ポルシェ を知りたい④
の 続編ブリグです
今回は我が水冷
996モデル6MT車
についてのハナシ
ポルシェは空冷時代の964型以降から ティプトロニック(Tip)という
2ペダルの ステアリングにシフトボタン付きのAT車を なぜか日本マーケットでは
(海外は6MTも多い)拡販した経緯があるようで 964以降の 911は8割近い
確率で 売られているのはこのAT車なのです
もともと ナロー時代から続く 空冷ポルシェシンクロ(915ミッション)は癖があり
乗り手を選ぶという マニアックなミッションでしたが 930型87年以降の
G50ミッション(964ミッション)からは あまりそういった伝説も聞かなくなりましたが
当時の販売サイドは ポルシェ購入者に MTは 癖があるとでも 吹き込んで(Tip)を
主力販売したのでしょうか? 単純に販売価格が (Tip)のが高額なので
売る側は都合が良かったのかもしれませんね
購入したことがありませんから(Tip)車の 性能評価をすることは出来ませんが
個人的には NAフラット6、RR、で なおかつ6MT の911に乗りたかった訳ですから
(Tip)は 最初から 愛車選択肢に無いのです
具体的に 某中古車販売webサイト(
C.Sや
G.N)で見れば一目瞭然なのですが
ポルシェ911の中古車は 掲載媒体によりバラツキがあり 数百~1000台弱の
玉がありますが 98年以降 水冷エンジン996以降は その掲載数の 70~80%の
確率で掲載車輛は出ています (如何に 空冷モデルの 数が少ないかわかりますよね)
問題は 6MT車 個体数ですが そのなかの10~20%程度(掲載媒体による差はあり)
しか無く(6MTしか設定がない GT3含む) わが愛車 いわゆる(NA・RR)
素の996カレラ3.6Lで 2003以降の後期型(ターボライト型)クーペ
(GT2、GT3、ターボ系、4S系、タルガ、カブリオレ除く)で探すと
6MT の掲載数は各媒体でも 僅か数台しか有りません・・・
この傾向は 前車にあたる “ふじた” こと [ALPINA B3s] も販売された殆どの
車両が ALPINAスイッチトロニックというAT車で たまたま 出会ったのが
縁あって ゲトラグ6MTの 白いB3Sクーペだったからこそ 飼った経緯のモノでした
上述 まるでM2(1001、1002、1028等 の合算位)の 中古車個体を探し出す位
極端に少ないのです(特に 996後期 素カレラ個体)
で 996 素のカレラ6MT車の フィーリングですが、それを文面で表現するのは
なかなか難しいですが・・
996カレラの6MT車は アクセルのみ オルガンペダルで クラッチとブレーキは
吊ペダルです、形状的には アルピナB3Sと同様の レイアウトです
今までの歴代 愛車の感覚で例えれば クラッチの重さは BNR32(R32-GT-R)
カッパーミックスツインプレートの新品時と同じぐらいの重さで
(M2-1028の体感 倍程度の重さ)クラッチストロークはかなり深めで
こちらは Rよりも アルピナB3S ゲトラグ6MT車に近い感覚ですね
6MTのシフトフィール 実は アルピナのゲトラグ6MT車 は
ストロークが長いうえに個人的にシフトミスしやすく
1速のつもりがリバースに入ってしまうような扱いにくさでしたが
996のは 特に クイックシフターは入ってませんが BNR32
(R32-GT-R)に 当時付けていたカメラード(C’z)クイックシフト
を入れた感じのフィールに似ていて なにか親近感があり扱いやすいですね
実は わが996後期カレラ 飼う以前に 前期型3.4L素のカレラ(6MT クイックシフト入り)
昨年末 数キロ程度 一般道を運転させていただきましたが クイックシフトで
ストロークは減るのですが ギア選択が 判りづらく(アルピナB3S ゲトラグ6MT車 的に)
1速のつもりが3速だったり 2速に入れるつもりが 4速に入ってしまい難義しましたので
996のクイックシフト は 個人的に相性が良くない と判断しました
BNR32の運転席を左ハンドルにして ロードスターの並みに低いアイポイントで
M2-1028のよなホールド感のスポーツレザーシートに座り
アルピナB3Sに近いふけ上がりの NAエンジンの加速感を味わえる そして独特の
水平対向6気筒エグゾーストの音とエンジンフィール、 ロードスターっぽい曲線デザイン
多様の内外装 RR特有のハンドリングを楽しめる車が 996カレラ後期3.6L 6MTでしょうか
色々な意味で とても個性的かつ 愉しいクルマです
こんなクルマが今の底値相場で 平然と流通していることが 驚きです
最も人気の低い996でさえ そう感じますから、歴代911に乗りつづける
911リピーターが多いことも 納得がいきます
ただ、 NAロードスターの(M2 1028含む)如く 手のひらを反すようにサクッと
小気味良く入るシフトフィール、 ステアリングを切った方向に リニアにスッと
向きを変えるような 素直なクルマは 排気量、メーカーを 問わず
未だ出会ったことが有りません
個人的に NAロド・リピーターであることに喜びを感じられる事に
改めて幸せを感じます
ポルシェ を知りたい⑥に続く