先日はデビュー直後の318iの試乗をし損なったのですが、リベンジに出掛けたら何とALPINA D3Biturboの試乗車が用意されていました。
以前に世田谷にうかがった時にいらした新担当の方もいらしたのですが、ちょっとお話をうかがっただけで慌ただしく名古屋へ出発されていました。
何故か取り残されてしまいまいしたが(爆)、久し振りのD3Biturboの試乗に出掛けてみました。写真のようにリムジン(セダン)タイプでアルピナブルーですが、
以前に乗った時とは違ってLCI後のモデルです。
乗り込んで見ると眺めはほとんどF30の標準車ですがエルムのウッドパネルはやはり高級感があります。ポジションも直ぐに決まって発進です。
エンジンを掛けると4気筒D3Biturboより当然静かですが、ディーゼル音ではあります。でも振動は全然無いので気になりません。
発進もとても滑らかですが、ちょっと踏み込んでも怒濤のトルクです。スポーツモードで多めに踏み込むとかなりの加速で、街中では以前に乗った
メルセデスベンツのAMG C63とほぼ同等の加速ですし、ディーゼル独特の踏んだ瞬間にモーターのようにトルクが出るので、全開にしなければこちらの方が加速感があるかもしれません。車重の差のせいもありますが、先日乗ったマセラティ・ギブリのディーゼルよりもパワフルでした。
かなりの加速をしても音量は大きく無いですし、個人的にはALPINAの方が好みかなぁ、という印象を持ちました。AMG C63の場合には大きくアクセルを踏み込むと2段以上シフトダウンしてエンジンが吠える感じですが、D3Biturboならギアはそのままで上質に加速するので同乗者にも優しい感じです。
乗り心地はLCI後になったわずかに良くなった気がしますが、あまり大差は無いかもしれません。試乗車は19インチでタイヤは何故かPilotSport PS2なので(20インチになるとPilotSuperSportになります)、わずかに乗り心地は悪化するはずですが、それでもミドリーヌ号より良好です。
「うーん、やっぱり6気筒D3Biturbo欲しいなぁ」などと思いながら(爆)、次の試乗は本来の目的の3気筒B48型エンジンを搭載した318iです。
見た目は色がブラックなのとスポイラーが普通な位の違いですが、乗り込むとシートはファブリックですし(実はこちらも好みです)トリムもややプラスティッキーです。
エンジンをかけるとさすがにガソリンなので音は静かですが、やはり3気筒独特の感じです。
走り出すと3気筒のイメージは無く、普通の加速です。136ps/220Nmですが、必要十分な感じで118iと比べても格別重い感じはありませんでした。
ただ、ALPINA D3Biturboに比べるとパワーは半分以下、トルクに至っては3分の1以下なのでこちらを味わってしまうと物足りなさは感じてしまいます。乗り心地もランフラットタイヤ装着なのでPS2のALPINAよりもゴツゴツ感はありますし、ステアリングの手応えもやや人工的な感触です。
それでも「18i」のイメージからしても充分に走るので、価格差を考えるとこれはこれでしっかり存在価値があると思いました。
BMWの良いところはパワーが違っても乗り味が共通なところで、価格が安くてエンジンが小さくても安っぽくは無いところが美点ですね。
そうは言ってもALPINAの禁断の味を味わってしまうと…まだまだミドリーヌ号には頑張ってもらわないと(爆)。
意外だったのはステアリングの滑らかさに関してはミドリーヌ号の方が最新のD3Biturboに対して優っているように感じたのですが、これはオーナーの贔屓目でしょうか。
同じ日に3シリーズのある意味頂点と基礎を同時に味わえましたが、動力性能以外は予想したほど差が無かったの(と言ってもしっかりあるのですが)は意外でした。やはり車体の進歩が効いているのでしょうか。
Posted at 2016/10/11 18:18:56 | |
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