別角度から
運転席側にエキマニが集合するので、よりラジエターに近くなります。

サーキットとは違いクーリング走行など存在しませんし、ボンネットを開けたりも出来ません。サーキットは基本車のコンディションをドライバーが確認していますから、水温、油温が上がればクーリングするわけです。渋滞はそんな都合を考えてはくれませんので、駆動系は別として熱害に関しては街乗りの方が過酷になります。

結局サーキットユーザーが冷却系を強化するのって、全開走行が出来る時間を延ばすために過ぎません。もちろんそれを取る事による皺寄せは街乗りにいきます。

まず冬場は暖気完了が遅くなり、オーバークールの時間が延びます。ただでさえ耐久性に難のあるEJ20にダメージを与えます。また暖気を早めるため、燃料を増大するので燃費の悪化とカーボンの堆積を招きます。オーバーハングの最先端部で重量が増え、旋回性も落ちます。あと見落としがちなのが、冷却水が増えると暖気も長くなりますが、渋滞では冷えるのも遅くなります。何せ走行風前提の設計ですから、純正と違い渋滞など考慮していません。冷却ファン頼りになり、高いファンモーターの寿命が減ります。

さあ、街乗りだけのあなただったらこれでもラジエターを強化しますか？

純正のラジエターはそこら辺のバランスを考えてあります。あの薄さは（インプレッサ）WRX STIが型を追うごとに快適性にシフトした結果です。冷却ファンが回れば渋滞でもすぐに冷えます。ただし樹脂タンクなので劣化で破裂しますが。

そこで私は純正ラジエターを生かしつつ渋滞時やエンジン停止直後の走行風ゼロでの熱害を防ぎたいと思ったので、こいつが良い働きをしてくれないかとなった訳です。

ちなみに社外ラジエターでもオイルクーラー対応の一部高級品などはちゃんと取り付けブラケットがあったりします。

社外ラジエターの方がコアが厚い＝エキマニにさらに近いと思うので、ブラケットがあるか一度ご確認してみては？