
先日発表されましたが、HONDAのレジェンドのマイナーチェンジでレベル3の自動運転機構が搭載されましたね。なんと世界初という事で、普通に考えると国産ならトヨタか日産、海外ならメルセデスベンツかアウディ、テスラ辺りが実現しても良さそうですがちょっとびっくりですね。
今のところ標準バージョンに比べて400万円近く高い1100万円という価格の上に100台限定でリース販売なので余程の物好きでないと乗る機会が無さそうですが(爆)、実現したところに意義あり、というところでしょうか。
それにしてもHONDAのレジェンド、初代のデビュー以来結構「世界初」、「日本初」のスペックが多くてちょっとびっくりです。

初代のレジェンドは英国のブリティッシュレーランドと共同開発の端正なセダンでした。実は日本で初めて運転席用SRSエアバッグを装備していたのですね。モデル末期には「世界初」のFF車用トラクションコントロールシステムが搭載されています。

2ドアハードトップもありましたがこちらも端正で格好良かったです。

エンジンも可変ノズルを備えたウイングターボが搭載されていました。日本初かと思いましたがこちらは日産のジェットターボの方が先行していたのですね。今で言うところのVGTで最近まで実用化されていたのはポルシェ911だけだったのでかなり先進的でしたね。
2代目レジェンドはFFミッドシップ」の名の基に縦置きエンジンに生まれ変わりました。このクーペも格好良かったですね。こちらも「日本初」の助手席側エアバッグを搭載し、後期型では「日本初」の6速MTも搭載されました。
3代目はそれほど特筆すべき車ではなかった感じですが、4代目はデビューのタイミングが良かったためか、これまた「日本初」?の自主規制突破の300psになりました。技術的にも新開発の4輪駆動のSH-AWDは今で言うところのトルクベクタリングの走りとなるもので、いくつか技術賞も受賞してその年のカー・オブ・ザ・イヤーまで受賞しています。かなり好みの車でしたが、全幅が1845mmと1800mmを超えていたので購入を断念した記憶があります。
2012年に一旦生産終了になり、2015年に再デビューしたレジェンドですが、残念ながら売れ行きは良くないですね。現行NSXのシステムを前後逆にしたような4輪駆動システムを持ち、車としてはかなり高性能で良さそうですが今一つ好みのデザインでは無いのが残念です。
このように日本初、世界初の技術を先行投入している感じのレジェンドですが、日本で売る気が全然無さそうなのが残念ですね。生産終了してしまったCIVIC typeRなどは大人気ですがこちらも英国からの逆輸入でしたし、大人が乗るにはちょっと元気過ぎる?外観だったのがちょっと残念です。
レベル3の自動運転を実現するにはレベル2との間にかなり大きなハードルがあり、安全性を担保するのにかなりの出費を要するような事をHONDAの関係者は技術開発でコメントされていますが、一応実用化されたのですから、次はレジェンドではなくてもっと一般的な車種に普及してもらいたいですね。時間の問題だったかもしれませんが、他社を差し置いて一番乗りが出来た事についてはHONDAファンとしては素直に褒めてあげたいです。
Posted at 2021/03/09 12:06:03 | |
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くるま | 日記