AF27ディオ AF18エンジンオイルポンプシール交換

負圧式燃料ポンプの動作不良による不動車。調査の結果、燃料ポンプ本体ではなく分厚脈動が弱いことが判明。ライン内に2サイクルオイルが混入していたため、オイルポンプのシール抜けが原因と判断。
オイルポンプはM6のボルト２本で固定されている。
エンジンを載せたまま作業する場合、狭くて作業性が悪いため差し込み角1/4の小型ラチェットなどを使用することを推奨。

ボルト２本を外せばオイルポンプAssyを引き抜けます。

クランクケースに2サイクルオイルが溜まっているのが分かる。
負圧ホースを外し、可能な限りオイルを清掃しておく。

スピンドルシャフトは、挿入されているだけで特に固定はされていないので引き抜くだけ。

右側の＋ネジ２本も外す。固着気味なので舐めないように注意。
中にOリングが、入っている。

スナップリングを外し、オイルシールを外す。
オイルシールは内径が小さい上に少し奥まっているので外しにくい。マイナスドライバーでは難しいので、ピックアップツールや大きめの釘の頭などを使って外すのが良い。

オイルシールの挿入。これまた奥まっている上にリップが上を向いているので挿入に気を遣う。
うちにある道具の中では、ベッセルのインパクト用セミロングソケット10mmがジャストフィットであった。
忘れずにスナップリングを嵌めたら、あとはOリングをつけて戻すだけ。

全て組みつけたあと、キャブレター側のオイルホースを一旦外し、プラグも外した状態でホース先端から絶え間なくオイルが出るようになるまでセルをしばらく回す。
このエア抜きが不十分だと潤滑不足となる恐れがあります。

今回使用したシール及びOリング。
シールはSO型10×16×4.5で、荒井製作所のオイルシール。DIOのパーツリストではポンプAssyとなっているが、ホンダ純正部品
91259-VM0-000
の品番で単品で入手可能。