
アウディA4アバントの試乗会に行ってきました。
場所は横浜美術館。
A4のワゴンバージョンが登場したのだと、単純に思っていたのですが、細かなディテールを見ると、いくつか興味深いポイントがあります。
全体のシルエットは、ワゴン然としたルーフラインを持っていますが、リヤハッチをやや傾斜させてスタイリッシュに仕上げています。
全長をみると4705mmで、セダンと同じ長さなんですね。
また、全高(車高)は1465mm。セダンが1440mmですから25mm高くなっていますが、これはルールレール分。つまり、セダンのルーフを延長してトランク部分をラゲッジスペースに置き換えているということなんですね。
それでもラゲッジ容量490リットルを確保しているところが、ワゴンスタイルを得意とするアウディらしいところ。
車重も+50kgにとどめられています。
アバントのスタイルをデザインしながら、オーバーハングを長くせず、また重量増加も最小限にとどめることで運動性能もほとんどスポイルされていないというこを意味しています。真横から見たスタイルも均整が取れていますよね。
実際に走らせてみても、重さや鈍さはまったくと言っていいほど感じません。
リヤセクションがやや重く、またリヤの重心が高くなっているので、ハンドルを左右にスッスッと切ったときにリヤを軸にフロントノーズが左右に動く感じはありますが、コーナーではより前後バランスが良くなっているように感じられます。
もちろんボディの高い位置にあるルーフが長くなっているので、厳密には単純に前後バランスが良くなったとは言えませんが、少なくとも街中や高速道路を走る限りネガティブは感じられませんでした。たぶん山道に持っていってもかなり攻め込まない限りは重量バランスの良さとで相殺されてしまうくらいの違いではないかと思います。
今回は時間の都合で3・2クワトロのアウディ・ドライブセレクト付き+スポーツサスペンションにしか試乗できませんでした。
ところが、このドライブセレクト付スポーツサスペンション、じつに乗り心地がいいんです。コンフォートモードとノーマルモードは街中ではゴツゴツした硬さがなくとても滑らか。
可変ギヤレシオを持つステアリングフィールも、切り出しのところがセダンに比べより違和感がなくなっています。重量バランスの問題なのか、意図的にセッティングがリファインされたのかは未確認ですが、感触はレベルアップしています。
アバント比重の高いアウディだけに、ラゲッジスペースも良くできています。
広大なスペースというわけではありませんが、フラットなフロアと広い開口部で使い勝手の良さそうなスペースが広がっています。
それから、ユニークなのがトノカバー。両端にガイドが付いていてトノカバーの取っての部分を上にひねるとガイドに添ってトノカバーが斜め上に上がります。モノの出し入れがとても楽チンです。いちいちトノカバーを外さなくてもいいので、シンプルですがなかなか気の利いた装備ではないかと重いました。
Posted at 2008/08/01 02:05:59 | |
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