

転移もなく、病巣を綺麗に取り除いたので今後の治療はないとのこと。
うちの猫たちはなぜか病院大好きなので(お泊まり手術除く)通院はとても楽でゴロゴロ鳴きすぎていつも「肺の音が聞けない笑」と先生にも可愛がってもらってます。
今回は本当にたまたま早期発見できたことが命を繋ぎました。ネットで重症化した症例を見るととても辛くなるほど「ブロッコリー」みたいです。

普段からなでたり身体をチェックしていたとしても見つけるのは難しいと実感しました。
多頭飼育だからこそ、1匹1匹に向き合っていこうと再認識させられました。
それと、避けて通れないのは「治療費」と「延命治療の是非」だと思います。
カムイは元々の骨格の奇形や腎臓病で弱い個体だと思います。かなりの治療費を費やしました。
それとは反対に昨年旅立ったシンガプーラは...
脳腫瘍だったので、全身麻酔も手術も片道2時間かけての放射線治療も...リスクがありすぎて
悩んで泣いて泣いて泣いて...「尊厳死」を選び2ヶ月痛みと苦しみを無くすための点滴にだけ通いました。
「可能性」に賭けたかったです。本音は。
もっと一緒に居たかった。
だけど、医師とたくさん話し合い、本猫の体調メンタルを考え、「尊厳死」を選びました。
今回はたまたま、早期発見できたので手術できました。
少しでも症例を知って頂き、「愛する家族」のことを考えるきっかけになればと綴ってみました。

脳腫瘍で、旅だったシンガプーラとカムイの数少ない仲良し写真です。
カラーをつけてるハチワレはアレルギーで眼をかくため時々カラーをつけてます。
初めてアレルギーになった時、自身の爪で角膜を傷つけてしまい8ヶ月カラー生活をしてました。
皆さんの愛する家族が健やかでありますように
(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
Posted at 2022/08/22 10:42:27 | |
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