月曜の出張に使うために借りています。2011年モデルのBMW523i M-Sports(6気筒モデル)です。ちょっと乗ってみた印象を。書き始めたら長くなってしまったのでw、今回はシャシー編です。
走り出しから、軽く滑らかでいい感じです\(^o^)/。シートの位置合わせをしようと思ったのですが、電動シートの前後方向のスイッチが見つかりません。。。実は前後のみが手動らしく、家に帰ってマニュアルを見るまで分かりませんでした(^_^;
乗り心地は実に滑らか&しなやかな感じで、
Normal, Sports, Sports+と切り替えても基本的なしなやかさは変わりませんでした。Sports+モードはむしろこんなんでいいの?と思わせるくらい。Normalでも十分にダンピングが効いており、入力は一発で仕留めてくれます。
アクティブスタビを使っているからスポーツモードでも無闇に減衰力をあげなくても済むのでしょうね。
このクルマには前後輪+ステアリングの統合制御である、インテグレイティッド・アクティブ・ステアリングが装備されています。トヨタでいうところのVDIMですね。低速では前後逆相に操舵しクイックさを、60km/h以上では同相操舵でスタビリティを高める効果を出します。効果は特に高速コーナーリングで顕著に感じました。もの凄いフロントの食いつき感で、その感覚はちょっとFRっぽくないほど。電制デバイスはチューニング次第でかなり特性が変わると思うのですが、さすがアウトバーンを200km/hオーバーで疾走する国だけあって、安定性、安心感方向に振っているのだと思われます。
また、逆相操舵の恩恵か、交差点などでも2970mmものホイールベースを意識させられることはありません。可変ステアリングギア比なので、低速ではロックツーロックは1.5回転くらいで駐車も楽々です。
こうやって見ると、シャシー系の制御デバイス満載ですね。考え方として、まずはメカシャシーの素性を鍛え上げた上で、電制でしか達成できない性能、機能を持たせていることがわかります。制御というとそれだけで拒否反応を示すかたがいらっしゃいますが、BMWのアプローチは実に真っ当です。このあたりは、素性が悪いととても走れないアウトバーンという環境が鍛えたと言えると思います。
操舵感フェチとしては、やっぱり一番気になるステアフィール。これは、言うこと無し!でした。BMWで使っているのはたぶんラックパラレルタイプのZF製のEPSだと思います。ここ に解説がありますが、ラックの駆動部分にボールネジを使っていたりして、かなり高級そうに見えます。また、この記事によればこのEPSシステムの特徴であるベルトによって、油圧アシストのシステムに似たヒステリシスが出せるとか。手で感じる『触感』に対してヒステリシスというのはとっても大事で、高級オーディオのボリュームのあの感触もヒステリシスのなせる技なのです。ここはうーーーーんと唸ってしまうところでした。
さすがに駆け抜ける喜びを標榜するBMWですね。クルマ自体もすごく洗練されており、運転して楽しいクルマです。
〜つづく〜
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2013/02/17 19:05:45