CUSCO CUSCO D1ロールバー 8点式  

【再レビュー】(2023/07/28)
結論、このままでユーザー車検通りました。パッドが巻いてあれば大丈夫だそうです。

OK貰っておいてなんですが実際はグレーゾーンですね。。私のケースはたまたま通して貰っただけで、他の運輸局や他の検査員だったらダメとかありそうです。

私も事前打ち合わせの段階で、相談した人によっては、視界規制は新車の型式登録時の規制であって後付は大丈夫とか、ん？と思う解釈もありました。まぁ通してくれる方向の意見なので大歓迎でしたが。

以下は検討の経緯です、長いので興味ある人だけどうぞ。

運転席より前方の視界については近年、規制が大変厳しくなり、簡単に言うと元々付いてるもの以外は全部ダメです。

なのでGRパーツのロールケージはAピラー一体型とし、運転席に座ったときに元々のAピラーからはみ出さないようになっています。

すると後付の、Aピラー一体型ではないクスコロールケージはどうなのか。Aピラー一体型でないものは全てダメとか、ダッシュ貫通はOKだがダッシュ逃げはダメになった、とか、噂は色々ありまして正解がわからない。

ってことで審査規定や告示を全部調べました。まず一体型かどうかは関係ありません。要は元々、新車（型式）登録時に、視界を遮ってOKとされているAピラーから「はみ出していなければ」、新たに視界を遮るわけではありませんのでOKです。

でははみ出すとは何なのか。審査規定では人体模型の大きさを規定し、そこからアイポイントを決定し、そのアイポイントから見た視界を遮るな、となっています。

つまり自分の車のアイポイントを見つけ、そこからAピラーを見たときに、ロールケージがはみ出していなければOK。アイポイントの求め方はざっくり以下の感じです。

まず人形は手に入りませんのでISOの資料から寸法を調べ、自分のシートの膝下箇所から432mm奥にヒップポイントがあり、股関節ぶん上に移動、そこから垂直に635mm上にアイポイントの中心が来ますが、背もたれの角度もあるので後方に少し補正したところがアイポイントの中心となる。最後に左右の目はアイポイントの中心から左右で合計65mm離れたところとする、みたいな。

まあ普通調べませんし書類作ろうとしませんが、こういうの好きなんです。手持ちの道具で工夫して、写真撮りまくって、もちろんメーカーや検査機関がやる精度とは程遠い、学生の自由研究みたいな資料なんですが、考え方は合っている、自己満足の資料を作るの、結構楽しいです。

んでそれを見せたときの検査員が見せる、仲間意識というか、同じ土俵で話せるヤツが来たな、みたいな感じがいいんですよね。まぁ面倒くさいヤツが来たな、というリアクションもありますが、それはそれで。

資料の全部は公開しませんが、資料作らなくても通ってた気もするし、反論が面倒くさいから通しておこう、な気もするし、よくわかりません。

はっきりと言えるのは、車検対応つまり視界を妨げないことを証明する資料をクスコが用意すべきだということ。じゃなければ車検は保証しないと明示しとくべきです。
さらに本当ならAピラーにピッタリ沿わせるサイトウロールケージで作ってもらった方がいいです。クロモリにこだわらないならGRパーツが正解。