メートルグラスの誤差検定-2-

前編-1-では、20mL容量のメートルグラスで誤差の検定を行いました。今回は、同じシリーズ製品の100mL容量で実施します。
画像は、重量法での20mLです。重量を計りながら採液し、正確に20gを入れました。目盛りで20mLを採液すると、わずかに過量となることを示しています。
化学実験の世界では、「約は、10%とする」という金科玉条があります。約100mLと記されていたら、90～110mLを意味しています。
「約」の条件を満たし、過量側に誤差が出るのであれば、洗車用品に使用する計量器としては優秀だと思います。
過量誤差を歓迎する理由は、調製時のロスが生じるためです。少々ロスしてもちょうどいいくらいになるのが好都合です。

器具:サンプラテックの計量用メートルグラス100mL
試料:水道水

▼整備手帳（調製作業）
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3238318/7426968/note.aspx
https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3238318/7225202/note.aspx

100.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、103.0mLでした。
誤差率103.0%で、3%の過量でした。
計量器具として優秀とされる4%の精度が確認されました。

70.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、72.0mLでした。
誤差率102.9%で、2.9%の過量でした。
計量器具として優秀とされる4%の精度が確認されました。

50.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、51.0mLでした。
誤差率102.0%で、2.0%の過量でした。
計量器具として優秀とされる4%の精度が確認されました。

20.0mLの目盛りで採液したところ、実際には、19.2mLでした。
誤差率96.0%で、4.0%の過少でした。
計量器具として優秀とされる4%の精度が確認されましたが、調製時の操作でロスが生じますので、過少誤差は好ましくないと考えています。

非常に安い計量器ですが、誤差率が小さく、とても優秀でした。特に、50mLより上の部分が秀逸でした。