• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

オテッキーセブンの愛車 [ダイハツ ハイゼットバン]

整備手帳

作業日:2023年2月12日

S100系ハイゼットのブレーキドラムはどう外す?(純正サービスマニュアル+α「国鉄広島流」脱着)

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
S100(V)系ハイゼットのブレーキメンテ他メンテでドラム脱着やられた方ならわかると思うのですが、このころまでのダイハツの車を初めてメンテしたときに「どうやってドラム外すの?」悩まれた方いらっしゃるといます。このころまでのハイゼットは他のメーカーと一風変わったドラムになっております、センターナットが「M36ナット」固定、STTがいる等、当方としては気に入っているところありますが厄介な問題がありこれができないとブレーキ点検・メンテ、ハブベアリング交換等に進めないのでメンテ諦めた方もしらっしゃると思われます。今回はメーカーサービスマニュアル軸に+アルファー「国鉄広島流」脱着方法をご紹介させていただきたいと思います。
さてこの整備手帳ですが、S100Vハイゼット自体が「ISO規格時代」の車なので今現在の「SI単位」ではないので締め付けトルクは「kg・cm」になります。「N・m」に換算するときはおおよそ1/10にしてください(例、1000kg・cm≒‶おおよそ”100N・m)
この整備手帳では単位は「kg・cm」で説明しますのでご了承ください。
それでは次の工程に行きましょう。
2
さて、サービスマニュアル上だとセンターナットは「M36」で締め付けトルクは何と「2200kg・cm」とガッチリ締め付けてます。
そのため、いるのが「M36」のレンチ、と写真の様な「ドラムストッパーSST」がいるとかなり意地悪な作りになってます。値段は張るけど「M36」のレンチは今でも購入できるけど、厄介なのが「ドラムストッパーSST」、この年代の車になるといくらお金を積んでもメーカーディーラー等「メーカー純正工具」はもう製廃で売っておりません!ならばどうするか?「自作」するしかありません、でもホームセンターで売られているもので代用できます。ここからSST作りから始まります。
3
さてここで出てきたのは「L字アングル」1m、これを加工して自作SSTにします。お値段は1000円ほど。
4
写真(大きい写真にして見た方がいいです)のように、L字アングルの一端を赤線で囲った部分は「センターナットの周りをソケットのコマが入るぐらい」、緑線で囲った部分は「ホイールボルトが貫通」できるようにヤスリでドラム現物と合わせながら少しづつ削っていきます。当然のことながら「電動工具」でも使用で作成もできます。次工程で削り具合の写真があります。
5
こんな感じになります。
6
これで完成したのですが、まだほかにもいるものがあります。「M12、厚さ2mmのワッシャ」を(写真では多く出てますけど)12枚、あとは「貫通型のホイールナット」を2個用意して「ドラムストッパーSST」が完成です。次の工程で実践でドラム脱着作業にいきます。
7
ここから先は「作成SST」の使用方法になります。写真の様にホイールボルトに「M12のワッシャー」をボルト1本につき6枚(5枚でもなんとかなるけどセンターボルトのドラムの淵が多少干渉する)はめていきます。
8
4の工程で加工したL字アングルをはめていきます。
9
「貫通型のホイールナット」の平面をL字アングル側にしてナットを締め付けます。締め付けトルクはナットが「ぐらつきガタ」が出ない程度で十分なトルク、200~300kg・cm程度でOKです。
10
全体的にこうなります。
11
あとは自作SSTの地面がついている一端を片足で踏んで固定、センターナットにレンチをはめて(写真だと‶パイプ接手”してますけど、当方自己責任でやってますのでマネしないでくださいね!)レンチを回してナットを緩めます。
12
先ほどの写真は右ドラムの写真です。左ドラムをやるときはこのようになります。センターナットが緩められたらSSTを取り外します。
13
センターナットを取り外しして、ワッシャが落ちないようにデフのシャフトのスプラインからドラムを抜けばリアブレーキシューとご対面です。ここから先、ブレーキ点検・メンテ、リアハブベアリング交換等の作業に進みます。次工程はブレーキ点検・メンテ等が終わってドラム組付け作業になります、このドラム「行きはよいよい、帰りが怖い」ところあるんですけどね・・・
それとですが、ブレーキ点検だけシュー、ドラムの隙間が動かしてないのだったらそのままで装着できるのですが、シュー交換等でバラし作業をしたで隙間が狂った、あるいはブレーキ点検だけシュー、ドラムの隙間が動かしてないのに隙間狂ってないはずだけどドラムが装着できない時は(大きい写真で見てください)黄色線で囲った部分です、これは隙間自動調整のロック機構です、黄色の線の部分をマイナスドラバー等で押し下げればシューの隙間が広くなって装着しやすくなります。装着メンテ完了時にブレーキペダルを数回踏んで自動調整を動かして(この時ドラムからカチカチ音が出ます。)調整すれば完了です。
14
組付けの方は外した時の逆手順でシャフトスプラインにグリスを薄く塗る、ナットをはめる、センターナットとりあえず手で締まられる所まで締めて、SST装着して、とりあえずレンチで締められる仮締めします。そこから先規定トルク「2200±400kg・cm」のトルクで締め付けるのですが、締め付けた後に「割ピン止め」するのですけど、規定トルクで締めても「割ピン留め穴が位置」が合わない!(運が良かったら合うんですけど・・・なレベルです)
ではどうやって規定締め付けトルク締め付けながら「割ピン留め穴が位置」を合わすか?です。ここから先は「トンチ」です。
15
14の工程でとりあえずレンチで締められる仮締めします。トルクレンチの設定を規定トルク「2200±400kg・cm」の下限「1800kg・cm」にセットします。
16
「1800kg・cm」のトルクで締め付けます。
17
割ピン穴位置はずれてます。
18
ここから先はラチェット等のレンチに切り替えて少しづつ締め付けながらレンチ少し締めてはを外穴の位置見てまたレンチ少し締めてはを外穴の位置見ての繰り返しをして割ピン穴位置を合わしていきます。
19
18の工程で穴が合う位置が出たら締め付け完了、合った穴の位置に割ピン止めをします。これで規定トルク締め付け下限を維持しつつ割ピン止め留めができるし尚且つ、運よく下限「1800kg・cm」のトルクで締め付けで穴があったときはその穴に割ピン止めができるということができます。
これで割ピンをしてドラム脱着作業完了です。
20
それと意外とですが、割ピンの割方で「おや?」な割り方していた同型車見たことあるんですが、多分ほとんど「ダイハツ車」を扱ったことがないメカニックの方がメンテやられたのと思われます。メーカー純正の割り方は写真の割り方です。こればっかりはサービスマニュアル見ないと分かりません。勘違いしてもおかしくないですね。

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

スタッドレスタイヤの「錬金術」?今シーズン運用終了!

難易度:

ミラー交換

難易度:

代用‶ファンベルト”はこれで決まり(?)ならどこまで持つ?

難易度:

スタッドレスタイヤの「錬金術」?仕舞い込み作業編

難易度:

ポータブル発電機で「エンジンシャーシダイナモ」(?)「究極の選択、ホタテと納豆 ...

難易度: ★★

LEDヘッドライト

難易度: ★★

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「改造「水冷エアコン」でこの夏冷え冷え!「それやめた方がいいよ・・・」 http://cvw.jp/b/3436504/47777334/
何シテル?   06/12 19:23
「古い車輌は末永く使いましょう!」と「国鉄広島」流、「令和一桁を平成一桁の車で走りぬける」をやっております。この車当方の下にやってきたのが21年4月、それまでの...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

ダイハツ ハイゼットバン ダイハツ ハイゼットバン
今現在では全く役に立たない(?)「コンピューターを一切使っていない車のメンテナンス情報」 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation