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2021年08月31日 イイね!

内燃機関ってこれ以上進化するのでしょうか

内燃機関ってこれ以上進化するのでしょうか


最近はフルEV化の話題ばかりになっている感がある自動車のエンジンですが、内燃機関はこれ以上は進歩しないのでしょうか。





例えばマツダのスカイアクティブXエンジン、先日のソフトウェアアップグレードで190ps/240Nmにパワーアップしています。実用化は不可能と思われたHCCIを独自の開発でSPCCI(火花点火制御圧縮着火)として市販化したのは凄い事だと思われます。


しかしパワー的には欧米のダウンサイジングエンジンの2L4気筒勢が190ps/300Nm程度なのに対し、いま一つのような気もします。ディーゼルのようなトルク感とガソリンエンジンの伸びを両立させた、というのが売りのようですが、同社の他のガソリンエンジンやディーゼルエンジンに比べて価格が高いのも、いまいち普及していない要因でしょうか。もっとパワーアップして250Ps/400Nmくらいだと訴求力がある気がします。


価格帯が違うので直接の勝負にはならないのかもしれませんが、新型Cクラスのディーゼルだと200ps/440Nmと結構ハイパワーな上にマイルドハイブリッドシステムで9速ATですから、パワーも燃費も段違いです。いくらフィーリングが良くても線が細くて6速ATだとちょっと魅力に欠けるかな、と思ってしまいます。


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お次は日産の可変圧縮比のVCRターボですが、メリットは可変圧縮比だけかと思ったらコンロッドやクランクの構造により、ピストンのサイドスラストや振動も軽減され、バランサーが不要というメリットもあるのですね。


初代のエンジンは272ps/390Nmと十分パワフルで、最近1.5L3気筒版も登場しました(こちらは204ps/300Nm)が、パワー的には2L4気筒ターボと同等で、3気筒特有の振動も無いようです。


CVTと組み合わせられていたり、e-powerのエンジンに採用予定もあるとかちょっと疑問な点もありますが(爆)、かなり優れものかもしれません。2L版を縦置きにして新型Zに搭載してくれればかなり楽しいエンジンになるのでは、と思います。

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もう一つはマセラティのMC20に搭載された「プレチャンバーイグニッション」でしょうか。


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F1や耐久、GT500のようなトップカテゴリーのレーシングエンジンでは採用されて一般的な技術ですが、プレチャンバーと呼ばれる副燃焼室からの火炎伝搬で一気に燃焼時間を短縮させ、熱効率を高める技術です。


このエンジンは3LV6から630ps/730Nmのハイパワーを叩き出しますが、圧縮比は11.0とかなり高いです。単にブーストを上げただけのハイパワーでは無いようです。


世界初の採用がマセラティというのにちょっとびっくりですが、搭載機種がMC20で2650万円だとおいそれとは買えませんね。フェラーリからの技術かもしれませんが、アルファロメオやFIATのようなもう少しお求めやすい(爆)機種にも採用して欲しいですね。


こうやって見てみると、ガソリンエンジンでは期待の持てる新エンジンはあまり無さそうですね。日産のVCRターボが色々な機種に採用されれば(現在はインフィニティQX50のみ)もっと魅力を発揮出来る気がします。


マセラティはともかく、新技術が効率向上方面に向いているため楽しいエンジンになりにくい、という側面がある気がします。そういう意味では、VCRターボはスカイラインや新型Zに搭載して欲しいですね。


ディーゼルエンジンの方はと言えば、直6でデビューしたメルセデスベンツやジャガーのエンジンにアルミブロック/鉄ピストンが採用されているのが新機軸なくらいでここ数年はあまり進歩が無く、マイルドハイブリッド化された(これも重量増しになるので進歩と言えるかどうか…)くらいしか話題がありませんが、そうした中でトヨタが新型ランドクルーザー用に完全新規開発の3.3LのV6ディーゼルを搭載したのは快挙だと思います。ひょっとするとこれが世界中で新規開発の最後のディーゼルエンジンになってしまうかもしれません。


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もう一つの頼みは昨年末に開発発表されたマツダの直列6気筒エンジンですが、電動化の傾向が一気に進んでいる状況で実現出来るか微妙に不安ですね。当然縦置きでFRか4駆のプレミアムクラスになると思われますが、マツダにその余力があるかどうか…。


そう考えると、ガソリンもディーゼルも燃費の伸びはあるかもしれませんが、本当の新規開発で楽しいエンジンはもう出てこないかもしれませんね。(元々買えませんが)フェラーリやマクラーレンもV6ハイブリッドに舵を切っていますし普通に買えて楽しいエンジンというのは現行機種からの選択になりそうですね。


そういう意味では現在一番楽しいエンジンはもうすぐデビューするGR86/BRZの2.4L水平対向エンジンかもしれませんね。このエンジンをレヴォーグやインプレッサに搭載してもいいのでは、と思ってしまいます。


早いところバイオ燃料が実用化されて現行の内燃機関でもカーボンニュートラルになって大手を振って乗れる世界がくるといいのですが、夢の又夢でしょうか。
Posted at 2021/08/31 12:20:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | くるま | 日記

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