って言っても、D3君のお話ではないですが(爆)。
こちらの記事にBMWのスポーツディーゼルの進化の総括が載っていました。ドイツ語は良く分からないので(笑)、ダイジェストしてみました。
始まりは1983年のE28型の524tdくらいからのようです。この時のエンジンは6気筒で2443ccのM21型です。この頃からしっかり6気筒だったのですね。この頃のベンツは確か5気筒のディーゼルでした。
世界最速のディーゼルセダンだったようですが、出力は115ps/210Nmで、今となってはそれほどでもないですね。でも、自然吸気版の524dは86ps/152Nm(ちょっとチューンした軽ターボと言った感じ?)でしたから、当時としてはハイパワーだったようです。ちなみに、現行のアルファのMitoの1248ccの最新ディーゼルエンジンは馬力はほぼ同じ85psですが、トルクは200Nmです。
そして代が変わってE34型になると、エンジンは2497ccのM51型になって、143ps/260Nmとかなりパワーアップしましたが、この代まではまだ1気筒当たり2バルブだったのですね。でも、ネーミングは「524tds」と、スポーツを意味するsが付きました。
E39型になってトルクは280Nmにアップしましたが、馬力は一緒でした。しかし、1998年になって現在のエンジンの系列に直接つながるM57エンジンがデビューします。排気量は2926ccに上がり、1気筒当たり4バルブ、コモンレールインジェクションと完全に新世代となって、出力も184ps/390Nmと大幅アップしました。
この世代になって登場したのが、現在につながるALPINAのディーゼルモデルの「D10 Biturbo」です。M57型をチューンして、245ps/500Nmと大幅パワーアップ!今でも充分高性能のディーゼル車です。
本家のBMWもE60型になってM57型も進化し、排気量こそ2993ccと大差ないものの、とうとう大小2つの2ステージツインターボを採用し、272ps/560NmとD10 Biturboを追い抜いてしまいました。更に、アルミブロックを採用したN57型に世代交代しています。
現行のF10型ではN57型はさらにパワーアップし、313ps/630Nmにまでなってとうとう535iより高性能になりましたが、こうなるとALPINAも黙っていません(笑)。
昨年デビューした「D5 Biturbo」ではなんと350ps/700Nm!135iより速いディーゼルセダンです。ツーリングも選べるのも良いですね。
これで打ち止めかと思いきや、今度のジュネーブショーで発表されそうな「M550d?」はトリプルターボ!を採用して381ps/740Nmとか!馬力だけでも一昔前のスーパーカー並みです。
正式発表になりましたが、0-100Km/h加速は4.7秒と、なんとM3より速くなっています!
こんなハイパワーディーゼルでも、実測で10Km/L以上走り、満タンなら余裕で1000Km以上走るのですから、技術の進歩は凄いですね。ターボエンジンなので当たり前かもしれませんが、30年でパワーもトルクも3倍以上、おまけに燃費も良くなって、排ガスもガソリンと引けをとらないなんて、以前は誰が想像したでしょうか。
実際のエンジンはなんと3気筒毎に小さいタービンを2個、高速用に大きなタービン1個のトリプルターボで、3ステージの緻密な制御をしているようです。
吸気、排気の流れも非常に複雑で、一見しても何が起こっているか分からないくらいですね。
このように、同じ6気筒でも2バルブの時代からとてつもない進化を遂げましたが、いまや4気筒の2Lディーゼルでも、218ps/450Nmと充分な性能で、それでいて20.8Km/L走るのですから、本当に凄い進歩だと思いませんか?本家がここまで進化したので、次世代の「ALPINA D3 Biturbo」も楽しみです。
このCM、日本でも流せば「ディーゼルって格好良い!」というイメージが出来るかもしれませんね。
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BMWディーゼル | 日記
Posted at
2012/01/25 13:38:18