用事で上京したので、いつもお世話になっている
この方にお声掛けしてプチオフ会?する事になりました。
その前に、前から行きたかった「
ニコンミュージアム」に行ってみました。館内には初代のモデルからかなりのカメラが陳列してあります。自分が持っているカメラも10台ほど展示してあったので結構嬉しかったです。
画角が220度!!という魚眼レンズも展示してありました。普通に撮ると自分の足まで写ってしまうというこのレンズ、どうやって使うのでしょう(笑)。
さすがニコンミュージアムだけあって、(アルピナじゃない)D3のジウジアーロ御大がデザインしたプロトタイプのモックアップもありました。これは本当に初めてお目にかかるもので、超レアですね。
ジウジアーロさんは車に限らず色々な工業デザインを手掛けていますが、フイルムカメラのF3のデザインの時に、ニコンの開発陣が持ってきたモックアップを見ながらその場でモーターの配置などを変えてデザインしたら、もっとコンパクトに格好良くなった!という逸話があるそうです。さすが。
他にも液晶などのトランジスタの焼き付けマシーンの展示などありましたが「あれ、レンズがコーティングしてないの?」と思ったら説明の方に「企業秘密が多いので、レンズはコーティングせず、配置も微妙に変えています」と言われました。見る人が見ればかなり分かってしまうのでしょうね。他にも色々と説明をお聞きしていたら1時間以上お付き合いいただいて、非常に楽しかったです。帰りにお土産に「ニコンようかん」買いました。
その後は浦和のポルシェセンターにお邪魔して、4気筒になった718ボクスターSの試乗をお願いしました。
シートを合わせてエンジンをかけると、やはりエンジン音のトーンが違います。不等長の排気系によるものなのか、良く言われるように以前のスバルのボクサーのようなドロドロ音が混じる感じです。
走り出すとやはりターボだけあって低速から充分にトルクがあります。以前の自然吸気モデルだと2000-3000回転以上回したのと同等かそれ以上のパワーが2000回転未満でもしっかり出ている感じです。
深く踏み込んで更に回転が上がると、以前の997型の911と同じ感じの加速感で、ボクスターGTSよりもパワフルかな、という印象を受けました。かなり速いです。
ただ、アイドリング時に感じた音質と振動は回転が上がってもそのままで音量だけ大きくなる感じで、そういう意味では6気筒エンジンの頃の高揚感や伸び感には欠ける印象を持ちました。絶対的な速さは718ボクスターSの方が速いのは間違い無さそうですが、6気筒モデルに比べると味わいに欠けるかもしれません。
これはあくまでも6気筒と4気筒の比較になるので、以前のモデルに乗らずに今回の718ボクスターに乗られた方なら充分以上にパワフルで低速でも乗り易く進化していると思います。車体も進化しているはずなので山道でも更に速くなっているはずです。そういう意味では、言い古された例えですが最新のポルシェは最良のポルシェなのかもしれないですね。
次は6気筒でターボ化された911カレラSの試乗もお願いし
ました。後から合流されたこの方と御一緒に、なんと3人乗りです。
私の後ろにスパグラさんが座られましたが、私がかなり前乗りなのでリアシートの前後のスペースは意外とあったようです(笑)がさすがに天井は低かったです。
エンジンをかけるとこちらはやはり6気筒の音です。厳密に比べると自然吸気とは違うのかもしれませんが、大きくは変わらない感じでした。
走り出すと低速からトルクが太っているのはやはりターボの恩恵ですが、回転を上げていくとパワーの盛り上がりが明確にあり、音も澄んだ感じで気持ち良いです。2000回転未満だとややレスポンスが鈍い印象はありましたがトルクの太さで補っており、ターボ化したデメリットはあまり感じませんでした。
フルスロットルだと加速とともにフロントが軽くなる感じが明確にあり、ミッドシップのボクスターとは違ってRRの駆動感があります。個人的にはこちらの方がエキサイティングで好みでした。
同じダウンサイジングターボ(ポルシェでは「ライトサイジング」と称していますが)でも、ボクスターの場合には4気筒になっているために高効率化はされているものの味わいが薄れた気がします。これはBMWが直列6気筒の自然吸気から4気筒のダウンサイジングターボになった時と同じ現象だと感じました。それに比べると911の場合には同じ6気筒のままターボ化しているので味わいの点でもやや差別化されたのかなぁ、という印象でした。
ポルシェの試乗の後はこの方と合流して美味しいお蕎麦をいただき、これまたひとしきり車談義に花を咲かせた後、次の合流場所へ移動しました。

スパグラさんのボクスターGTSですが3.4Lのハイチューン6気筒の上に渾身の慣らし運転がされているので、同乗しているだけでも素晴らしい吹け上がりとパワーは実感出来、「例えデータ的には718ボクスターSよりコンマ数秒遅くても、気持ち良さは別格なのでこちらが良いなぁ」と素直に思いました。
特に3000回転を超えた辺りからエンジン音が綺麗になり、伸びも一段と良くなる点では「これぞ自然吸気のフラット6!」という感じで、自然吸気6気筒と4気筒ターボで大きな違いかな、と感じました。
これが2Lの素のボクスター相手だと差はもっと広がるのでは、と感じたので新型718ボクスターは4気筒になった事で少し違った方向への進化を遂げたのかなぁ、と思いました。こちらも乗ってみなければ分かりませんが。
その後はこちらの方と大黒パーキングで合流した後メルセデスベンツGLE430というややレアな車に同乗させていただき、お約束?の辰巳パーキングに向かいました。
巨体のSUVが滑らかに猛然と走るのなかなか感動的で、同乗するのにはもってこいだと思いました(爆)。

辰巳パーキングでも色々車談義に花が咲いてとても楽しかったです。今回は終始雨模様だったのと一般道だったためコーナリングなどの点についてはまた次回の課題?ですが、スポーツカーは速さも大切だけれども楽しさも大切だなぁ、と思いました。集合の皆さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。
Posted at 2016/09/20 17:56:20 | |
トラックバック(0) |
試乗インプレ | 日記