VONIXX「NATIVE」ペーストワックスBLACK EDITION ああ、施工に、愛がなければ、スーパーヒーローじゃないのさ。  

カルナバワックスには、キャリアオイルにくわえて、香料が添加されている製品があります。本製品では、香料がほぼなく、原材料のにおいがダイレクトに感じられます。そこが気に入っています。ロウが香しいわけではないのですが、後述する経緯があり、様々な情景が思い浮かぶ製品なのです。
YouTubeの台頭によって、洗車用品の広告宣伝が革命的に変わったと思います。かつては、最大の難点が説明書でした。長い文章を読み込まなければならない製品は敬遠されがちとなり、市場へ受け入れられるためには、easy and convenientでなければなりませんでした。
今は、CEOや本部長級の幹部が、自らの実演により、商品説明をしてくれます。「この人は、この製品をとことん気に入ってるなあ」と感じたり、根っからの洗車好きであることが分かったり、人間模様がいろいろあって楽しいです。
これまで、洗車用品の世界で、自分が特に注目してきた経営者が3名います。順不同、敬称略で、Sam’s Detailing（英国）のSam、Tershine（スウェーデン）のTobias Ericson、 NAGARA洗車の増田凌です。最近、このリストに、VONIXX（ブラジル）のPaulo Henriqueを加えました。
Pauloの自叙伝的映像には、本来ならゴミに出す清涼飲料水のペットボトルを再利用のために水洗し、そこへ洗車用品の液体を流し込んでいるシーンがあります。創業期を回想する映像で、それを二輪に積んで、顧客の自宅まで訪問販売していたのです。のちに、ブラジルロウヤシ農場を買収し、洗車ディテイリングの学校まで作ったというマーケティングの鉄人だと思います。
4人に共通しているのは、洗車の熟練者であり、その実体験に基づいた製品開発をしていることです。マーケット・イン志向が強烈で、製品と施工に対する愛情を隠しきれないところが微笑ましく感じられます。なによりも、「まずは、楽しく洗車しようぜ」という訴えが強烈で、素晴らしいです。
最近、購入した標記製品に関しては、Pauloの顔だけでなく、農場から製造所の景色まで思い浮かびます。そして、製品に鼻を近づけると、香料が少ないこともあり、リアルにブラジル・セアラー州に自生するブラジルロウヤシの香りがするのです。このようなバックグラウンドを感じながら、洗車用品を使っていく楽しさを満喫しています。

▼関連情報

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https://minkara.carview.co.jp/userid/3429014/car/3506512/13441284/parts.aspx