電動パワステ動作異常の解消
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ずっと下書きのまま放置していた記事です。
作業そのものは昨年末には終えていました。
※この画像は記事の内容とはほぼ関係ありません。
EPSチェックランプが消えたよ!と証明しているだけです。
高速道路に乗ると ほぼ100%の確率でパワステが機能停止する現象が出ていました。
それで、1型ZC31SのEPSユニットを入手して交換したものの 結局直らなかった、というのが
以前の…というより、みんカラ最初の整備手帳の内容です。
2
ネットの記事を色々と読み漁っていたところ、スイフトスポーツの記述ではないものの 興味深い資料を見つけました。
EPSのエラーログに関するスズキの公式資料です。
以下 原文ママ
エラーコード:21
診断内容:「エンジン回転速度が 2500rpm を超えた状態で 60 秒間車速信号入力がない(始動直後 5 分間は 4000rpm を 超えた回転速度)」
フェイルセーフ制御:「アシスト量を最低状態にする」
ウォーニング機能:無し
つまり、最初の記事に書いた
「2.車速が時速80kmを超えた状態でしばらく走っていると、確実にEPSが止まる
3.1速で7000回転まで引っ張ってもEPSは止まらない
」
のところは丸々間違いです。
「時速80kmを超えた状態で『しばらく』走っている」
ところがミソで、
ZC31Sのギア比だと、エンジン回転数が2,500rpmを超えるのが丁度80km/hあたりなんですね。
これは大きな気付きでした。
なにせ、瞬間的に2,500rpmを超えて吹かしても、上述の条件は満たさないのです。
3
EPSエラーコードは、エンジンチェックランプのエラーコードと異なり メーターパネルに表示させる事が出来ません。
なので、エラーコードが真に21であるか否かの検証は自力でやる必要があります。
とは言っても、新御堂筋みたいな信号の無い高架道路で 2速のまま延々引っ張れば良いだけなのですが。
検証の結果、やはり80km/hに達さずとも、2,500rpm以上の回転数を維持し続ける事で、今までと全く同じ現象が再現出来ました。
この時点で、最初にやったEPSユニットの交換には何の効果も無かった事が確定しました。
勉強代としては安かったですが。
4
EPSユニットに車速信号が届いていない事が明らかなので、他所から拝借します。
オーディオの奥には、EPSユニットとは別で車速信号が取れる場所があります。
カーナビに接続するのを想定しているコードですね。
ここから信号を取り出し、EPSコントローラーへ送り込む事にしました。
オーディオ裏側はギボシで繋ぎましたが、コントローラー側はエレクトロタップで割り込ませました。
どっち方向に送れば良いか、暗がりでの作業でわかりづらかったのもありますが、
あくまで検証なので 完全に切ってしまうと元に戻すのが面倒だからです。
ちなみに、ここの配線は本来であれば「オプションコネクター」という専用カプラーで取り出すようになっています。
1個300円程度のパーツなので これを使わない手はない…と思いきや、
そのカプラーを切断して被覆を剥き、露出した芯線を捩って結ぶだけ、という謎配線になっていました。
はんだ付けはおろか、ビニールテープすら巻かれていない手抜き工事でした。
(納車時点ではカーナビが存在しましたが、自分で外しました)
おまけに、余計な配線まで一緒に結んでありました。
その正体は、バック信号の線です。
こいつのせいで、これが車速信号だという確証を得られず悶々としていました。
中古車なので、以前のオーナーがDIYを試みて投げ出した(はんだ付けを諦めた)のか、ショップによる杜撰な仕事の結果なのかは分かりません。
いずれにせよ、バック信号を結線する時点でセンスが無さすぎます。
5
配線処理が雑なのは自覚しています。
そのうち直すから。そのうち。
やったことは、細い電気ケーブルを1本繋いだだけなのですが、
あれだけ悩まされた重ステ化現象が 嘘の様に消え去りました。
時速80kmどころか、100kmで走行しても何の問題もありません。
年末の鈴鹿もトラブル無しで走り切りました。
よかった〜!これで解決しなければ、
もっと別の場所、最悪エンジンルームなどから車速信号を取ってこなければいけませんでした。
車内の作業だけで完結したのは不幸中の幸いです。
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