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2018年12月17日 イイね!

どれも良いですね…今買える(事になる)直列6気筒ディーゼル考察

どれも良いですね…今買える(事になる)直列6気筒ディーゼル考察
先日試乗したメルセデスベンツの6気筒ディーゼルのS400dがかなり出来が良い感じでしたので、まだ乗っていない車種も含めて(爆)6気筒ディーゼルの比較考察をしてみる気になりました。




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いつものように、大変お世話になっているこの方にグラフを作っていただきました。さすが3Lの6気筒ディーゼル、パワーはどれも余裕で300馬力を超え、トルクも700Nm前後です。それでは実際はどうなのでしょうか。

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ある意味一番ベーシックなのが、6気筒ディーゼルが新型のB57型にモデルチェンジした時のツインターボ版です。昨年やっと740d xDriveに搭載され、最近ではX3 M40dに搭載されたエンジンです。

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パワーは320ps/680Nmと充分で、X535dに搭載されているシングルターボ(258ps/560Nm)に比べて一回りパワフルです。エンジンカバーをはずすと随分味気ない眺めですね(笑)。4気筒ディーゼルがB47型に進化した際に、気筒毎センサーやターボの改良などでレスポンスも良くなり振動が減りましたが、それに加えてツインターボで更に低速トルクが太って高速も回り、6気筒の滑らかさもあるので最強ですね。

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これに対して、最近メルセデスベンツのS400dに搭載された6気筒ディーゼルは4気筒と同じくアルミブロックに鉄製ピストンの組み合わせという最新型で、おまけにツインターボ化されているので4気筒のOM654型に比べて低速からトルクが太り、高回転への伸びも良さそうです。

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BMWの6気筒ディーゼルをチューンして搭載しているのがXD3ですが、こちらのパワーは数値だけ見ると333ps/700Nmと標準型に対してそれほどアドバンテージは感じません。先代のD3Biturboなどより若干パワーダウンしたのは新しいEURO排ガス規制(RDS)に対応したためだと思われます。

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ところが、その内(再来年のようです)デビューするXD4は左ハンドル専用にする事によって、ドイツ本国では「50d」として各車に搭載されるクアッドターボを搭載して、パワーはなんと388ps/770Nmまで増強されています。

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ここでは詳細不明なので、本家BMWのクアッドターボの図を載せてみます。排気系がかなり複雑そうですね。

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ターボの配置図ですが、ドイツ語なので良くわかりません(爆)。

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赤で示された方が高圧ターボで3気筒ずつを受け持ち、下の青色の方が低圧ターボのようです。トリプルターボ(高圧2つ、低圧1つ)の時もかなり複雑な組み合わせで作動していましたが、一体どうなっているのでしょうか。

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ここで実際のトルクカーブを見ながら乗り味を検証(または推理)してみます。ちょっと面白いのはBMWのエンジン3種類は数値の違いはあれ、カーブが同じ傾向なところです。1250回転、1500回転、1750回転のところに屈曲点があるように見えます。大小のターボの作動点など共通した部分があるのかもしれません。特に740dとXD3のトルクカーブはほとんど同じ形に見えます。エンジン本体はほぼ共通でECUでブースト圧の差を付けているだけなのでしょうか。

それに比べると、クアッドターボの方は1000回転からの立ち上がりが早く、最大トルクの維持域も広いです。そこからのトルクも落ち込みもやや少なく、5000回転以上でもトルクの落ち込みが緩やかですね。

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以前に作っていただいたグラフでBMWの6気筒同士を比較した際は、本家のクアッドターボよりトリプルターボをチューンした本国版のD5Sの方がトルクの立ち上がりが早く、今回のXD4でも1500回転で既に750Nmのトルクが出ているので、ALPINA独自の吸気系とチューンがされているようですね。

しかしそれと比べても、メルセデスベンツのOM656エンジンはトルクの立ち上がりが異常に早く、1200回転でトルクピークに達しています。低速寄りのセッティングと思われますが、それでも3200回転まではトルクピークが続くので、ツインターボ全体での守備範囲がかなり広い印象です。

実際に試乗した印象でも、メルセデスベンツのS400dは走り出しから図太いトルクでモーター、電動スーパーチャージャーを併用した直6ガソリンモデルと遜色ありませんでした。それに比較すると、ツインターボの日本版D5S(XD3とほぼ同じエンジン)はわずかに線が細い感じでした。

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回していった時のパワー感については、ALPINA D5Sは高速域まで滑らかに回る感じでしたが、S400dは低速での力感が4000回転まで持続する感じで、パワーカーブを見てもトルクの落ち込みが少ない分、3000回転以上でもまだパワーが一直線に伸びる感じですね。それ以上は経験しませんでしたが、4400回転からのパワーの落ち込みがやや急なのはセッティングから来るものかもしれませんし、BMW勢のストローク90.0mmに対してメルセデスは92.4mmとわずかに長めなので無理をしていないのかもしれませんが、標準車の740dに比べるとパワフルな印象です。

面白い事に車両重量としては740dxDrive、S400d、XD3、XD4は30Kg程度の違いしかないので、エンジンの性能がほぼ同一条件で比較出来る感じです。そうすると多分別格なのがクアッドターボのXD4で、その次がS400d、伸びが良くて拮抗するのがXD3でわずかに遅れをとるのが740d-xDriveかなぁ、という印象です。乗って楽しいのもダントツでXD4のような気がしますが、他の3車は好みの問題でしょうか。

しかし価格的にはXD4と740d-xDriveは1400万円半ば、S400dは1100万円台、XD3もほぼ1100万円なのでS400dはお得感がありますね(苦笑)。また、XD3に対してはほぼ同じ性能のX3M40dがあり、こちらは875万円と更に格安なので(爆)、6気筒ディーゼルを味わうとすると怒濤のパフォーマンスのXD4か、高級セダンのS400dか、SUVのX3M40dかという3択になるかもしれません。いずれにしても高い買い物ですが。ちなみにXD4に関しては来年末の生産開始のようで、どんなに急いで乗りたくても2年から3年待ちのようです(爆)。

OM656エンジンに関してはGクラスには搭載が決定しているようですが、Eクラスにも搭載してくれれば普段の使い勝手も良いですしSクラスよりはリーズナブルになるでしょうから期待したいですね。
Posted at 2018/12/17 17:37:38 | コメント(3) | トラックバック(0) | BMWディーゼル | 日記

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