新ミドリーヌ号のフロントタイヤがちびて来て前後の交換にするかとりあえずフロントタイヤだけの交換にするか思案していましたが、フロントだけでも25万くらいするので今回はミシュランPS4Sの前後交換にしてみました。
行きつけのお店で交換をお願いして、ついでにアライメント調整もしてもらいました。

調整前と調整後の数値です
キャスターとキャンバーに関してはバラツキがありますが、アルピナの取説には「計測の標準位置は標準装備の車両に20インチホイール、燃料満タンでフロントシートには68KgX2、リヤベンチシートに68Kg、トランクに21Kg搭載」とあるので誤差の範囲でしょうか。
走り出してみましたが、なんとなく滑らかな出足です。タイヤの慣らしのためにまずは一般道を50Kmほど走りましたが、荒れた道でも乗り心地がかなり良くなった印象です。
新東名高速に乗ってみましたが、やはり乗り心地はピレリよりも良いです。路面の陥没したところを通っても、タイヤ交換前はショックに身構えていた場所でもそこまでのショックは感じずにいなしてしまいます。「おお、これがアルピナの乗り心地だなぁ」という感じで新車購入時に感じた「アルピナの割には乗り心地は思ったほど良くないなぁ」という印象は払拭されました。
交換前でかなり溝が減っていた(センター付近はスリップサインにはまだ余裕がありました)せいもあるのか、ロードノイズもミシュランの方が若干静かな感じです。
ミシュランは他メーカーの同クラスのタイヤに比べると1〜2Kgくらい軽いという話を聞きますが、確かにピレリに比べるとバネ下重量が軽くなっているような乗り心地です。
そしてアライメント調整との相乗効果かもしれませんが、直進性も良くなっています。ADASのレーンキープアシストを効かせていても、修正舵が少なくてスムーズに走る感じです。
燃費も5%とはいかないまでも2〜3%良くなっている感じです。やはりタイヤの軽さや転がり抵抗(真円度)が効いているのでしょうか。交換前よりもバランスウエイトも少なくなっています。
帰りの山道に突入すると、ステアリングの切り始めの手応えが軽くなっています。これは初代ミドリーヌ号でタイヤを
PS2からPSSに替えた時や、その後に
PSSからPS4Sに替えた時の印象に近いです。
グリップそのものはもちろんPS4Sなので十分以上ですが、切り始めの曲がり具合がピレリだと「グイッ」という感じがミシュランだと「スイッ」という感触になります。ステアリング切り始めのレスポンスはやや穏やかになった気もしますが、すぐに慣れたので問題なしです。
最後のちょっとした驚きは、自宅近くのコンビニに駐めた時に車止めにタイヤが当たった時のショックが「ドンッ」ではなく「トンッ」に近くなった事です。タイヤそのものも柔らかいのでしょうか。
もう一つの利点は認証ピレリPゼロはかなり引っ張り気味のタイヤだったのでほとんどホイールのリムがカバーされておらず、思わぬことでホイールをガリってしまう事があったのですが
ミシュランにするとこれだけの扁平タイヤでもきっちりリムガードが付いており、
もう少し上の方から見るときっちりリムがガードされて見えなくなります。
リアタイヤも同様で
もう少し上から見るとリムは見えなくなります。これならホイールをかじるリスクはかなり減りそうです。トレッド幅も同じ規格のピレリより広そうですね。
価格としても純正の認証ピレリの6割程度で購入出来、乗り心地は良くなってわずかに静かになった上にグリップは同等でリムガードも装備されて安心、となると敢えてピレリに戻る理由が無さそうです。
もちろん純正ではないので何かあった時の補償が得られなかったり、ステアリングの手応えがやや穏やかになるので好みが違う方でしたらそのままピレリを履き続けても何の問題も無いと思いますが、個人的にはもうピレリには戻れない感じです。
もう一つの理由は2025年でアルピナとしては終了となるので(当分はサポートされるでしょうが)急にタイヤ入手の必要が出てきた時に順調に間に合うのか、という不安もあります。
多分ピレリとしては今後何年間かは供給してくれるでしょうが、生産はしていても当然国内の在庫は無くなるでしょうし、発注してもすぐに手に入るかも微妙ですね。価格も上がっていきそうな予感があります。
これだけ性能が良ければアルピナもわざわざピレリに認証タイヤを作ってもらわなくてもPS4S1本に絞ってセッティングすれば十分な気がしましたが、最高巡航速度300Km/h近辺ではまた事情が違うのでしょうか。
しかし、アルピナでもこれだけ乗り味が良くなるのですから、それなりの車でもPS4Sに替えればかなり良い車になるのではないでしょうか(爆)。
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ALPINA D3S | 日記
Posted at
2025/06/03 06:15:27