
最近はトリプルターボのハイパワーディーゼルを発売したり、日本にも怒濤のディーゼル軍団の導入をしているBMWですが、ルマンではディーゼルで圧勝のAUDIも黙っちゃいないようです。
こちらの記事ではドイツのAUDI本社での技術ワークショップの模様が載っていますが、結構興味深いものがありますね。
こちらは、古くは?日産GT-R、最近ではF80型次期M3で採用か?と噂されている「電気ターボ」です。
BMWのトリプルターボでは、小さなターボをアイドリングから回してレスポンスを稼いでいますが、
AUDIのシステムでは、電動ターボチャージャーでレスポンス向上を狙っています。記事では乗ってみると違いは明らかで、トルクの立ち上がりが一拍分は違うそうです。
今までは2ステージツインターボのディーゼルが無く、BMWやメルセデス、MAZDAのスカイアクティブディーゼルに一歩遅れていた感がありましたが、これが実用化されれば一気に形勢逆転かもしれませんね。もちろん、VWグループのTDIの車種にも採用されるでしょうから、コスト面でも他社より有利かもしれません。
また、燃料面でも藍藻を使って炭酸同化で作る新燃料の「e-diesel」を披露していますが、これをディーゼル燃料にすればカーボンニュートラルになるのでCO2排出量は0になり、電気自動車と同等です。生産コストを考えればまだまだコストのかかる電気自動車に比べて総合面でのCO2排出量も下がります。更に、現用ディーゼルにもこの燃料は適用できるでしょうから、ディーゼル車が一気に全車「二酸化炭素排出0車両」になる可能性も。
セタン価は現在の軽油よりも上で硫黄も芳香族も含んでいないので、現行のディーゼル車両に使っても、パワーが上がって排出ガスもクリーンになるので大歓迎ですね。
2014年から商業用に生産予定だそうで、本当にこの時期にどこまで実用化されるのかは微妙ですが、企業間で協力体制が出来れば一気に普及する可能性もありますね。後はコスト面の課題でしょうか。
この計画が順調に行けば、ガソリンハイブリッドは全く存在価値を失いますから、近い未来に「ディーゼルにあらずんば内燃機関にあらず」なんて時代になるかもしれませんね。
以前に紹介した本のような世界が実現するかもしれません。
そうすると、国産車はMAZDAの一人勝ちか、BMWと提携したトヨタとの二大巨頭体制になっちゃったりして…それなら、ディーゼルのロードスターに乗りたいです(爆)。
Posted at 2012/10/24 12:45:56 | |
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くるま | 日記