霧多布。
いや、ネジ切りタップのお話しだ。

先日、
エンジンスライダーを装着したと書いた。
ごめんなさい、半分ウソでした。
「半分」いうのは、左側を結局のところ装着していなかったのだ。
実はヤフオクで中古を購入していたのだが、出品者がけっこう雑で、左右のパーツがわずかにそろっていなかったり、左右の突き出し量調整のカラー(襟の意味)の組み合わせが左右で異なっている気配が濃厚だったりして、これはちょっと組み直しの要を認む、という状況でして。

ね、絶対長さ、突き出し量が違う。
ということで、左右とも外して部品をよく眺め、車体をよく眺め、これでよし!という組み合わせを見い出した。
その際、一つのやたらと硬いボルトを外したところ、あらら、雌ネジの山が潰れているところに無理矢理ボルトをねじ込んでいたらしいことが判明した。
先の持ち主、ダメッ!
もう、組み直せないほどの潰れようでして。
見たところ、ボルトはまだ大丈夫っぽい。
ということで、雌ネジ(穴の方)のネジ山を再構築することにした。いわゆるねじ切り。
初めての作業だ。上手くできるかな?
ボルトの規格は、M10の1.25ピッチ。太いうえにピッチもやや狭いので、ホームセンターにはネジ切りタップが売っていない。
Amazonで取り寄せ、さあ、やるぞ!
にしても、M10って割と太いでしょ?手でネジを切っていけるのかな?硬すぎて泣きが入るのでは?

ほら、雌ネジの山が潰れてる。

修正するための工具は、中タップあるいは2番タップ。
潰れたネジ穴には既にネジを切ってあるし、そこそこネジ山が生きている状況だし、貫通穴なので、中タップ1本で完了できると踏んだ。

タップハンドルにタップを立てて

切削オイルとして普通の機械油を垂らし、雌ネジ穴の山が生きている側からタップをねじ込んでいく。

穴の裏側から観察。
潰れたネジ山が削られてできた金属カスが、タップの溝に集まっているのが分かる。

想像していた硬さはまるでなく、スイスイ進んでいくよ。
気が抜けるくらい軽い。
1〜2回転進めたら半回転くらい逆進させる、というのを何度も繰り返すことが大切だという。

貫通穴だったので、逆進してタップを抜くのではなく一方通行で。金属カスの抵抗が怖いからね。

よし、完成!
しっかりとボルトは噛み合ってくれました。良かった良かった。

車体には3本のボルトで装着する。
どれか1本を一気に締めるのではなく、それぞれを均等に締めていきたい。
完成!
左右の突き出し量、同じくらいだよね。よしよし。
新品2万円程度のところ、オークションで6000円あまり。
気遣いと手間は掛かったが、それもまた楽しみと言って終われた。
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Aprilia Tuono 660 | 日記
Posted at
2024/05/01 18:29:22