本日はシャランに乗ってきました。
ものすごくいいクルマでした。
今回はコンフォートラインというやつに乗ってきたのですが、乗心地がよく、ゴツゴツした硬さは皆無。しんなりしたいい感じの乗り味に仕上がっていたのでした。
しかも、それでいてボディはカシッとしていて堅牢な感じ。
たぶんボディ剛性・・・とくにねじり剛性は同クラスの国産ミニバンのどれを持ってきても数段高いのではないかと思います。
ボクはあまりボディ剛性のことを言及しないようにしています。それは、ボク自身、剛性感と実際の剛性の違いがあまり良く判らないことが多いのと、要は剛性があろうがなかろうが、クルマとしてちゃんと曲がり走ればいいのだろうと思っているからです。ちなみに、ちゃんと走ればの『ちゃんと』というのは、かなりシビアにクルマを走らせても、というほどの意味です。
まあ、多少乱暴な考えではありますが、基本的には国産メーカーの良心を信じていたし、前向きにクルマを作っているであろうと思っていたからです。
けれども、今日シャランに乗って、国産メーカーの良心はボクの考えている良心とはちょっと質が違うかもしれない。国産メーカーが考えている前は、もしかしたらボクの見ている前と違うかもしれない。と思えたのでした。
とくにミニバンに関しては、国産メーカーのお家芸というくらい世界に先行していた感があったのですが、いつの間にか独自の進化を始めていたようです。いろんな分野で最近よく使われているコトバ
『ガラパゴス化』というのがぴったりくる感じです。
もちろんガラパゴス島にはガラパゴス島の正義があり、進化する必然があるわけで、それをすべて否定することは出来ないと思いますが、その姿ががワールドスタンダードかというと、それは違うわけです。
ミニバンに乗っている人であれば、乗り比べればその違いはすぐに分かると思います。
試乗する際のポイントは、攻めないこと。今自分が乗ってきたミニバンと同じように走らせることです。
乗心地、静粛性、乗降性、シートアレンジのバラエティ・・・
そういったユーザーにもすぐ分かる部分を徹底的に改良し進化(?)し続けてきた結果、
クルマが本質的に備えていなければならない基本の部分=『走る性能』が置いてきぼりになってしまったのかもしれません。
ぜひ近くにフォルクスワーゲンのディーラーがあったら、行ってぜひシャランに試乗してみてください。
これが良い、ということではなく、ボディの骨格をセダンタイプの乗用車と同じレベルで造るとこういうクルマが出来上がるという格好のサンプルであると思います。
別に買い換えなくたってかまいません(ディーラーの方にはご迷惑かもしれませんが)。
Posted at 2011/01/26 22:00:56 | |
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クルマ | 日記