メートルグラスの誤差検定-1-

画像は、重量法での20mLです。重量を計りながら採液し、正確に20gを入れました。目盛りで20mLを採液すると、わずかに過量となることを示しています。
化学実験の世界では、「約は、10%とする」という金科玉条があります。約100mLと記されていたら、90～110mLを意味しています。
さらには、化学の中でも成分を精密に定量する分野の分析化学や医療現場での調製作業では、「液の計量で大は小を兼ねられない」という指針があります。一例として、20mLを計量するのに、最大容量100mLの計量器具を用いたのでは、誤差が大きくなり過ぎるとされています。
理想は、最大容量の70%程度までとされており、最大容量100mLの計量器具で目盛りが信用できるのは、70～100mLの部分だけということになります。
このあたりを自分が使用中の器具で検証してみました。

器具:サンプラテックの計量用メートルグラス20mL
試料:水道水

20.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、21.2mLでした。
誤差率106.0%で、6%の過量でした。
計量器具として優秀とされる4%には及びませんでしたが、なかなかの高品質でした。

10.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、11.1mLでした。
誤差率111.0%で、11%の過量でした。
「約」の条件をほぼ満たしていました。

5.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、5.9mLでした。
誤差率118.0%で、18%の過量でした。

▼整備手帳（調製作業）
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3238318/7426968/note.aspx
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3238318/7225202/note.aspx