ってなわけでまさに超絶賛の
ロベルタリフターシステム! そのシクミは写真にあるように、サス取り付け部の薄い
アッパーマウントの代わりに、黒いケースに入ったリフターシステムを挿入するわけで、要するにコイツが圧縮空気で伸び縮みするだけなんだけど、この技術が
シンプルかつ実に深い!
というのもね。このシステムが発表されて
約6年。スーパーカー業界では
伝説的な人気商品なのだが、一見、俺でも作れるんじゃん? って感じのシンプル構成だけに、後追いも沢山出るわけなんだけど、しかしコイツが
作れそうで作れない!
なぜか。それは
最大7・5センチもある伸びシロをいかに確実かつスムーズに作動させるかってこともさることながら、なによりスーパーカーが
物凄い強度を求められるからだ。
例えば360でサーキットを走ったと考えてごらんなさい。ここにかかるパワーは何100キロどころか、おそらく瞬間的には
何トンってレベルにもなる。それを縮まった状態はもちろん、多少作動に失敗して伸びた状態でも剛性を保証しなくては、厳しいスーパーカーの世界で生きていけないわけで、そのうえ前述したように7・5センチも伸び縮みするってことは
異様なレベルでの剛性&強度がもとめられるわけだ。
その秘密はケースとピストンに使われている
チタン合金&ジュラルミン7075!! どちらも航空業界ではお馴染の金属で、特にジュラルミン7075は、
超々ジュラルミンとも呼ばれ、切削加工の難しさで知られている。
実際、ロベルタさんでは、国内用に安い商品を出すべく、海外に下請けに出したこともあるそうだが、技術で知られた
オランダでもできなかったとか。そう、コイツの裏には実は非常にレベルの高い、日本の旋盤工など高い切削技術があるわけだ。まさしく
日本の匠の技がコイツを作り出したってワケ!!
F1の主要パーツもかなりの部分が日本で作られているといわれ、古くは
本田宗一郎もエンジンパーツのたかだか小さな輪、
ピストンリングを苦労して開発し、今の礎を作った。
シンプルなパーツほど奥が深い! それは今も同じなのよ。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2008/04/29 08:22:22