あれから１０年

日付は変わってしまいましたが、今から丁度１０年前の２００１年６月２４日（日）の出来事です。

１８：１０頃、京福電鉄越前本線　保田－発坂間で列車同士の正面衝突事故が発生しました。
発坂駅に停車中の上り普通26列車の乗務員が出発停止信号を誤認し列車を出発させてしまったため、対向の下り急行1023列車と正面衝突する大惨事となってしまったのです。


半年前にも別の区間で正面衝突事故を引き起こした経緯があり、事態を重く見た国土交通省は同鉄道に対し翌２５日から全列車の運行停止を命じました。
代行バスによる運行を余儀なくされ、鉄道存続について議論された挙句に京福電鉄は福井県内の鉄道事業を断念しました。
同時に福井鉄道部は解散、乗務員の殆どは大型二種免許を取得し関連バス会社へ出向しましたが、一部は京都のラン電へ転属や退社などで各地へ散らばっていきました。


そして２年後、京福電鉄が所有していた３路線のうち永平寺線は廃止され、越前本線と三国芦原線は第三セクター「えちぜん鉄道」に引き継がれ運行を再開しました。


あれから１０年…
久しぶりに訪ねた永平寺線跡は整地され、サイクリングロードに生まれ変わろうとしていました。




在りし日の京福電鉄



１回目の事故は車両故障による制動不能、２回目はヒューマンエラー…
この悲惨な事故は風化させず、えちぜん鉄道にはいつまでも元気に走り続けてほしいです。