
おはようございます。TKMです!
いよいよ秋も終わりを告げ、極寒の冬が舞い戻ろうとしている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
寒いと言えば吸気温度ですね(?)
冬の方が…寒い方がエンジンのパワーが出るとか聞いた事あるんじゃないでしょうか。
何となく知ってるけど…という方向けに説明します。
エンジンの吸気温度はどのくらいでしょうか。
マルチメーター等で確認したことがある方もいるかもしれません。
大抵はインテークマニホールド内の吸気音センサで計測しているはずです。
当方車両では、巡航時外気温度+3℃くらいが吸気温度でした。
外気温20℃の時、吸気温度は23℃くらい。
外気温より数℃高いことがほとんどです。
シャルルの法則ってのがあります。
一定圧力下において空気(気体)は温度上昇に伴って体積が増えるというもの。
空気は1℃上がる事に体積が約0.336%増加する性質があります。
駄菓子菓子、空気中の酸素濃度は約21%で変わりません。
そう、この吸気温度は低ければ低いほど、理論的にはエンジントルク≒馬力が向上するんです。
例え話をします…
エンジンが一度に取り込める空気量を100とします。ここには酸素が21入っています。
寒い冬の日、外気温度は0℃、空気の体積は100です。
→エンジンが取り込む酸素量は21
暑い夏の日、外気温度は34℃、空気の体積は寒い冬の日に比べて11.356%増加します。よって、空気の体積は113.56です。
→エンジンが取り込む酸素量は18.6
冬よりも夏の方がエンジンが取り込める酸素量が2.4少ないことになります。
約11%少ないです。
エンジンには空燃比がありますね。
理論空燃比はガソリンの場合、空気 : 燃料=14.7 : 1となります。
空燃比は酸素と燃料が過不足なく燃焼反応するための目安ですので、酸素がミソとなります。
つまり、暑い夏の日の方が酸素量が11%少ないため、比例して燃料の噴射量も11%減ります。
冬の日はその逆で、酸素量が多いため吹ける燃料噴射量は増えます。
つまり冬の方がエンジンのトルク≒馬力は向上します。
と、言うわけです。
どうりで説明したら馬鹿みたいに長文になりました。
TKM
Posted at 2023/11/16 07:07:36 | |
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