シモジマトーチカのブログ一覧

ヨーロッパでALFA ROMEOのMi.Toが発表されました。
アルファは特別大好き！ってわけじゃないけど、
こんなパッケージのクルマが出てくるとうれしくなっちゃいます。

エンジンは
1.4リッター／78ps（ガソリンエンジン）
1.4リッターターボ／155ps（ガソリンエンジン）
1.6リッターターボディーゼル／120ps
で、いずれも6速MT。260～360万円くらいだそうです。
4060mm×1720mm×1440mmというコンパクトボディは、
もう日本ではまず出てこないだろうなぁ。

僕がイタリア車でもっとも衝撃を受けたクルマ、
94年にデビューした「ランチア・イプシロン」。
デザインは、
イタリアの有名なカロッツェリア・ピニンファリーナに
在籍していたエンリコ・フミア氏によるものだ。

このクルマとの出会いは、
以前輸入車雑誌の編集をしていたとき。
はじめてみたとき「ギョッ」としたのをいまでも覚えている。
衝撃というのは、人の好き嫌いを超越してやってくる。
奇怪なデザインだと、多くの人は思うだろう。
僕もその一人だった。
しかし、その姿から目を反らしても、何か気になる。
そして、もう一度見てしまう。
クルマの面に描かれた様々なラインが、
何というか、どこにも集約していかない不安定さを覚えるのだが、
しかし、やはり気になるのだ。
いつしか僕はこのクルマを美しいと思うようになった。
そして、このクルマが
「ただきれいに整ったものを美とは言わない。
　醜さと美しさの狭間でギリギリのせめぎあいをしているものこそ
　美しいのだ」
という、僕の美意識の源となった。

僕がクルマを求めるにあたって、
もう少しおとなしい人間だったなら、これを所有していたと思う。
（じっさいかなり迷った）
このクルマを選んだ女性がいたなら、
僕は間違いなくその人に興味を抱くだろう。
そして、その女性はミニに乗っている女性よりも、
もっと魅力的に見えるだろう。