エンジンルーム温度 吸入空気温度 測定【結果】
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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エンジンルームの場所別の温度を測定したので、その結果をまとめる。
経緯、温度計取り付け箇所は【準備編】を参照。
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測定は、エンジン始動時、市街地走行、市街地停止時、高速道路走行の4パターンで行った。
車は、純正インテーク、純正エキマニ。
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<エンジン始動時 結果>
始動直前から約2分おきに温度を記録した。
外気温は約30℃。
6分経過後、A/C ONでファンを回転させて、8分後のデータを取得。
始動時に4箇所の温度に差があるのは、エンジンが完全に冷え切っておらず、エンジンルーム内にまだ熱気がこもっていた為、若干低い位置にあるヘッドライト裏の温度は低めに出ていると思われる。
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<エンジン始動時 グラフ>
ヘッドライト裏は空気の流れが少ない為か、その他2つに比べ温度上昇スピードが遅かった。
インテークがエキマニ横と大して差がないのは意外だった。
8分後にインテークとエキマニ横が下がっているのは、A/C ONでファンが回り、エンジンルーム内の空気が混ぜられたためと思われる。
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<エンジン始動時 考察>
車両停止時はエンジンルーム内に大きな空気の流れはなく、ボンネットに近いほど(上部ほど)温かい空気が存在すると考えられる。
この時点では、ヘッドライト裏に位置する純正インテークもメリットは無さそう。
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<市街地走行 結果>
時速40~60km走行時の温度取得データ。
ギヤは6速を選択。
外気温は約30℃。
温度が高い順に、エキマニ横>右ライト裏>インテーク>左ライト裏となった。
A/C ON時は、コンデンサを通過した熱風が入り、エンジンルーム内空気がかき混ぜられるため、各箇所温度が上昇。外気に一番近い左ヘッドライト裏の温度上昇幅は小さかった。
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<市街地走行 グラフ>
左ライト裏が外と唯一繋がっているためか、ダントツで温度が低かった。
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<市街地走行 考察>
左右ヘッドライト裏の、穴の有無の違いで10℃以上の差が出た。エンジンルーム内が高温になるにつれて、その差は大きくなり、ヘッドライト裏の穴はフレッシュエア取り込みの為に確かに効果があると思われる。
インテークとエキマニ横では10℃くらいの差があり、純正インテークはやはり適切な場所と思われる。
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<市街地走行 停止時 結果>
信号で止まった直後、直後から約20秒後の温度データを取得した。
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<市街地走行 停止時 グラフ>
温度上昇幅はインテークが一番大きかった。
続いてエキマニ横、左ライト裏となった。
右ライト裏についてはほとんど温度変化なし。
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<市街地走行 停止時 考察>
右ライト裏は、停止時と走行時で温度にほとんど変化がなく、ファン回転時のみその場所の空気が動くと思われる。
インテークの温度上昇率が高いのは、走行中はしっかりと外気に近い空気を取り込めており、停止時に一気にエンジンの熱気が回ってくる為と思われる。
やはり純正インテークの場所がフレッシュエア導入にはベストかもしれない。
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<高速道路走行 結果>
時速80~100kmでの温度取得データ。
ギヤは6速を選択。
外気温は約22℃。
結果は高い順に、エキマニ横>右ライト裏>インテーク>左ライト裏となった。
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<高速道路走行 グラフ>
走行速度、外気温両方の影響はあると思われるが、エンジンルーム内の温度差は市街地走行に比べ小さくなった。
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<高速道路走行 考察>
走行速度が増しエンジンルーム内の空気がより混ぜられるようになったためか、10データ取得したが、どれもデータごとの各温度差はほとんど変わらなかった。
絶対的な温度については、市街地走行時は外気温約30℃、高速道路走行時は約22℃だったため比較はできない。
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<まとめ>
・エンジンルーム内の空気は確かに、左ヘッドライト裏から取り込まれていた。(他にもあるかもしれない)
・右ヘッドライト裏は、走行中の対流の影響はとても小さく、ファン回転時に影響を受けるよう。
・一番熱いと思われるエキマニ横と、純正インテーク位置の温度差は約10℃で、予想より小さかった。
※今回の走行は通常の乗り方でテストしており、サーキット走行等、高負荷での条件下では結果は変わるかもしれない。
※冷却ファン(助手席側)の動作は今回は考慮していない。
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<結論>
吸気温度に関して言えば、純正インテーク位置が温度が低くベストな位置だと思われる。
左ヘッドライト裏の穴と、インテークをつなげられれば、さらに吸気温度は下げられそう。
エキマニ横と純正インテークでは10℃ほどの差があったが、遮熱板、風洞をつくり、左ヘッドライト裏から空気を呼び込めれば、エキマニ横でも温度上昇は抑えられそう。
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エキマニ横と純正インテーク位置では、こちらも大体10℃の差があった。
こちらはギヤを4速で試しており、高回転時でも速度が出て空気を取り込めていれば、温度差は広がらないことが分かった。
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