ETCの最大の特長は「
車に乗ったままで、何もせずに、支払いができること 」だ。
高速道路でのETCの利用率は2024年11月時点で95.1% で、毎日大勢の人がETCを使っている。これだけ普及している
ETCを高速道路以外でも使えないかと模索しているサービス がある。
ETC多目的利用サービス と呼ばれるもので、「
ETCX 」と「
ETCGO 」だ。今回はこの2つのサービスについて、簡単にまとめてみた。
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「ETCX」と「ETCGO」は運営団体が異なるのだけど、基本的なコンセプトは同じだ。
(1) 想定されている使用場所
有料道路、駐車場、ドライブスルー、ガソリンスタンド、カーフェリー、EV充電スタンドなど
(2) 使い方
指定場所で必ず一旦停止すること。
→ 高速道路の場合は料金所の機器で処理しているので、止まらずに支払いが可能だけど、これらのサービスはクラウド上のサーバーとの通信が必要となるために数秒の処理がかかり、停止が必須となる。
(3) 導入コストが安い
通常のETCと異なり、大掛かりな機器/設備は不要なので、比較的低価格で導入可能とのこと。
概要はETCXの紹介動画がわかりやすい。
VIDEO
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では次に「ETCX」と「ETCGO」の違いについて。
(1) 事前登録の有無
ETCXは事前登録が必要 だが、ETCGOは不要。ETCGOは対応カードだとすぐに利用可能だ。
(2) 対応するETCカードの種類
ともにクレジット会社が発行するETCカードが必要だけど、対応しているカードは現時点ではETCXが圧倒している。JCBや三井住友カード、楽天カードはETCXでしか使えない。私のETCカードはJCBと楽天なので、ETCXしか選択肢がない。なお、ETCパーソナルカードはどちらでも使用できない。
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ETCX対応カード 一覧
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ETCGO対応カード 一覧
(3) 使用できる主な道路/設備
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ETCX :ターンパイク箱根、熱海ビーチライン、修善寺道路、
伊豆スカイライン(10/1~予定) など
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ETCGO :三浦縦貫道路、逗葉新道ほか
(4) 運営団体
・ETCX:ETCソリューションズ株式会社(ソニー、沖電気、NEXCO中日本など)
・ETCGO:アマノ、日立製作所、首都高速道路など
興味深い試みではあるけど、現時点では使用できる場所はかなり限定的で、とても普及しているとは言えない。ただ、使用できる道路(ターンパイク箱根など)によく行かれる場合は導入のメリットはある。あとは、2社に分かれずに1社に統合すればいいのに。利用者からみれば不便だと思うなぁ。
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ということで、登録したばかりのETCXを実際に使ってみた。
使ったのは大阪府道路公社の管理する「
鳥飼仁和寺大橋有料道路 」。摂津市と寝屋川市にかかる橋で、普通車の料金は100円のため、「100円橋」という通称で親しまれている。今までは毎回現金で100円を用意する必要があり、なにかと面倒だった。なお、ETCXが関西で使えるのはここ1カ所のみで、ETCGOは0カ所だ^^;
鳥飼仁和寺大橋料金所のゲートには「ETCX」の文字があり、「ETCXは事前登録が必要」と書かれた看板もある。写真では消えて見えないけど、ゲートの上にも「ETCX」のロゴが書かれている。
係員に「ETCXで支払います」と伝えると、即座にETCXでの支払いが完了した。
ETCXの利用履歴
これだけのことだけど、「車に乗ったままで、何もせずに、支払いができること」はやっぱ便利である。「ETCXを試す」という理由だけで、ターンパイク箱根や熱海ビーチラインに行ってみたい気もするけど、さすがに遠いか。。。
Posted at 2025/09/11 04:53:43 | |
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