
電子版が値上がりしたために買い渋っていた(爆)Motor Fan illustrated誌ですが、
今月号はディーゼルの、しかも濃い内容(いつもでしょうか)の特集なのでやっぱり買ってしまいました。
前回のディーゼル特集からは4年近く経っている事もあり、総論的な部分は既に知っている箇所もありましたが、今回の「博士のエンジン手帖」はBMW 320dなどに搭載されているN47D20Cエンジンです。
このエンジンとマツダのスカイアクティブディーゼルの比較になっていますが、日本にはALPINA D3 Biturbo以外は入って来ていない、(125d、325d、525d搭載の)2ステージツインターボとの比較でも、スカイアクティブディーゼルには優位性があるみたいです。
ALPINA D3 Biturboのエンジンや、本国での325d、525dのエンジンが低域のレスポンスと広域の伸びを両立するためにツインターボを搭載しているのに対して、スカイアクティブディーゼルは低負荷領域で「予混合圧縮着火燃焼(PCCI)」をさせる事で複雑なNOx触媒無しの排ガス後処理でポスト新長期規制をクリアーしているようです。
その条件を成立させるために圧縮比を低くし、吸気の充填効率を上げるためにツインターボ化したというアプローチが今までのツインターボディーゼルとは全く違うのですが、その副産物として、振動の少なさや高回転まで回る特性も獲得出来たのですね。
いつも
大変お世話になっているこの方からの提供の素晴らしいグラフです。BMWの4気筒ディーゼル勢に比べてスカイアクティブディーゼルはトルクカーブもパワーカーブも一種独特ですが、そういう技術背景を理解すると納得出来そうです。
それにしても、家のD3君に乗って頂いた方が異口同音に「320dとは違って静かで振動も無い」とおっしゃるのはなぜかと考えると、
(1)他のN47型が圧縮比が16.5なのに対してD3君は16.0と微妙に低い
(2)
BMCのエアフィルターで吸気抵抗が減っている上に、「
ちりとり」で吸気しやすく
なっている
(3)純正からほぼ
100%増しの容量(爆)のインタークーラーによって充填効率が大幅にアップしている
ために、スカイアクティブディーゼルに近い燃焼状態になっているのかもしれません(手前味噌)。
先日は洗浄済みのフィルターから新品にしただけで音は静かになって吹け上がりも軽くなりましたから、320d、523d、X3-20dにお乗りの方にはBMCやK&Nのフィルターは必需品だと思います。
という事は、スカイアクティブディーゼルにもBMCやK&Nフィルターの適合品があれば、更に素晴らしいエンジンになる、という可能性もある訳ですね。ユーザーさんの数ではBMWを圧倒しているでしょうから、乗っていらっしゃる方は是非チェックされた方が良さそうですね。
スカイアクティブディーゼルと320dを比較試乗された方のほとんどが振動やサウンド、高回転まで回るスムーズさでスカイアクティブディーゼルに軍配を上げていますから、これは早いところ試乗しないといけないなぁ、と思いました。
しかし、純粋にエンジンとして見ると、2.2Lの排気量で420Nmの最大トルクならもっとパワーは出るはずなので(排ガス規制でわざと絞ってある?)、その内出てくる本来の?ハイパワー版に期待したいですね。出来れば次期ロードスターや次期RX-7?やRX-8?にも搭載して欲しいです。BMWのように1.5Lの3気筒ディーゼルにしてデミオに搭載してもらっても大歓迎です。
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くるま | 日記
Posted at
2013/03/15 13:46:16