先日価格表やオプション表はいただいた新型D3Sですが、やっと
本国で発表になりましたね。興味があったエンジンはツインターボで355ps/730Nmです。

先代F30のD3Biturboが350ps/700Nmなので伸び代が少なそうに感じますが、新型のB57型の日本仕様XD3が333ps/700Nmと新排気規制に対応してパワーダウンしていたので、ほぼ1割増しといった感じでしょうか。吸気のパイプがかなり太い感じです。

これに加えて48Vのマイルドハイブリッドが加わっているので、低速でのレスポンスがやや改善?されて燃費もやや良くなるようです。モーターのパワーは11psなのでそれほどパワフルでは無さそうですが。
標準のBMWに比べるとラジエーターやインタークーラーは大型化されている感じでその脇のオイルクーラーも合わせて冷却系はかなり強化されているのでしょうか。
パワーは数値的には大きな伸びしろがある訳では無さそうですが、
以前試乗したXD3のように実際に乗ってみると標準のBMW(X3-M40d、740d)よりはかなり緻密に高回転まで気持ち良く回るエンジンになっているのかもしれませんね。
4駆化され、今回はLSDも標準装備されているので、730Nmのトルクも有効にトラクションに変換し、コーナーからも気持ち良く曲がれそうですね。
しかしちょっと気になるのが車重です。カタログ数値ではツーリングが何と2010Kg!!オプションの20インチ鍛造ホイールを奢ってやっと2t切りといったところです。ガソリンのB3が1865Kgですから、いくらディーゼルエンジンが重めだと言っても145Kgの差は不思議です。
事前の予想ではB3よりやや重いくらい(せいぜい1900Kg)を想定していたので、このくらい重いとSUVのXD4と大差ありません。そうすると
クアッドターボの素晴らしさは試乗で分かっているので、こちらがかなり魅力的に感じてしまいます。ツインターボの劣勢を車体の軽さでカバー出来るかと思いましたが、ちょっと微妙ですね。実際、0-100Km/h加速は先代D3Biturboの4.6秒から新型D3Sは4.8秒と遅くなっていますが、280Kgも重くなっているので当然の結果でしょうか。G20/G21に代替わりしてやや軽量化されているはずですが本当に不思議ですね。
以前御紹介した
M340dxDriveはパワーは340ps/700Nmなのでそれ程変わらなく、車重は1955Kgとやや軽いため0-100Km/h加速も4.8秒と同じです。最高速度は250Km/hでリミッターがかかりますが、日本では関係無いでしょう。そうすると、加速などのデータは同等の上に価格は安いため、丁度XD3とX3-M40dのような関係になります。間違い無く日本にはM40dxDriveは導入されないでしょうから3シリーズの6気筒ディーゼルとしてはD3Sが唯一の選択肢ですがもう少し高性能の方が納得が行きますね。
日本仕様のD5Sの車重は1940Kgなので、リムジン(セダン)同士で比べても新型D3Sの方が重くなっています。これなら、横幅が許容出来ればD5Sの方が良さそうですし、BMW標準の5シリーズがそろそろLCIのタイミングなので、これに合わせて355ps/730Nmの新型エンジンになるので、尚更良くなりそうです。燃料タンクも大きいですし、セダン同士だとD5Sの方が魅力的に思えてしまいます。
どうしてこんなに重くなってしまったのか、今度アルピナにうかがった時に突っ込んでみないと、と思いました(爆)。
Posted at 2020/05/08 08:15:57 | |
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ALPINA D3 Biturbo | 日記