
先日は新ミドリーヌ号のBMCエアクリーナーエレメントの洗浄をしましたが、みん友さんも御自分のアルピナ(D5Turbo)の
エレメントをK&Nのものに交換されたそうです。それを見ていて「なんかエレメント大きくね?」と思いました。
新ミドリーヌ号のエアクリーナーエレメントはG20系と同等のものですが、これは318iからM340dまで全て共通で、このサイズでトルクは250-700Nmまでカバーしているのはちょっと手抜きでは、という印象です。318iにはオーバースペックなのか、M340dには役不足なのか、という気がします。
ところで標準のBMW6気筒ディーゼル(こちらは740d)のエンジンルームはこんな感じですが
エンジンカバーを外すとすぐその下に楕円形のエレメントが出てきます。純正のエレメントはボックス形状からして吸入の効率もあまり良くなさそうで、なんだか頼りない感じです。
ちなみにこちらは4気筒ディーゼルのエレメントですがやはり6気筒と共通のようです。

それに比べるとアルピナD5Turboではエンジンルームの眺めはBMW標準のN57エンジン搭載車と大差ないように見えますが
よーく見るとエンジンから向かって右側のインテークパイプが標準よりかなり太いのが分かります。
更にエンジンカバーを外してみると、標準とは違うパイピングになっていてエアクリーナーエレメントは奥まった部分に全然別物が入っています。
そしてこちらはリプレイス用のBMCエレメントですが、標準のものより大きくて吸入効率も良さそうな形状になっています。純正のものでもエンジンカバー下の楕円形のものより効率が良いと思います。
アルピナD5Turboはシングルターボですがこの当時のX5 35dのエンジンに比べると35ps/60Nmパワーアップしており、
実際に乗ってみるとディーゼルを感じさせないパワフルな吹け上がりと気持ち良いエンジンサウンドが印象的で4気筒ディーゼルはおろかBMW標準の6気筒ディーゼルと比べても別格でした。
アルピナD5Turboは日本だけのシングルターボ仕様で台数そのものも少ないはずなのですが、このモデルのためだけにこうした吸気系のモディファイをしているのはさすがですね。
近年のアルピナモデルはベースとなるエンジンも共通部分が多かったりしますが、ラジエーターやオイルクーラー、インタークーラーなどはBMW標準モデルとは別物の特注品ですし、超高速走行でも冷却などに問題が出ないように担保されています。エンジンやATの制御プログラムもアルピナ独自のセッティングですね。
以前のホワイトボディから作り直していた頃に比べると独自のモディファイ部分は少ないのかもしれませんが、やはりアルピナならではの造り込みは魅力的ですね。
Posted at 2023/11/07 06:22:38 | |
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