
ドタバタ車検協奏曲②(15年・7回目のユーザー車検)の続きです。
車検トライ3日目、予備検屋のイケメンお兄さんの笑顔に自信が確信に変わったとこからでしたね。
C陸運の「受付の無愛想だけど心のやさしい親切なあの方」のもとに一週間ぶりに帰って来ました。
「直しました!よろしくお願いします」
「あー。え~っと、午前最後並んでもいいよ、4番ね」はんこバンバン
「すいません、そうしましまっす!」
あと2台でラインin、ってところで検査官の方がこちらに。
「あ!R1Rですね、どうですか?」
「(へー!すごい。知ってるんだ)もうこのこ車体が古いんでR1Rの当たりのやわらかさがいいんですよ~」
「やわらかいんだぁ。距離もたない、って聞きますけど」
「いやいや、最近はコンパウンドが~」
「そうなんですか、自分はZ2☆でしてTCでタイムが~」
「このこはZ1☆は14本履いたんですけど2.7キロ張らないといけなくて段差のショックが~」
車検ラインとは思えないいつもの心地よい「走る車バカトーク」の合間に、右側ドア開けてシート下のカーペットの切欠めくってる。まぢか!凄い!
「えー!?何で知ってるんですか?」
「いや、この型ならここですよね、車体番号、もいっこ前だとトランクの~」
「いやー、初めてですよ、お教えせずにすんだの。凄い凄い!」
「いやぁ~まぁ~」(照
受付といい、検査官といい、ここは僕の知っているA陸運とはまるで違うってことがはっきりとわかりました。
なんというか文章でなく現実の生きた皆さん。
「え~っと、並行のルノーですねぇ、(ユーザー車検)はじめてですか?」
「いや、いつもはA陸運で。ここは初めてなんでよろしくお願いします」
「あー順番がAとは違うだけですから。私がラインついていきますから心配しないで」
「ありがとうございます!」
順調に進む。
いよいよヘッドライト検査だ!血沸き肉踊る興奮!(笑)
「いやぁ~左側通行用ヘッドライト、まぢ高かったっす~」
またしても聞かれてもいないのに後席に積んだ箱をドヤ顔でしめす。貧乏人らしい言動だ。
「あー!買ったんですか?きっと高いんでしょうね」
「激しく痛いです」えらそうに言い放つ。さすが貧乏人らしいふるまいだ。
アームの先にテレビみたいなのがついたやつが動き出す。やつがナイトメアーな宿敵、光軸ロボ野郎だ。
うぃ~ん、うぃ~ん うー
チっ。ったく、こちとら大枚払ってるんだ、とっとと○出しやがれ!(貧乏人らしい思考回路)
今回のヘッドライト騒動の記憶が頭の中を走馬灯のようにかけめぐる。予備検のイケメンお兄さん、ラブホ街の職人とその女房、ついでにスパゲッティー屋のおねいさんなど関係のあまりない皆さんまで、優しい笑顔が目に浮かんでくる。
うぃ~ん、うぃ~ん うー
動きの止まらないロボ野郎、さっきから同じあたりで微動を繰り返してる。
「えー、ハイにしてみましょっか?、○○くーん、ハイに切り替え~」
「はっハイっすか?はい? あーはいはい」
カチャ
同時にローをふさいでくださる。
うぃ~ん、うぃ~ん うー
右・・・○
左・・・○
ん?????????
いや、いいんだ、結果が全てだ、今はただ彼に身をゆだね、ひたすら前を向いて進むべき時だぞ、Clio7010!
順調に進む。残すは排ガス検査と下回りだけ。
Aでは最初にある排ガス検査。ブローブつっこんでくれて機械のスイッチまで押してくださる。(なんたる違い!)
HC・・・×
「あれ?結構待ってました?冷えてます?」

「そうかもしれません。待ってる間エンジン切ってたし」(光軸のためにガスかつかつだったんで、とはさすがに言えない)
「んじゃぁちょっと吹かしてみましょう、ワンワンやるんじゃなくって4000ぐらいでしばらくキープ」
「はい!」(過去一度も引っかかったことないし触媒ノーマルだしライト検査終わって心に余裕あり)
再度トライ、申し訳ないんで降りて自分で突っ込んでスイッチON
HC・・・×
「うーん、冷えちゃったかなぁ~、355。とりあえず進んでください、下回り検査」
進める。OK。
「え~っとそれじゃHCだけもう一回午後にやりましょうか、たぶん並んでるときエンジン切らずに待っていただければいいと思うんだけど。調整してきてください」
「ありがとうございました!またよろしくお願いします!」(なんつーか違う!Aとは違う!やっぱ全然違う!)
よーし、ってことでテスター屋さんに戻る。
「HCダメって言われた~」
「みてみましょう。珍しいな。 う~ん、大丈夫っすねぇ~」
「出てない?」
「いや0ではないけど規定範囲余裕ですね。ライン並んでるときにエンジン止めたりかけたりしました?」
「うん。やっぱそれかなぁ~?」
「午後はこれだけですよね?しばらく走り回ってみてはどうですか?」
「ありがとー!」
もうやることは簡単です。
速攻でガソリンスタンドで満タンにして高速1区間往復乗りへ。
ああF4R最高!2速ブンマワシLOVE!ViVaClioRS!゚+。(*′∇`)。+゚(爆)
高速降りてC陸運までの間もできるだけ1・2速、高回転+一定回転維持で到着。ラインに並んでも今回はエンジンかけっぱ。
そういえばまわりのディーゼルや旧車たちはエンジンとめない。なるほど寒いからじゃなかったんだ~。
「こんにちわ~」(午前と違う検査官登場・イケメンサワヤカ系)
「すいません、またお世話になります。午前にHCだけNGであとはOKででます~」
「そうなんですね~了解です~」
といいながら右側ドア開けてシート下のカーペットの切欠めくってる。ええ!午前の彼だけじゃなくって!まぢか!
「えー!?何で知ってるんですか?僕、いつもAでは~」
「いや(照 経験なんですかねぇ。私も前Aにいたんですけどねえ」
うん、なんつーか・・・・・・上の違いなのか?
排検まできた。ブローブつっこんでスイッチON。
○
パタンとふたをあけてデジタル表示の数値を見せてくださった。1だった。
「何も問題ないですね!」
最終カウンターで書類にはんこドーン!
これにて15年・7回目の車検は無事終了しました。
さて、では今回のコンクルージョンですが・・・・・
*今回ここだったらヘッドライトは右側通行用のままでたぶんいけたんじゃないか?と思う
*でもAなら100パーセントダメだったとも思う。騒動の神奈川県でも。
*そしてここですらも今後はダメという方向になるはず。後に続くClio2RSph1の皆さんには左側通行用に交換は必要、とお伝えします。
※1222追記!
なんと!我々2RSph1のヘッドライトの裏には右側通行→左側通行用の切り替えレバーがある!?!?
八戸のtamaちゃんのコメントをお読みいただき、ぜひご自身のお車のヘッドライトはご確認ください!
高級車ベンツさまなどにはある場合がある、と風の噂には聞いたことがあるのですが、まさか庶民車の我々のも?
確かに新しいヘッドライトの箱にはよくある右側通行用左側通行用のしるしみたいなものは見当たりませんでした。
*ただ2RSph1の左側通行用ライト(イギリス仕様)を買ってつけても、ロービームの光量が微妙なようで憎っくき光ロボがうまく動かなかったのは確か。実際に照らしてみると明るいしカットアウトラインとエルボー点が写真のように

きれいに出ますしロボ野郎も改良されるでしょうからやはり換えるべきかと思います。
そして・・・・
自動車税(毎年のGWのやつ) 39500→45400 罰金は2年で11800
重量税(田中角栄のつくった車検のときにはらうやつ)24600→32400 罰金は2年で7800
今回のヘッドライト代
あわせて8まんえーん!(金魚屋換算1年分)が今回のいわれなき罰金総額となります。
うちのこ1040キロなんですが、車は古くなったら重くなって道を傷めるらしいっす。馬鹿馬鹿しい明白な悪政(゚_゚)。
んで今回の車検で結局いくら?と聞かれたら

A近くのテスター屋 1000円
Aで買った用紙代 20+30円
Cで買いなおした用紙 20円
C近くのテスター屋 1500円
Cの検査料 1700円
合計は4270円 です。
最後に・・・
お友達の車好きの皆さんにお願いがあります。
ある程度の機械知識があり、整備能力がある「ユーザー」さんはもっと積極的にユーザー車検を受けましょう!
若い方は平日休みを取るのは大変厳しいので、車がわかってる30以上の大人の皆さんに受けて欲しい。
そして体で感じてほしいのです、わが国の大切な自動車文化をささえてる自動車行政の現状を。
できれば社会経験豊富な40代以上であればなおよろし。この閉じた世界に社会の他の分野でつちかわれた「目」がたくさん入ることが、わが国のそうあってほしい大人の自動車文化のスタートになるんじゃないかと思います。
と、ちょっぴり大げさな、でも真面目に心底からの〆でした(・∀・)ノ
ー完ー
※欧州ホットハッチ団(EHH団)ではこのロービーム検査への移行の情報交換のスレを立てました。
https://minkara.carview.co.jp/group/eurohot/bbs/11161633/
団員の皆さんの生きた情報をお待ちしてます。