2/23
思えば明日24日の23:30が苫小牧出航の日。
え、もうそんなに経った?
人生の残りを大切に生きる人物なのか。
それともあとはお気楽テキトーに生きるのか。
大切にしたいけど出来ないタイプのボクなのだ。
前日22日の夜。
体調不良を言い訳に23日に滑るかどうか迷っていたというより、風呂にも入り落ち着いてしまった小樽で寝ようかと思っていた。明日滑るなら、スキー場近くまで行くことにしているからね、つまり明日は滑らないでいようかと、その時点で半分決めていた感覚があった。小樽からニセコまでは1.5時間くらいかかる。

ところが一向に止まない雪と、それを報じる地元テレビ局の報道に恐れをなしてしまった。
エンジンは止めて寝るからCO中毒はないけれど、埋まったらどうする?
いやそれ以前に、精神の奥に直接響く恐怖感があったかも知れない。
ここ小樽でこんなに降ってたなら、ニセコではもっと??
と思ったが、そうだレーダー情報を見てみよう。

あら。
札幌小樽だけ降ってる?
ニセコはたいしたことない??
じゃあ逃げろ!
深夜の逃避行。
余市でガソリン入れて、山道に入る。
しかし眠気に勝てない。
路肩のチェーン装着場Pで寝ることにしよう。
23日、7:30。目は覚めたがまだちょっとしんどい。二度寝して9:30。
動くか。
運転し始めて少し元気になってきたので、そうだなニセコのアンヌプリかモイワなら、ナイターまで滑れるアンヌプリの方がいいな、と行き先を決めた。

巨大雪男を越え

ニセコの盟主、ヒラフと高級宿泊施設

見た目を裏切る滑りにくさのビレッジを過ぎたら、いよいよアンヌプリだ。
今日のアンヌプリ営業状況は、

素晴らしい。全搬機、稼働中だ!

アンヌプリ単独リフト券の価格を考えたら、アースホッパー1回あたり2500円の最強さが分かる。11時から滑っても痛くも痒くもない。
ところが。
なんだこの混み具合は!
ここは東京か!?
久々のパウダー狙いの外国人+三連休初日の日本人でこのありさまか。
・・・萎えた。
やめだやめ!
そうだ、さらに隣のニセコモイワはどうか?
行ってみよう。

モイワ、なんだこりゃ。
客、いない??
営業してるのか?

平日ゲレンデ状態。
明日来るスキー場が決まったね。

しかし、腐っても「ニセコ」を冠する強気な価格。
そして、それを裏切るやる気のない営業時間。
評判通りだ。
そうそう、バックカントリー、行けるのかな?
カウンターで聞いてみよう。
・・・受付の黒縁メガネのお姉さん、感じよくなかった。
初めて訪れて情報のない客に対する冷淡さ。
少なくともボクはそう受け止めた。
こういうところで気持ちって下がるよな。
客に話しをしたくないようにさせてるのか?
もういいや。
勝手に調べるわ。
とりあえず今日はモイワを離れた。
さて、ノープランになった。どうする?
そういや、ヤマダデンキのアウトレットが倶知安市街地にあったな。
50ヘルツ駆動の格安電子レンジでも見てみようかな。
ネットで一般的な最安価格は8000円。その程度なら、ウチの気難しいバッテリーのために買ってもいいかな。
それならニセコのリフト券より安いじゃないか!

山積みしてあったヤマダデンキプライベートブランドのレンジ、税込み11,000円ってところか。
んー、無しやな。
と思っていたら店員さんが寄ってきて、
「現在特価で出してますよ」

お?
税込み7150円?
買った!
ということで、クレイジーアトレー号はこんなことになりました。

レンジ2台、日本全国どんとこい!
なにかおかしい・・・。
60ヘルツモデルは、仕事部屋に置くことにしよう。
それからマップを触っていると、なにやら面白そうな池?沼?があった。

ニセコ湯本温泉大湯沼。
なんだろ?行ってみよう!
ニセコの西側を走るニセコパノラマライン。

雪の壁が連なる。

え、リフト?
ニセコのゲレンデに迫っている?
いや、位置関係がおかしいよね。
チセヌプリスキー場跡?
ネットを掘り下げると、かなりややこしいカネのニオイのする事件があるようだが、本稿では流しておこう。
その少し上部に、

こんな場所があった。
今日は整備とかで休業とあったが、外国人ボーダーは入っていったぞ?
温浴施設?なんだろ。
その駐車場にクルマを置いて、雪の谷間をのぞいてみたら。

おーー!
なんだコレは!
温泉の池?
硫黄臭が割と強いぞ。

気温マイナス8度が湯気をいきりたたせている。

スキーヤー、ボーダーが次々と降りてきてる。

大分別府の坊主地獄にやや近い噴気の様子。
なるほど、沼というのはそういうことか。
しまった、長靴で立った雪の下が泥だ!
粘りつく泥から慎重に足を引き抜いた。
長靴だけ残して足がすっぽ抜けたら目も当てられないからね。

という絶景でした。
ここ、有名なんですか?
割といいもの見た気分。
さらに奥地へと向かう。
パノラマラインは途中で通行止めだが、右折して「五色温泉」までは行ける、と書いてある。行ってみよう!

やはり硫黄臭の漂う細い雪道と古びたスノーシェッド。
ふと思うのが、志賀高原のジャイアントから高天ヶ原に抜けるトンネルとか発哺ブナ平辺りの温泉臭。このキンと冷えた空気感やアスピリンスノーなどが相まった感覚が、ここととても近い気がした。

五色温泉。
ネットで見た濁り湯に浸かりたい気もしたが、時間がまだ早いなぁ。

その少し先でUターン。そこの雪の壁で記念撮影。

この傾き、地勢そのまんまだ。
山を降りて、さてどうしよう?
ふと、函館まで行ってラッピ(ラッキーピエロ、函館のご当地ハンバーガーチェーン)とか、なぜか函館価格のミスド(異常に安価)にでも行くか?とかバカなことを思ったが、ちょっと遠いよね。
近場でスーパーとか飲食店を探そうか。

線路を越えて国道5号線に出る。
蘭越(らんこし)町、ニセコ町の隣町。
ニセコの国際的バブル模様をここから眺めると、乱痴気狂想曲を騒いでいる隣人を羨ましくも覚めた目で見ているかのよう。

やや古い集合住宅だけでなく、新しめのものもあり、あれ?なにか工場の社宅とか?と思っていたら、

こんな大きな建屋が。
昔ながらの工場か?と思いきや、米倉庫らしい。
国道沿いから一本入ったところにある寿司店が目的地だ。

梅寿司店。
Google maps でやたらと高い評価が目立つ店で、しかし食べログでは未評価。
不思議な気がしたが、Googleのクチコミを見て、ははぁなるほど、こういうことになるんだ!と得心した。まさに地域特性だな。
すなわち、やたらと外国人客が多いということだ。彼らは食べログなんて使わないし書き込まない。
ニセコ価格に疲れているのは、なにも日本人だけではない、ということだな。

メニュー表からも外国人相手であることが分かる。
人気の上生ちらし丼を注文した。

切り身のひとつひとつが大きいの!見た目を裏切るネタの分厚さ。
割と満腹になったよ。
いいよね、こういう地場の店との巡り合い。
聞けば、今日もこのあと外国人客からの予約が入っているらしい。
今日の温泉は、蘭越町昆布(!)駅前にある「幽泉閣」。

町営の大箱で、宿泊も日帰り温泉もやっている。
かなりの人で賑わっていた。スキー客がほとんどだな。白人もたくさん来てたぞ。
車中泊は、ニセコモイワの駐車場で、と行きたかったが、どうやら禁止っぽい。
道の駅でおやすみなさい。
最後の車中泊になるな。
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Posted at
2024/02/23 23:04:26