
これからのEV時代に一番課題と思われるのが充電環境ですが、特に都会においては自宅での充電設備が鍵となりそうです。そうした中で、
機械式駐車場の全パレットに対応可能なEV充電器の採用という嬉しいニュースが発表されましたね。
今回発表されたのはニッパツパーキングシステムズが開発した全パレットに対応可能なEV充電器で、既設のパーキングシステムズ製二多段式駐車場のみでなく、これから新設する二多段式駐車場の全パレットについても対応可能だそうです。
1年以上の実証実験の結果、様々な車種に対応するために前後左右どちらからでも充電ができるよう設置が可能で、パレットに入庫された状態で上下左右に移動している状況でも充電される上に浸水時にはシステムが感知し自動で充電をストップするという万全の対策が施されているようです。
2段式などのパレットでも充電出来ると非常に便利ですし、自宅から離れていた際のセキュリティの点からも都合が良さそうですね。
6月下旬からモニター設置を開始し、計画では30万パレット以上に設置予定だそうなので、近隣のユーザーにとってはEVへの買い換えにも不安が少なくなりそうですね。
運用サービスを展開するユアスタンドでは利用者はアプリから充電予約をして利用料金は分単位でクレジット決済が可能だったり、最大電流値の制御をしつつ輪番充電するシステムになっていたり、と運用上の配慮も色々なされているようです。北海道の某町では郵便配達のEVが局に帰って一斉充電を始めたため全町がシャットダウンした事例もあるようですが、そうした事態も避けられそうですね。
地方在住で持ち家のある方なら充電環境の構築に障害はそれほど無さそうですが、都市部在住の方でEVを検討されている方にはハードルが低くなった感じですね。政府も車両本体ばかりに優遇措置をしているのではなく、こうした充電インフラ事業に積極的に補助をしないとEV推進にはならないと思います。
Posted at 2022/06/15 06:53:34 | |
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くるま | 日記