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ついに発表になりましたね。
スバル版は『BRZ』、トヨタ版は『86』という車名になりました。企画・評価はトヨタ、デザインはトヨタ・ヨーロッパ、設計・開発・製造が富士重工だそうです。

すでに様々なところでレポートされていますが、私なりの雑感を…。

まずボディサイズは、全長4,240mm、全幅1,775mmだから、まあだいたいGRBより一回りくらい小さいかな？ホイールベースもやや短く、2,570mm。
というかWRXはホイールベース長すぎですね。今後はインプレッサから完全に独立させるようなので、多少居住性を犠牲にして、短くできるでしょう。

エンジンは、スバルの新エンジンのFB20ではなく、専用設計のようです。FBよりストロークを短く、その分ボアを拡げて86×86のスクエア（FBは84×90）です。これは単なる語呂合わせではなく、トヨタの2リッタースポーツエンジン（3S等）の伝統だそうです。
ちなみにEJは92×75ですから、（今さらですが）いかにEJが出力重視の高回転型エンジンかがわかりますね。
これにトヨタのD-4S（ポート噴射と筒内噴射の併用）を組合せて、低く、車体内側に置かれます。まさにここが眼目ですが、FRということで、フロントドライブシャフトの物理的制約がなくなったことで可能になったものです。また、画像をみると重量のあるバッテリーもバルクヘッド側に置かれているようで、ハンドリングへの拘りが伺えますね。
出力は200psだそうですが、これはトヨタ側がこだわったとのこと。

ミッションはAT・MTともにスバル初となるアイシン製。当然ですがこれも専用設計。Rは左上になるようです。

サスは前ストラット、後ダブルウィッシュボーンでこれはスバルの他車種を踏襲。興味深いことにトヨタとスバルで若干考え方が違うようで、味つけが多少異なるようです。数値的な詳細は未発表ですが、どうやらロールの前後バランスが違うようです。まあこの辺はあとから好きなように代えることもできる（トヨタもそれを推奨している）ところではあります。
ほかに86とBRZの違いとしては内装やバンパーまわりなどの細かい部分で、デザインは好みの問題ですので何ともいえませんが、基本的には同じクルマですわな。

正直あまりトヨタは好きではありませんが、この時代にこんなクルマをつくった章男社長はエライ！
コストも結構かかってそうで、相当な苦労があったんじゃないかと想像します。市場でどの程度受け入れられるかはわかりませんが、クルマ好きとしては、こういったクルマを大切にしていくべきかと思ったりします。できれば若い人に買って欲しいなぁ。

個人的には、水平対向の6発をレクサスかなんかに搭載するのも面白いんじゃないかとも思いますが。