エアコンホース&パイプクリーニングとガスチャージ

この夏、何となくエアコンの効きがよくないと感じることが多くなりました。

11年半の間エアコンに関しては、エアコンフィルターを毎年交換してスーパージェットマックスでエバポレーター洗浄をするだけで、エアコンガスは補充すらしていません。

ひょんなことから、エアコンホース&パイプクリーニングとガスチャージを同時に行う機械のデモ実演車にステップワゴンが選ばれて作業することに。

作業工程は

元のエアコンガスとオイルをクルマから抜き取り回収→真空引きをしてホース/パイプ内のごみを除去して内部を乾燥させる→新しいエアコンガスとオイルを充填

ですが、すべてを自動で行うという優れた機械です。

カーエアコンのホースとパイプ内部には、エアコンガスと潤滑用のオイルが充填されていますが、回収したオイルには黒い金属粉が多数。

業者の説明ではエアコンコンプレッサーからの金属粉で、これが内部を浮遊するとエアコンを構成するコンデンサー、ドライヤー、エバポレーター、エキスパンションバルブのつまりやコンプレッサーのロックを招くことになってエアコンが効かなくなります。

温度調節をLOで風量MAXにして、吹き出し口に温度計を差し込んで測ると、
作業前：13℃
作業後：9℃
でした。

やはりエアコンホース/パイプのクリーニングは、定期的に行った方がよいとのこと。

1992年から長らく使用されてきたクルマ用エアコン冷媒ガスHFC-134から、2017年の現行レクサスLSより更に地球環境に影響の少ないR-1234yf/HFO-1234yfに変更されています。

至近ではLA650/LA660タントや、JH3/JH4 2ndN-WGNもそうで、今後フルモデルチェンジの車種は全て変更されることになります。

従来のエアコンガス充填回収機械では、R-1234yf/HFO-1234yfガスを作業することが出来ません。

また現状ではR-1234yf/HFO-1234yfガスはHFC-134に比べて数十倍も高価で、回収して再生する必要があります。

そこで両方のガスを使用可能にしたのが、今回使用した、株式会社岡常歯車製作所の、エアコンクリーナー循風。

元のエアコンガスを抜き取り再生、エアコンガスオイル共に充填、配管のクリーニングまで作業可能です

今後、このタイプの機械の需要が増えることは間違いありません。

エアコンの効きですが、確かによくなりました。出来ればもっと熱い時期に作業をしてもらったら更によかったのですが。