仕事がらみでお台場に出張になったので、BMW tokyo bayに寄る事にしました。何か試乗が出来るかと思いましたが、新型3シリーズは大人気で試乗の枠が埋まっていたので、取りあえず(爆)X3M40dと740dを試乗させていただく事にしました(それでも2時間待ちでした)。
まずはX3M40dから。SUVなのでポジションはやや高めですが、シートポジションはきっちり合いました。以前X2に試乗した時のようなペダル配置の違和感はあまり感じませんでした。
エンジンをかけると6気筒だけあって振動も無く静かです。車内だとほとんどディーゼルを感じません。
お店の駐車場(かなり広いです)をゆっくり徐行してから公道に出ます。走り出しも滑らかで放っておくと2000回転以下でどんどんシフトアップしますが、低速トルクが豊かなので余裕です。
先が開けたところでスポーツモードにしてマニュアルシフトで深く踏み込むと、かなりの加速です。6気筒らしい気持ち良いサウンドで、ガソリン車と同等の感じ。4気筒よりも気持ち良いです。
全域トルクフルですし、高回転になっても勢いが衰えないのが気持ち良いです。4気筒のガソリン車でも最近は400Nmのトルクになっていますが、ダッシュは段違いでした。
次は740dxDriveに試乗させていただきました。エンジンをかけると、先程のX3M40dと違って格段に静か。
走り出すとX3M40dよりはやや穏やかな発進ですが、これは車格というかキャラクターの違いなのかもしれません。もちろん十分なトルクですが、アクセルの踏み込みに対してX3M40dより加速が緩やかな感じなのは車重の差もあるのかな、と思いました。
先が開けてからダッシュをかけましたが(爆)、意外な事に740dの方が吹け上がりが軽く、シートに背中を押し付ける加速Gを感じました。高回転への伸びもこちらが一回りパワフルで、ガソリンエンジンのようです。以前に試乗した740iに比べてかなりパワフルで、体感上は550iといった感じでしょうか。
エンジン音もかなり抑えめで静かで上品です。それでいてきちんと6気筒の気持ち良いサウンドです。740iと比較してみると同グレードで740dxDriveの方が50万円ほど高いですが、私ならもっと価格差があっても絶対740dxDriveを選択します。
両車を比較してみるとエンジンとミッションは全く同じはずで、車重は740dxDriveの方が100Kg重いのですが、なぜか740dxDriveの方がエンジンの伸びが良くダッシュも良かったのが不思議です。単なる個体差かもしれませんし、ATの最終減速比やセッティングが微妙に違うのかもしれませんが、試乗した範囲では740dxDriveの方が気持ち良く楽しいクルマでした。
試乗コースはBMW tokyo bayの周囲の直線道路で路面も良く、直線状態での評価しか出来ませんでしたが、740dxDriveの方が重心も低くて車体構造もアルミやカーボンなどを奢っているので、山道でもX3M40dより楽しい可能性もありますね。
以前に
この方に作っていただいたグラフからの推測では、BMWのB57型6気筒ディーゼルはALPINAのエンジンやメルセデスのOM656型6気筒ディーゼルに比べて線が細いのでは、と思っていましたが実際に乗ってみると嬉しい驚きで遜色ありませんでした。ALPINAの試乗では高速道路にも乗れるので高速域での比較にはなりませんが、一般道でのエンジンに関してはほぼ互角な感じでした。
ALPINA XD3とBMW X3M40dとの比較では動力性能はほぼ互角と思われますので、ALPINAならではの車体の煮詰めと高級感を加味しても、200諭吉以上安いX3M40dはかなりコストパフォーマンスが高いですね。私もこの両車の比較ではX3M40dに傾いてしまいそうです(苦笑)。もちろん実際にはクアッドターボのXD4を狙いますが(爆)。
今度は740dxDriveとメルセデスS400dの比較ですが、グラフから予想した通り低速域から中速域にかけてはS400dの方がパワフルでディーゼル的な力強さがありました。車重は150KgほどS400dの方が重いのですが、低速トルクの太さに関してはメルセデスの方が一歩リードのようです。一方高回転域での伸びに関しては740dxDriveはガソリン車と遜色無い気持ち良さでしたので、もうこれは好みの問題かと思います。
実用域からトルクフルで高級感や静粛性でやや上を行くメルセデスS400dか、エンジンの気持ち良さや車体の軽快感で運転が気持ち良いBMW 740dxDriveか、完全に好みの範囲かと思いますが、価格はS400dの方が150諭吉ほど安いので、コストパフォーマンスは高いですね。でも、自分の好みで選択すればどちらも大満足だと思います。
それにしても、これだけパワフルで気持ち良いエンジンが5シリーズやEクラスに載らないのは非常に勿体ないですね。7シリーズやSクラスが車として良いのは分かっていますが、如何せん大き過ぎです。そういう意味ではX3M40dはかなりのお薦めでしょうか。
試乗をずっと待っている間(爆)、店内を散歩しました。入っていくといきなりi8ロードスターが2台置いてあるところがゴージャスです。2シーターになってしまったのでただでさえ少ない荷物置き場がほとんどなくなりましたが、そんな文句を言う車では無いのでしょうね。
新型3シリーズは実物を見た方が確かに違和感はありませんでしたが、ここだけ同行した助手席の姫は「ちょっと顔付きがいかつい〜」とお好みでは無かったようです。ボディカラーの印象もあるでしょうか。普段はツーリングに乗っているためセダンだと車内空間拡大の印象は薄いですが、セダン同士の比較では居心地が良くなっているのでしょうか。
ちなみに、「こっちの方が素敵〜」とM2にはダメ出し出なかったので、チャンスかも(爆)。
新型Z4も実物を見た方が格好良かったですが、実際にシートに座ってみるとボンネット端は確認出来なかったので、試乗して実際に運転してみないと、と思いました。キャンバストップになったのは個人的には歓迎です。
バイクの展示コーナーもあったので、最新型のS100RRがあるかと思いましたが、さすがに置いてありませんでした。写真はカタログから撮らせていただいたレース用バージョンですが、市販車でも何とカーボンホイール!!のオプションがあり、装着すると装備重量が195Kgです。これでパワーは207psですからパワーウエイトレシオは1を切っており!、公道で乗る場所は無いかもしれませんがちょっと欲しいです。
BMW伝統の水平対向エンジンのモデルも置いてありました。
こちらのモデルの方がカフェレーサーっぽくて好みでした。BMWのバイクはイメージに反して?結構重いのですが、このバイクは装備重量で218Kgと国産車の大型バイクより軽いくらいなので、走りも楽しそうです。
またがって上からみると、水平対向エンジンなので左右のシリンダーヘッドが前後に食い違っているのがちょっとお茶目です(爆)。
最新型の水冷の水平対向エンジンのカットモデルも展示してありました。ボクサーと言えばポルシェやスバルというイメージでしょうが、BMWはこのエンジンを戦前から作っているので大先輩ですね。
ヘルメット持参なら試乗も出来るらしいので、今度はバイクの試乗もありかもしれません。その前に体力を鍛えておかねば(爆)。
それにしても、BMW tokyo bayで試乗に同行していただいた方は本当にただの付き添いの確認の方という感じで、車に関しても詳しくなく(X3M40dの後の試乗車が分からず、3シリーズのカブリオレと7シリーズの区別が付いていませんでした)、詳細な質問は店内に帰ってから、というスタンスだったのはちょっと残念でした。試乗車も豊富で沢山の方が見えるので人材不足なのでしょうか。
六本木でメルセデスの試乗の際も、同乗の方は何か上から目線で大仰でしたし(その割に「アルピナ乗ってます」といったら態度が変わったのでちょっと腹立ちました)、もう少しおもてなしの配慮とクルマの知識があれば、購入する気になるのになぁ、と思いました。そうした面ではアルピナの世田谷はきちんとした対応で気持ち良いです。6気筒ディーゼルはなかなか試乗のチャンスが無いのでBMW tokyo bayでお願いしましたが、本当に気になる車種はやはり地元のディーラーでした方が良さそうですね(爆)。
ブログ一覧 |
試乗インプレ | 日記
Posted at
2019/04/02 12:25:56