ひょんな事からALPINA D5のオーナーさんとみん友さんになる機会を得ましたが、実際にお合いする機会がなかなか無くてすれ違いの日々でした。業を煮やしたので(爆)、実際に見に行きました。
世田谷のニコルショールームにお伺いする事にしましたが、一人で行っても味気ないので普段から非常にお世話になっている
この方にお声を掛けたところ、快諾していただきました。
ディーラーさんの近くのファミレスで待ち合わせて、取りあえず写真のようなツーショットを撮影してから、試乗前の腹ごしらえです。
ほぼ1年振りにお会いしたせいもあったかと思いますが、ステーキを頬張りながら話をしていたら、あっという間に1時間経過してしまいました(爆)。慌ててD3君に同乗して世田谷ショールームへ。
到着してみると、予定より微妙に遅刻したせいかいつもの担当のMさんには先客がいらっしゃっていたので、代わりにUさんのご案内で早速ALPINA D5Turboに試乗させていただきました。
乗り込んだ風景はBMW標準のF10の5シリーズと大きく変わりませんが、やはりミルテのウッドパネルはなんとも言えずお洒落です。シリアルナンバーを覗き見しましたが、D5turboは日本専用開発なので「003」でした。D3は全世界通しのナンバーなので、これだけでも格好良いですね。
取りあえずシートポジションを合わせてからエンジンを始動しましたが、この時点でUさんからしっかりチェックが入っていたようでした(爆)。ラフに発進したら危ないところでした(謎)。
エンジンをかけても、ディーゼルから予想されるような音も振動もありません。3シリーズのガソリン直噴エンジンの方がカラカラ音がする位です。基本的に同じエンジンのX5-xDrive35dよりかなり静かな感じです。
発進してもエンジンは静かなままですが、ALPINAの流儀でアクティブステアリングは装備されないので、右折や左折は素の5シリーズの車体の大きさをやや感じました。しかし、ステアリングは滑らかでハンドルを切った瞬間に「やっぱりアルピナは良いな〜」と感じるところ大です。
試乗コースは第三京浜でしたので、周囲の流れに乗りながら空いたところで加速を楽しみましたが、やはりパワフルです。カタログ数値上の最大トルクは我が家のD3君と10Nmも違わず、車重が200Kg重い事ために加速は大差ないかと思いましたが、アクセルを踏むと明確にシートに身体がめり込む感じです。そして、とてもディーゼルとは思えない良い音を奏でながら高回転まで一気に回ります。どう考えてもカタログの表示は控えめとしか思えないです。
加速時のキックダウンの様子も、以前に試乗させていただいたB5biturboに比べるとほんの少し緩やかな感じがしましたが、そこからのトルクのレスポンスは互角かそれ以上の感じでした。もっともパワーやトルクの絶対値はB5の方があり、B5の方がDCTのように素早い変速の後、ほんの少しのタイムラグの後に、豪快に吹け上がる感じでしょうか。ほとんどニュアンスの範囲の差ですが。同じアクセルの踏み加減でもD5の方がシフトダウンの変速が少ない気がしましたが、ディーゼルのトルクに合わせたセッティングなのでしょうか。
こんな事をいろいろお隣のスパグラさんと会話しながら乗っていたら、リアシートのUさんから「まるでCG TVの田辺さんと松任谷さんの掛け合いのようですね」と言われてしまいました(爆)。大声は出していないはずでしたが、静かなD5の車内では普通に平穏に会話が出来ます。
折り返すために第三京浜は終点で降りて一般道でUターンコースに入りましたが、公園沿いのアップダウンのやや細い道で、ここでもD5は真価を発揮しました。V8に比べるとノーズが軽やかに入る上に、回さなくても怒濤のトルクが発生するために気合いを入れなくてもコーナリングが楽しくてしかも速いのです。本当に
オーナーさんが書かれた通りでしたが、同じタイトコーナーが楽しいD3君よりも、マナーはさらに洗練されています。
ここまでで充分楽しめたので、信号待ちでスパグラさんと運転を交代して、第三京浜を北上しました。助手席に座っていても、時折かなりスピードが出るにも関わらず(内緒)非常に安心してくつろいでいられました。これもALPINAの真価の一つだと思いました。「これが2年前に出ていたら、絶対買っただろうなぁ」なんて思っちゃいました。
ショールームに戻ってからはUさんにいろいろお話しをうかがって楽しい一時を過ごしましたが、いつものMさんがおっしゃる通りに卓見な方で、経験に裏打ちされた貴重なお話しを沢山聞けてためになりました。「しまった、この後にスケジュールを入れずにもっとお話をうかがって、ついでにB5Biturboにも乗せていただけば良かったなぁ」と思いました(笑)。
その後は、オーナーの贔屓目が入らないように、1年振りにスパグラさんにD3を運転していただいてもう一度第三京浜を走りましたが、なかなか良い走りでした。
次の移動までは、もう一つの目的の「BMWのショートストロークの直6を味わう」ために(爆)、スパグラさんに523iをお借りして走らせていただきました。やはり交差点だとアクティブステアリングの効果は絶大でした。
首都高速に乗ってからは、初めて混んでいない大橋ジャンクションのトンネルを通りましたが、結構なスピードでもアンダーが出ずに気持ち良く曲がって行きます。
前が空いたところでパドルでシフトダウンして高回転まで回させていただきましたが、非常に気持ち良く、何の雑味もなく吹け上がるエンジンでした。Mの直6エンジンは経験していませんがそれ以外(ALPINA B3Biturboは除いて)のどの直6より気持ち良く回る感じでした。
元々ショートストロークで高回転を好む性質に加えて、スパグラさんが丹念な慣らしをされたせいだと思いますが、素晴らしいエンジンに仕上がっていました。ただ、この気持ち良さを堪能していると4速以上は使わなくなりますので、燃費的にはちょっと厳しいかもしれません(爆)。
首都高速のコーナーで気持ち良い立ち上がりを楽しんでいましたが、前方の挙動不審なコンパクトカーがいきなり割り込んできたために(ほぼ想定内の)急ブレーキを踏みましたが、挙動は安定していました。でもテールランプはパニックブレーキ表示だったのですね。
そんなこんなで523iを満喫してからお別れになりましたが、もっと時間を取れれば、と思いました。いつも無理くりのスケジュールで長距離走って失敗です。ただ、2012年中にはお合い出来ないかと思っていただけに、良い機会でした。
ちなみに、適当なグラフでX5-35dと比較してみましたが、基本的に同じエンジンのはずなのに、高回転側の伸びがかなり違う感じですね。やはり、吸気効率をアップさせているのと、ALPINAの丹念なエンジンの組み方が功を奏しているのでしょうか。ちょっと考察してみたいです。
と思っていたら、またまたスパグラさんから素晴らしいグラフの提供を受けました。BMWの標準6気筒エンジンとの比較になります。こちらの方が遥かに分かりやすいですね。いつもながら、ありがとうございました。
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試乗インプレ | 日記
Posted at
2012/12/26 08:23:35