Chemical Guys BLUEBERRY SNOW FORM AUTO WASH 青く澄んだあの空のような、君を使い続けたい。  

Chemical Guysのシャンプーの特性をひとことでいえば、洗車を楽しくする要素が満点です。香りづけが秀逸で、スノーフォームと通常のコンタクトウォッシュに兼用できる利便性にも惹かれました。副次的効果のバリエーションも豊富にそろっています。
シャンプーのラインナップが充実しているのは、香りづけによるバリエーションなのか、と最初は思っていました。同じシャンプーの香り違いのようなイメージでした。
ところが、同社の様々な製品を使い込んでいくと、性能の寄せかたに変遷があることが分かるようになりました。HONEYDEWに代表される古くからの製品は、圧倒的に泡立ち優先です。あくまで傾向としてですが、新製品になればなるほど、泡立ちが低下し、その持続時間も短くなっていきます。その代わり、滑沢性や泡切れ等が向上しており、総合的な性能がアップしているように感じます。
これが唯一無二の存在であるという考えかたは、他者を平気でマウントしたり、親切の押し売りに執心したりする人間を増殖させる二項対立になりやすく、好きではありません。
いつまで経っても、洗車という趣味の地位がキャンプやゴルフのように高くならないのは、用品メーカーの足の引っ張り合いも影響していると思います。その流れで、洗車の趣味がなければいい人なのになあ、という悲劇が起こります。
こうしたなか、Chemical Guysの研究開発マインドには、共感できる部分が多いです。総合型から性能特化型まで豊富な選択肢があり、用途、汚れ具合、季節、洗車環境、さらにはその日の気分等、様々な要素で、その日の起用を思案することができます。より多くの方々に、より多くの楽しみかたを提供するというサービス精神が旺盛なのです。
この日は、次のような感じでした。
――用途は足まわり、汚れ具合は軽度、アルカリ使用は微量、鉄粉除去剤大量使用、初夏の陽射しが強いため泡切れ重視、洗車時間はたっぷり、気分的にはサマーフルーツ、という具合でした。
選出したのは、BLUEBERRY SNOW FORM AUTO WASHでした。通常は、600～1000倍程度で使用することが多い製品ですが、200倍希釈（原液20mL→4L）の泡リッチをイメージしました。高濃度にすることで、泡立ちが多いのに泡切れが割と迅速という相反する性質が両立するようになります。アルカリ性のケミカルを大量使用する場面なら、泡の持続時間を重視した異なる製品を選んだと思います。
付言すると、多くのChemical Guysには共通した欠点があり、粘性が高くなっています。冬場は、正確な計量と調製に難渋します。今は、まさしくChemical Guysが活躍する季節到来です。

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