以前から気になっていたレクサスLBX MORIZO RR(以下MORIZOにします)ですが、近くのディーラーさんでちょい乗りさせてもらいました。
室内は黒一色の本革シートでしたが、当たりも柔らかくて座りやすい感じです。シートもフル電動でポジションもきっちり合いました。
エンジンをかけるとちょっと低音が混じった感じで格別3気筒という感じはしなかったですが、なんとメーター表示に「水温が低いので穏やかに走ってください」という警告メッセージが大きく出ていました。これは初めてです(爆)。
ディーラーさんから一般道に出る時に「あれ、大きさの割に小回りが効かない感じだなぁ」と思いましたが、標準のLBXの最小回転半径が5.2mなのに対して20cm増しの5.4mでした。タイヤサイズが標準車のから235/45/19にアップされているので仕方がないところでしょうか。
走り出してみるとそこそこ乗り心地も良く荒れた路面のところでも不快感はありません。もうちょっと硬めの反応を予想していましたが、LBXベースで高級感も考慮しているのでしょうか。車体の剛性が高そうなのでそれも効いている感じですね。
アクセルを多めに開けるとかなりの加速ですが、予想したほどではありませんでしたが試乗時はディーラーの担当さんも含めて3人乗りだったので1人乗りだともっと速そうです。1470Kgの車体に304ps/400Nmのパワーですから十分以上に速いですが、体感的には初代ミドリーヌ号と同じくらいでした。
ブレーキも効きは強力ですが立ち上がりはそれほど強くないためコントロールも楽で、好印象です。信号待ちでも普通に滑らかに止まれます。
ちらっと街乗りさせてもらっただけなのでコーナリングに関しては不明ですが、高級な味わいのまま高性能にした感じでかなり気に入りました。
標準車とどれだけ差があるのかと思ってハイブリッドの標準車の方にも乗せていただきました。こちらは発進時はモーターのみなので結構静かで滑らかでしたが、少し強めに加速しようと思うとエンジンが始動します。ちょっと雑味がある感じでMOROZOよりも音量は控えめですがモーター走行時とやや落差がありますね。CVTによるラバーバンドフィーリングも少し感じます。もちろん加速は緩いので必要十分にちょっと足りない、という印象です。
乗り心地もMORIZOよりもやや硬めな印象で、225/55-18のタイヤから予想されるよりタイヤの硬さを感じました。MORIZOの方が剛性も高くてダンパーも高性能でしょうから、標準車よりサスペンションの作動性が良いのかもしれません。
もう一つ気になったのがブレーキで、ちょっと踏んでも制動力の立ち上がりが強くてかなりカックンブレーキ気味でした。これは街乗りで気を遣うので「小さな高級車」としてはアウトだな、と思いました。仮に個体差があるにせよ、ハズレの車両を引いたら残念です。
シートもMORIZOUよりは当たりが固くて座り心地は一方で譲りますし、これは標準とMORIZO両車に共通ですが助手席シートは調整が手動なので興醒めです。レクサスだったらこういうところは手抜きして欲しくないです。
両車を比較してみるとMORIZOの方がシートもしっかりフィットして加速も良く乗り心地も微妙に優った上にブレーキのフィーリングも良いので標準車を選ぶ理由がそれほど無いのですが(
CG誌のジャイアントテストで下位に沈んだ結果が納得です)、問題はMORIZOの納期ですね。
今すぐ頼んでも再来年の春になるそうで、標準のLBXにもあった「bespoke build」は発売時に設定されたもののいつ再開されるか分からないそうです。基本的にスポーツモデルのMORIZOなのであまり贅沢は言えない気もしますが、CIVIC TypeRなんかかれこれ1年以上受注停止状態なので、それに比べればマシかもしれません。
かといって標準車のLBXは加速が微妙に緩い上にフィーリングもあまりリニアではなく、シートや乗り心地も微妙にMORIZOに劣る上にカックンブレーキなので家族で乗るセカンドカーとしてはちょっと残念です。
そうなると他の選択肢としてゴルフのGTIやアウディのS3の方が良さげですし、納期の点から言っても我慢しないで良さそうです。半年くらいの納期だったら黙ってMORIZOを待つところですが、さすがに1年半は待てないかな、と思いました。良い車だけに惜しいですね。
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試乗インプレ | 日記
Posted at
2024/11/12 06:16:42