
以前みん友さんになった方から、これも最近お友達になっていただいた「
ALPINA B3GT3乗りの方と御一緒しませんか?」とお誘いを受けたので、万難を排して(笑)出掛けてきました。
早朝の日本平の頂上に着いてみると、メインのお二方はとっくに到着された上に、私がお声かけした
赤カブ望さんも既に到着されており、
kota_2007さんと試乗に出発されていました。更に
M5にお乗りのyonechaさんもお子様同伴で見えており、とっても濃いカーグラごっこになりました。
乗るのも恐れ多い方の車ばかりでしたので、まずはkota_2007さんの運転されるB3GT3の後ろに。この方、ブログでイメージしていたよりも若く、なおかつイケメン。実際の運転はというとさすがレーサーで、非常に滑らかなステアリングさばきとアクセル操作なのに非常に速くて安定感があります。
B3GT3はスペシャルパーツてんこもりのB3クーペのチューンバージョンで足回りはかなり固めてあるはずなのですが、ショックは一発で吸収して全然不快ではありません。リアシートにも普通乗れてしまいます。もしかするとkota_2007さんの運転だったせいかも。それにしても、カーボンリップやカナード、鍛造20本スポークのアルピナホイールなど、見ているだけでもよだれが出そうなスペシャルパーツばかりです。
代わって私も運転させていただきましたが、やはりALPINA。セミバケットシートは前後を合わせただけでポジションがしっかり決まります。しかも、この形状でシートヒーターが付いているとか!ステアリングはやや重めでしたが遊びが無くて滑らかです。硬くてもショックの吸収性が良いので路面が良くない場所でも全然姿勢が乱れずコーナリングが楽しいです。
そしてN54ベースのエンジンは極低回転ではやや圧縮比の低さからふわっとしたレスポンスを示すものの、2000回転以上なら滑らかかつパワフルに吹け上がります。ベースエンジンにある、6000回転以上でのもたつきはみじんもなく、痛快です。
さらに気持ちがよいのがアクラポビッチのチタンマフラーが奏でるサウンド。途中のトンネルを通ると反響してとても素敵でした。左ハンドルですが(もともとポジション的にはこちらが自然なようで)気にせずに乗らせていただきました。
エンジンルームを覗いてみると、135iのように余裕が無い配管ではなく、綺麗にストレートなパイプ回しで、「これなら素直にパワーが出るよな〜」と感心してしまいました。エアクリーナーボックスも純正より容量が増えており、当然吸気抵抗も低そうです。
Kota_2007さんのD5には同乗させていただいただけでしたが、それでもコーナリングの自然さ、トルクの太さと吹け上がりの気持ち良さは体感出来ました。リアシートに座っていたためかサウンドに集中出来ましたが(爆)、よく聞くと直6の綺麗なサウンドの中にわずかにディーゼル音が混じっているのが分かりました。でも、運転していてこれに気付く方はまずいないと思います。
またまたエンジンルームを開けさせていただきましたが(爆)、吸気側のパイプがはんぱじゃなく太いです。X5-35dの2倍はありそうな感じで、これならあのウルトラスムーズな吹け上がりにも納得です。
ストラットタワーのところを見ていて気が付きましたが、このお車、アルピンホワイトですが、どこまでもしっかりクリアー塗装してあります。よーく見ると、ボンネットに「BMW Indivisual」の文字が。B3やD3、以前のB7では標準色ではBMW標準車と同じ、ボンネットの奥はつや消しのボディカラーだったのですが、D5はオプション価格無しのボディカラーでもお得なようです。
恐れ多くて同乗だけにさせていただいたのがE60 M5です。もっとV10の咆哮がするかと思いましたが、車内では意外と静かでした。しかし、kota_2007さんの運転でもフロントがぐいぐい入って曲がっていくのが分かります。とてもV10をフロントに積んでいるとは思えないです。
そして、高回転側ではレブリミットまで淀みなく回る素晴らしさと、抑え気味だけれども気持ち良いサウンド。乗り手を刺激する快感マシンですね。後で後ろに付いて走ったら、シフトダウンの際に「ヴゥオン!」、「ヴァオン!」と快音が響いていたので「まるでフェラーリかマセラッティですね」とkota_2007さんと笑い合ってしまいました。
エンジンルームを除くと、片バンクでも大きいV10がぎっしり詰まった上に、吸気のインテークが格好良いですね。E60の不思議な動きのワイパーも、ボンネットを開けていただいたおかげで構造が分かって、変なところで感激しました。
家のD3君もkota_2007さんに乗っていただきましたが、何気ないスムーズな運転なのに、スパグラ教授が操るM5にするする近付いて行くのが印象的でした。折り返しの上りでも、途中までは立ち上がりでも互角だったのはD3君の方が実はトルクが太いせいと、ドライバーの差?だったかもしれませんが、長い直線に出たら差が開いたのは、やはり200馬力以上のパワー差でした。
スパグラ教授のベーダー卿(あっ、写真を撮りそこねました。失礼しました)には助手席での同乗になりましたが、やはりこの車はエンジン音が綺麗ですね。車の性格のためかもしれませんが、エンジン音だけが入ってくる感じなので、直6のサウンドが楽しめます。Kota_2007さんの運転に同乗したせいかもしれませんが、車体が安定して不安感なく綺麗に曲がるのが素敵ですね。高回転側の伸びや振動では黒ジー号よりわずかにスムーズな気がしましたが、新車からの丹念な慣らし運転のせいでしょうか。
そして黒ジー号。今回は残雪の心配なく乗れましたが(笑)、やはり気持ちが良い車です。ALPINAと比べてしまうとステアリングの手応えとか、足回りにちょっと物足りなさを覚える部分はありますが、「だからどうなの?」という感じで、素直に入るコーナリングのフォームといい、アクセル操作に忠実に吹け上がる気持ちの良いエンジンをオープンで楽しめるという点では他の4車とは価値観が違う車で、今の生活ではセカンドカーとしての選択肢ですが乗っていたい車でした。
個人的にはこのアングルでオープンにした状態がセクシーで好きです(笑)。
お昼の歓談を含めてあっという間に夕方になってしまって早退けしましたが、その後の高速試乗も楽しかったようですね。
BMWの標準車は今回集合したALPINAやMモデルに対しては分が悪かったようですが、やはりランフラットタイヤは走りの楽しさをややスポイルしている感は否めなかったです。日本平よりもっと路面が良い道だと、こうしたネガな部分は出にくいかもしれませんね。
どの車に乗っても非常に魅力的な事はもとより、オーナーさんの運転も非常に丁寧で本当にハイパワーに慣れている方は無駄の無い運転をするのだなぁ、と改めて感心しました。貴重なお車に乗せていただいた上に、長い間遊んでいただいて大感謝です。
さて、教授のベーダー卿のカムカバーが変わるのはいつでしょう(謎)?