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午後の便で福岡から羽田に戻り、出発日にランプ切れの表示が出ていたので、そのままディーラーに回りましたが、東京で首都高にクルマが流れているこの瞬間も、九州の山間では球磨川がゆったりと流れているんだな、と思いつつARQを走らせていました。ランプ切れは今日になってみるとエラーメッセージは出ないし、ディーラーでチェックしても問題なし、という事でしたが。
今回は金曜日の午後の飛行機で熊本入り。空港から渋滞で疲れましたが、定額タクシーだったので、その点ではイライラせずに済みました。夜はオコゼの唐揚げなど。料亭なんぞではそうでもないのかもしれませんが、東京ではあまりお目にかからない魚ですね。身の部分はほとんど子供に取られたので、私にはカルシウムが充実した食事になりました。刺身盛り合わせは伊豆で目と舌が肥えている身にとっては、物足りなかったです。
土曜日は鉄道９０年の進歩を１日で味わう日となりました。まずはSL人吉で、熊本から人吉へ。昔の客車を改造してある為、２泊／乳幼児２人連れにとっては、かなり狭いスペースと感じられる客車でしたが、３両編成の両端に展望室も設けられていたので、一等車に乗り込んだ内田百閒の気分をちらりと味わう事ができました。SLに手を振る運動が行われている、との事でしたが、百閒先生風に言えば「我々が偉いから手を振っているのである」。とはいえ、子供連れで満席で、こちらもヒザで０歳児が寝ているアリサマで、従者を連れた百閒先生とは雲泥の差です。肝心のSLは、現役最古の８６で製造されてから９０年というシロモノ。それでも山間部の路線を軽快に走って、これで十分、と思わせる陸蒸気ぶりでした。
人吉からは新八代に現代のディーゼル特急（２両編成）で逆戻り。SLから在来線ディーゼル特急への進化です。SLから乗り換えると、振動は少ないし、スペースも広いし、スピードも速い。なお、往復ともに球磨川の深緑色の流れと山の緑は目の保養になりました。ああいうところで川を眺めながら暮らせたら、とも思いますが、都会育ちの私はすぐに退屈してしまうでしょう。
新八代からは、博多まで新幹線。N700系のさくらでしたが、製造年で言うとSLとは９０年弱の開きがあります。国内出張もほとんどないので、N700系は初乗りでしたが、指定席の４列シートや、木を生かした内装もあり、新幹線の快適さとスムーズな乗り心地を改めて感じました。とは言え、ずっと高架で天井と電光掲示板を睨んで時間が過ぎるのを待つ、といった状況になり（子供２人は連れ回されて疲れて寝ていましたので）、飛行機と同じ高速大量輸送手段で旅を楽しむ乗り物ではないな、とも認識。福岡の夜は、馴染みの魚料理の店に行きましたが、スズメダイの塩焼きなど、魚好きの私には大感激の食事でした。土曜日の夜という事で、貸し切り状態でしたし。
たまには列車で動くのも楽しいですが、荷物と子供を抱えてとなると、やはり疲れますね。とはいえ、九州は蒸気機関車以外にも”汽車旅”気分が味わえるので、オススメです。

さくらにて新八代から博多に移動中。普通車でも横４列で広々感があります。

熊本駅にて。
これから人吉に向かいます。

当たり前と言えば当たり前なんですが、高速も国道も随分と暗くなりましたね。
２８日夜から伊豆に入っています。東名はそこそこの混雑でしたが、厚木のインターはガラガラで、伊豆方面へのクルマは大層少なく、昨日も国道は空いていました。割と明るくしている国道も暗いし、伊東の海岸でラスベガスを思い起こさせる（？）不夜城となっているサンハトヤも真っ暗で1階の入り口付近に電気が付いているだけ。
地元の人の話では、常連さんは来ているけれど（うちもそうですな）、それ以外はパッタリ、という事のようです。

中央道八ヶ岳にて。ナンバー見えません。
本線上では、調子こいた品の悪い大型四駆が目立ちます。