
「レポートします」って書いちゃったもんだから書きますが正直、もうあまり人に知られたくない。今のままでずっといてほしい(汗
なので具体的な宿泊施設名はこのblogには書きませんが僕のblogを読んでくださってる皆さんならもうご存知なのでそれでいいです。
福島市内で買い出ししたあと、こんな道を延々と行きます。

SAXO&106はコケ注意!(爆)
宿に到着しました。
これが憧れのリアル湯治場!ホンモノの自炊部!(感激♪
自炊部台所 実に綺麗に清掃されてます。

これが噂のハイテクマっシーン、ガス自動販売機。10円入れるとだいたい(←重要)10分使えます。

自炊部各部屋前の廊下、障子だけですので鍵もかかりません。お財布などの貴重品は懐かしい「貴重品袋」に入れて帳場(フロントではない←重要)で預かってもらいます。

部屋番号表札 「號」の字がなんか強そうだ!(爆)

僕が宿泊した「第六拾八號室」のエグゼクティブなテーブルとカップボード。

同じく室内の火鉢。飾りじゃないですよ、実用品です。

今回は標高も高いし山の朝晩の冷えこみを恐れて+¥600で石油ファンヒーターを追加!セレブだぜ!(爆)
部屋も廊下も徹底的に掃除されています。ボロいけどとても清潔です。
何より空気が・・・周りには二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す生物ばかりなもんで(笑)酸素が濃いー!
そして宿の横には渓流が音を立てて流れているのですがきっとものすごい量のマイナスイオンが出てて、コンクリ+鉄筋でない密閉性の低い木造の古い屋内にありあまる酸素といっしょに容赦なくガンガン飛び込んできているに違いありません。淀みがなく清々しい!
おかげで風呂に入る前からもうすでに体内に溜まったドス黒い電荷やら物質やらが洗い流されていくのを感じます。喉も肺も気持ちいい。
そして部屋には冷蔵庫もテレビもエアコンもありません。なぜならこの宿には送電線が来てないから。
電力は100%水力の自家発電なので照明も電気器具もほとんど最小限です。
また電話線もきてません。光ファイバーもきてません。携帯はFOMAがやっと通じるようになりましたが他キャリアはまだダメらしいです。
そこで帳場には衛星電話があります。
つまりここは奇跡的に残るTHE 昭和30~40年代!(嬉)
子供の頃に行った田舎の親戚ん家、って感じ?僕の世代の視線から見ても古き良き日本の田舎って感じです。
さっそく念願だった大浴場へ。湯治するぞー湯治するぞー湯治するぞー!(爆)

ここはお風呂が屋内2、露天2の計4つがありますが、すべて同じ、3つの自家源泉からの自噴の湯を、無ろ過、非循環、非加熱、のままミックスで、ダバダバと注がれてます。
phが7.0と中性なのでいわゆるぬるぬるする系のお湯ではありません。
硫黄臭もそれほどきつくなく、塩分も多くないので体が浮きにくい。見た目よりサラサラな感じのお湯です。源泉の温度が東北の温泉にありがちな高温でないため無加水でも熱すぎない。ですので長湯もできるし何度入っても飽きません。
注ぎ口からは透明な湯が噴きだしてますが、どうやら時間がたつと白濁するようです。湯の花は真っ白ですが量はさほど多くありません。
じゃぁ「薄い」のか?というと全然違います。
湯に生命力というか活力というかコシのようなものを強く感じました。帰宅後に我が家でシャワーを浴びたら「なんだこのペラペラな物質(湯)は」って感じたんですが。。。。う~ん、説明が難しい。。。
あ、ちなみにこの4つの風呂、女性は全てに入れますが男性は3つしか入れませんので恥ずかしがりやさんの男性はNGですね(笑)
ただこの大浴場(内湯)には「昔のヤングギャル」の皆さんの群れ(なぜかいつも群れで風呂から風呂へと回遊している・笑)はあまり入って来られないと思います。というのはすぐ隣に女性専用内湯があるからほぼセーフティーゾーンです。来られたら来られたで賑やかで楽しいんですが残念ながらせっかく話しかけていただいてもほとんど何喋ってるかわからない(;^_^A
風呂に入る⇒部屋で一服+缶チューハイ⇒風呂に戻る⇒部屋で一服+缶チューハイ⇒風呂に入る⇒~ を5回ほど繰り返したかな?、6時にスタッフさんが部屋に「鯉の甘煮」(+¥500)を持ってきてくださったので本格的に「夜の部」へ移行(笑)

今回は米鶴酒造の4合瓶を2本、クーラーボックスに入れてきてます。

僕も歳で若い頃と違ってすっかり弱くなっちゃったんでたぶん足りるはず!
⇒5時間後はカラ_| ̄|○(爆)
本を読んだり、みんカラやったり(ガラケーFOMA万歳!・笑)、お隣の部屋や廊下の話し声を(かってに聞こえてきます。何喋ってるのかは方言+長年の夫婦の会話は猛烈に省略が多くてわからないけど、音のリズムと高低で、あ~ジジがババに怒られてる、とか昔のヤングギャルたちが楽しそーにしてる、ぐらいはわかる・爆)をBGMに聴きながら、飲んで飲んで飲み飽きたらまた風呂への繰り返し。
結局たぶん寝たのは11時まわってたかな?そのまま後ろにゴロンと寝転がるとそこはON THE お布団というVIPなホスピタリティー!(笑)
翌朝はたしか4時半ぐらいに段々と目が覚めてきました。障子の向こうが明るくなってきてる。
そしてここで思い知らされましたよ、プロとアマの違いってヤツを(笑)
僕は普段都会では早起きさんで通ってます。そして朝風呂好きで高名です(←誰にだ?爆)
しかーし!本物の「湯治客」とはそんな生易しいモンじゃなかった!
5時の段階では既にわが自炊棟の湯治戦士達は全員が起きててガンガンに朝風呂ってる!(驚
なるほどー、そういえば昨夜9時すぎぐらいからは風呂にはわが自炊棟の皆さんをあまり見かけなかった。
脱衣所には旅館部客の証、浴衣しかなかったじゃないか!と今頃気がつく。
さすがだ!ハンパないよ、湯治のネ申たちは(爆)
こりゃいかん、と僕も朝風呂へ。昨日は雨脚が強いんで入らなかった露天2つにも入って

とりあえず全風呂コンプリートしときました、結果内湯のほうが湯がいいに決まってるんですけどね(笑)
風呂に入る⇒部屋で一服+缶チューハイ⇒風呂に入る⇒~ 例の無限ループを駒田屋のみそパンでグレードアップ!(爆)
今回朝食も宿にお願いしておきました(+¥1000)。こちらの宿の自炊部はオーダーすれば夜も朝も昼も食事をつけられます。
だって基本料金があんまりに安いんだもん、申し訳なくって。。。
旅館の宿メシとしては本当に質素な朝食、でも食うものが何でも美味い!
結局は水と空気なんだよなぁ~、などと考えながら甘くて美味しくお米を噛み締めました。
メシ喰ったら眠くなったので(笑)また後ろにゴロリ、朝寝を楽しんで目が覚めたら9:50。
チェックアウトは11:00なのでもう1回風呂へ行っとくか(笑)
風呂からあがり、名残惜しいのですが宿を後にしました。
さーて、なんとまとめたらいいんだろ・・・・
とにかく夢の時間でした。
遠くない未来にこのような宿泊形態や湯治の文化は消えて無くなるのでしょう。
でも・・・・・
あまりに惜しい!!!><;
真にグローバルレベルで「本物」だと自慢できる、価値のある余暇文化だと思いました。
やれロハスだ、やれスローライフだ、やれエコだ、そんなちゃらくて薄っぺらいカタカナやスリーレターなもんじゃありません。
人が浄化されます。細胞が蘇ります。
今回はたった1泊22時間の体験入部でしたが、次はぜひ最低3泊は確保してもう一度あの「第六拾八號室」に帰りたい!そして次回こそは噂のハイテクマっシーンを使ってやりますよー、必ずや!(笑)
【今回のお支払い】
自炊部基本料 2600
1名1部屋使用 200
石油ストーブ 600
鯉の甘煮 500
朝食 1000
宿支払い合計 4900税込
駒田屋(みそパン) ¥315
いちい食品館(つまみ) ¥600ぐらい
リカーズいちい(日本酒2本と缶チューハイ8缶) ¥3,000弱ぐらい(※一般成人男子の晩酌量4人分に相当)
22時間湯治ライフ体験入部 費用総計 ¥8,800ぐらい(除く初日昼食代、ガソリン代・高速代)