こんにちは。
前回blogで本題行こうと思っていたのですが、ちょっと盛り沢山になり分けてみました。
ということで早速本題に。
今年のスバルのフルモデルチェンジ車はインプレッサとスバルXV改めクロストレックですね。
先行して発表されていたクロストレックは、納車も始まり街中でも見かける機会が出てきました。
いずれも試乗車が出てきたのですが、しばらくタイミングが合わずようやく試乗することが出来ました。
まとめて2モデル一気に書きたいと思います。
一点、写真がなくてゴメンナサイ。。
■共通事項
どちらも良くできたクルマだと思います!
まず印象的なのが、e-BOXERの改善がかなり進んで、走りやすくなりました。
すごく注意して運転していても、EVモードからエンジン始動の瞬間がなかなかわからない。。
SKEフォレスターのときはそこがハッキリしていたので、好き嫌いの分かれる部分でした。
まるで全面的に刷新したかのような印象で、ホントにハードウェアは同じなの?と、問い正したくなるほどです。(笑)
カタログ見て「何も変わってないじゃん」と思う方にこそ、試乗してみてほしいなぁと思いました。
偶々雨の日に試乗したのですが、新しい発見がありました。
これまではどのクルマもトタン屋根の如く「ポタン、ポタン」と音がしていたのですが、それが皆無で屋根に当たる雨音が静かなのです。
屋根の防振材として採用された高減衰マスチックの効果と思います。
静粛性も高まったのですが、顕著なのがEVモードで走っているときに車外に発している警報音が、車内にほとんど入ってこないことです。
SKEフォレスターの時は「コー」っという電子音が聞こえていたので、静粛性の改善がすごいというのが分かりやすかったです。
技術的にはVN#レヴォーグから採用されているものとして、代表的なものは以下の通りです。
・SGP+フルインナーフレーム構造
・構造用接着剤の大幅採用(8m→27m)
・2ピニオン電動パワーステアリングの採用
これらはボディ剛性のアップ、素直で気持ち良いハンドリングなど効果てきめんでした。
今回からインプ/クロストレックともにPCDが114.3となりました。
ハブの剛性アップと同時に、これまでのPCDが100のホイールを流用不可となりますので、注意が必要です。
ここからは両車乗ってみての違いです。
各々のキャラクターは明確に違いました。
■クロストレック
先に乗ったのはクロストレック。
試乗したのはLimitedの18インチ、FFです。
こちらは悪路も含めてぐんぐん進んでいく意味でも、走りとしてはどちらかというと薄味。
元々車高が少し高くなっており脚のストロークがあるので、路面の悪いところを走ってもすいすい走るのは当たり前に感じていました。
※SUVは悪路走行も想定されるから、引き締まった脚より少しダルな脚の方が適しているのは承知の上です。よって薄味なのは全然OKなのです。
そして走り出して、良くも悪くもFFだということが分からない。
FFであることを意識させない味付けということでしょうか。
タイヤはファルケンのZIEX001で、SK5フォレスターと同じです。
オールシーズンタイヤながら、なかなかよく走れるタイヤですので、手堅く安心していいと思います。
ただ、18インチだとどうしても脚が硬めに感じるのかもしれません。
舗装の悪い場所によってはヒョコヒョコするところも見受けられました。
ツーリングの17インチなら印象がまた違うかもしれません。
総合的に見て、概ね予想通り・期待通りの印象でした。
■インプレッサ
次にインプレッサです。
一言でいうとインプレッサは「スポーティー(ただしエンジンは除く)」でした。
グレードはST-Gで、中間グレードです。
ホイールは17インチですが、上位のST-Hグレードも17インチなので、脚はグレード違いでも同じでしょう。
リヤのブレーキ関連の配線が18インチを履かせると僅かに干渉してしまうため、17インチとなったようです。
元々GHインプに乗っていたこともあり、着座した時の雰囲気に懐かしさを感じながら試乗「開始」となりました。
ディーラーを出発して歩道を跨ぎ車道に降りた瞬間、「!!」とビックリしました。
インプレッサという名前は同じだけど、車格が今までと全然違う…。
脚がしなやかでまろやかな印象でした。
背の低い分、ロールし難いのはごく当たり前ですが、とにかく脚が良く動く印象です。
そしてクネクネした住宅街で水道管の改良整備でも行われた跡のような継ぎ接ぎだらけの箇所を走ると、重心が低いのでヒラヒラと走りました。
乗員の体や頭が全然揺すられないのです。
ハンドルも切ったらその分だけきっちり応答してくれて気持ち良く走りました。
ホイールが17インチなのもマッチングとしては良好な選択のような気がします。
タイヤはダンロップのMAXX050。
これまでも同銘柄でスバル純正採用されていますが、正直評価が良くなかったです。
私もVMGレヴォーグで嫌になってミシュランに履き替えましたし…。
スバル側もそういうユーザーの声を認識しているのか、銘柄は同じでも溝パターンやコンパウンドは改良してきたみたいです。
そんな努力の結果なのか、試乗した限りではクルマのマッチングも良くて、悪くない印象でした。
■まとめ
比較試乗してのまとめです。
「GU#インプレッサ/クロストレックは、所詮エントリーモデル」と思っていたら、「スバルの上位モデルを脅かす出来栄え」で大間違いでした。
「今回本命はクロストレックで、インプレッサはオマケだろう」と思っていたら、「どちらも本気」で大間違いでした。
「車両価格が200万円そこそこから何だかんだで100万円アップして高くなった」と残念がっていたら、「コスパ良し!」で大間違いでした。
そして、
「SIシャシーのGP/GJ型からSGPのGT/GK型になったときよりも、今回のGU型の方が進化率は断然大きい」とハッキリ言えます。
飛び道具的なものがないから、COTYを取るのは難しいかな…。
1個だけネガな点を挙げるとすると、FFの存在感がちょっとボヤけているかなぁとも思います。
特にe-BOXERは電池をラゲッジスペース下に設置しているので、前後重量配分は良くなりますが、FFでもあくまで4輪設置させている関係上、FFらしくフロント荷重を掛けながら走るにはあまり向いていない印象です。
悪くはないのですが、FFの選択メリットとして「値段が安くなる」のと「重量ハンデが小さくなる」位で、GT型インプのSTIスポーツのように「あえてFFを選びたい!」とまでは行かなかったのが正直なところです。
■私の好みは…
断然インプレッサでした。
期待値がそれほど高くなかった分、乗ってみたら出来の良さにビックリさせられたからかもしれません。
山道行ったりラフロード行くならクロストレックもアリですが、走るのが好きな方にはインプレッサが刺さると思います。
ちなみにクルマの納期は現時点で5~6か月掛かるようです。
車検のタイミングなどで乗り換えを想定している方は要注意です。
愛車紹介のところにある通りですが、事の顛末はまた次回にでもお伝えしたいと思います。