エンジン腰上O/H① 分解洗浄編
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
12時間以上 |
1
私のTT250R レイド 、昨年の11月の友人とのツーリングでオイル消費があまりにも激しくなってしまったので、腰上をO/H することにしました~。
O/H に先立ち、まずはシート、タンク、キャブ、リアサスのガスタンク、クラッチワイヤー、シリンダーヘッドとフレーム間のエンジンマウント、セルモーター等作業の邪魔になるものを外しました~。
2
次に、赤丸部のクランクのインジケーターのキャップとクランクを回すためのボルトのカバーを外します~。バッテリーの給水口を開けるタイヤレバーみたいな工具があると作業が楽です~。
その後、ヘッドカバーを開けます~。
3
次に、バルブクリアランスを計るために(バラすだけなら必要ないですが、現状を確認したかったので、測定しました~。)、クランクの位置を圧縮上死点に合わせました~。クランクは14mm のソケットで回します~。ローターの上死点にマーク(Iの字)クランクケースカバーの合わせマークを一致させます~。なかなかぴったり合わなかったので、意外と面倒でした~(笑)。
4
圧縮上死点時のカムの位置は図のとおりです~。この画像では見えないですが、カムシャフトのカム山の手前に打刻されている丸い点とシリンダーヘッド上端の位置が合います~。
5
同じく、カムのスプロケットの位置はここになります~。スプロケットに刻まれている線がシリンダーヘッド上端と一致します~。
また、インテーク側は、緑丸のボルトの右横にIの字が、エキゾースト側は、赤丸のボルトの右横にEの文字が位置します~。
6
次に、シックネスゲージでバルブクリアランスを計りました~。画像のメモのとおりで、エキゾースト側は、ギリギリでしたが、全て既定値内には入っていました~。
7
次にカムチェーンテンショナーとカムシャフトホルダーを外しました~。
カムシャフトホルダーには、上の画像のとおりの刻印があるので、組み付け時は、同じように組み付けます~。8mm のボルトで、1つにつき上下2箇所固定されています~。ホルダーの下側にはダウウェルピンが付いてますので、カムチェーンの穴から落とさないように気を付けて下さい~。
この2つを外すと、カムシャフトと、バルブリフターとシムが外せます~。これらは、個別にチャック付き袋に収容してどこのバルブのものか分かるように収容しました~。
また、カムシャフトを外した後は、カムチェーンがクランクまで落ち込まないように、針金等で上につり上げておく必要があります~。
8
次に、上の図にあるシリンダーヘッドと、シリンダーを固定しているボルト(シリンダーヘッドからシリンダーを貫通してクランクケースにネジ山があります)を外しました~。
この6箇所に加え、赤丸部にシリンダーヘッドとシリンダーを固定しているナットが2箇所あります~(シリンダーヘッドから下側に伸びるスタッドボルトがシリンダーの穴を貫通して両者をナットで固定してます)。
これらを全て外すと、シリンダーヘッド、シリンダーとピストンが外せます~。
ここにもダウウェルピンがありますし、ピストンピンを外す時、Cリングもありますので、クランクケースに落とさないように気を付けて下さい~。
9
その後、中華製安バルブリフターでバルブスプリングを縮め、バルブコッタを外して、シリンダーヘッドからバルブを取り外しました~。
これらバルブ周りの部品は、先程、バルブ別に収容したバルブリフターとシムに加えてチャック付き袋に収容しました~。
バルブシールは、バルブガイドを傷つけないように、プライヤーでつまんで外しましたが、経年劣化で硬くなっていたのか、ちぎれて外しにくかったですね~。専用工具があった方が楽だと思いました~。
10
外したインテークバルブです~。シリンダー内に突き出る部分はカーボン付きまくりで、バルブフェイスが、囓り跡だらけでした~(笑)。
11
同じく、エキゾーストバルブです~。こちらもインテーク同様、シリンダー内に突き出る部分は、カーボン付きまくりで、更に真っ白な硬い灰状になってました~(笑)。バルブフェイスも囓り跡だらけです~。
12
外した、シリンダーヘッドとシリンダーとピストンです~。カーボンまみれでしたので、まずはメタルクリーンαで、洗浄することにしました~。
先程お見せしたとおり、バルブも、カーボンまみれでしたので一緒に洗浄しました~。
13
メタルクリーンαの取説です~。これに倣って、部品の洗浄を行いました~。
14
シリンダーの拡大図です、ピストンの摺動部の下はサビサビでした~。入手時、エンジンオイルに水が混じっていた事を考えると、こうなりますよね~(笑)。
摺動部のクロスハッチは少し残っていました~。
15
ピストンです~。分かりにくいですが、側面に焼き付きなどによる大きな傷はありませんでした~。ピストンリングも欠けはありませんでした~。
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メタルクリーンα常温浸漬中です~。既にカーボンかなり落ちてきてます~。
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今回は、安い中華製投げ込み式ヒーターを投入して、水温を70℃まで上げて更に洗浄効果アップを狙いました~。
ピストン上部やシリンダーヘッドのカーボンはだいぶ落ちましたが、バルブに焼き付いたカーボンやシリンダーガスケットは剥がれなかったですね~。
18
バルブにしつこく付着したカーボンは、ドリルにバルブを装着して(ドリルチャックに噛ませる部分は、マスキングテープで保護しました~)回転させながら600番のペーパーで削り落としました~。時間がかかりましたが、何とかきれいに落ちました~。
19
今回一番苦労したのは、このシリンダーガスケット(クランクケースとの境の紙ガスケット)で、最初、カーボンスクレッパーで剥がしてましたが、剥がれやすい部分を除き、ほとんどが剥がれませんでした~。
このため、あまり使いたくなかったですが、金属製のスクレッパーで剥がしたところ、だいぶ傷を付けてしました~(笑)。このため、この後、オイルストーンで傷を均す作業もしないといけなかったので、大変でした~。
どなたか、紙ガスケットをきれいに剥がす方法(スクレッパーの研ぎ方)をご存知の方、教えてください~。
次回は、分解後の各部品の測定結果と、バルブ擦り合わせ等について書きたいと思います~。
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