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RANちゃんのブログ一覧

2022年12月28日 イイね!

今年も色々ありましたね…年末のご挨拶

今年も色々ありましたね…年末のご挨拶相変わらずコロナ禍は収束する気配を見せませんが皆様いかがお過ごしでしょうか。8月に我が家にやってきた新ミドリーヌ号は4ヶ月ほど経って走行10000Kmを突破しました。しかしこのメーター、味気なくてキリ番など撮る気が失せますね(爆)。車両のイラストもアルピナではなくて標準の3シリーズのツーリングですし。こちらの記事ではLCIモデルは実際のボディ形状とカラーで描かれるそうですが実際どうでしょうか。



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初代ミドリーヌ号のメーター表示でしたらこんなキリ番や


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こんなキリ番も楽しめたのでタイミングを狙えましたが、新ミドリーヌ号のメーター表示では全くそういう気になりません。11111Kmのキリ番も多分撮らないと思います。


それはさておき、納車4ヶ月余りで10000Kmオーバーだと年間30000Kmペースになってしまって大変ですが、これから各地で積雪になるとおいそれとは遠出出来ないので春に向けてグッと走行ペースは落ちそうです。年間30000Km走行だと前後のタイヤ交換になりそうなので、それも避けたいですね(爆)。


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4ヶ月乗ってみても相変わらずステアリングの太さには慣れません…というか、諦めました(涙)。グリップが極太になった副作用としてスウィッチトロニックのボタンが遠くなったのも改悪です。たまに試乗をすると他の車はややステアリングが細いのでホッとしますね。ただ、ステアリングホイールヒーターは冬場の走り始めには重宝しています。


走行3000Kmを超えた辺りからダンパーが馴染んだのか、乗り心地は文句なしです。超薄型タイヤのためキャッツアイや段差などへのケアは必要ですが、グリップも良好でコーナリングも非常に楽しいです。


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一つだけありがたい事は、オプションの20インチ鍛造ホイールはエアバルブが通常の位置にあるため、空気点検の度にセンターキャップを外す手間が省けた事と、iDriveで空気圧モニターが出来るため給油の度に毎回空気圧チェックをしなくてもよくなった事でしょうか。しかしこのタイヤの引っ張り具合、キャッツアイだけでなくホイールのかじりにも要注意ですね。


エンジンも絶好調で5000回転まで滑らかに吹け上がる上に直6の気持ち良いサウンドも奏でてくれますし、必要以上にうるさくないところも好印象です。ディーゼル特有の図太いトルクでどの回転域からでも十分以上の加速をしてくれるのでACCでほとんど8速走行でも不満が無いところも魅力です。


燃費も事前に予想したよりずっと良好で、ACCに任せて高速道路をクルージングすると16Km/L以上走るので満タンで800Km以上航続距離があるのもありがたいですね。1000Km以上無給油で走れた事もありました。初代ミドリーヌ号に比べて燃料タンク容量は4Lも減っているので懸念していましたが、なんとか大丈夫なようです。しかし、メーターでの燃費表示は実燃費より1割前後良い数値になっていて精度が良くないです。


これらの美点は初代ミドリーヌ号に勝るとも劣らない部分で箱替えしても大満足ですが、ベースとなるBMWの出来の悪さも足を引っ張っていますね。


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何度も力説している(笑)運転席メーターの最悪なレイアウト(特にタコメーター)ですが、ヘッドアップディスプレーのおかげでほとんど見なくて済むのが唯一の利点ですね(爆)。おかげでハンドル位置を低めにして運転出来ているのはメリットですが。ただ、ヘッドアップディスプレーにしても情報の表示量は少なく、モードによってはカーナビの距離情報や到達時刻などが表示されないので、これまた不満です。このあたりはメルセデスベンツに比べると大きく劣る部分だと個人的には思っています。


センターメーターが比較的高い位置にあって見やすいのはメルセデスベンツに比べて利点だと思いますし、iDriveコントローラーでの操作も合格点ですが、カーナビが使えないのは残念です(爆)。


一例を挙げると、静岡市方面から自宅に帰る際に「新東名→伊豆縦貫道→国1で箱根→熱海→伊東」という超馬鹿なルートを表示します。普段帰る道なら伊豆縦貫道から函南、大仁を経由するルートでこの方が50Kmほど短く1時間早いです(苦笑)。何度帰っても同じルートを指示するので、頭が悪い上に学習効果もありません(爆)。到達時間を優先させている訳でも無いのに、時たま凄く細い道をルート表示したりもします。本当に頭悪いです。


初代ミドリーヌ号などに搭載されたパナソニックのカーナビは最高ですね。走行途中でもルート変更(一般道を使用、高速道路に戻る、etc.)が可能ですし、学習効果もあって一度通った道は覚えてルートに反映されます。携帯電話との連動もしっかり出来ていましたし、オーディオでもディスクメディアもしっかり再生出来て本当に便利でした。


使っている間はそれほどでもないかと思っていましたが、BMWの標準カーナビを使ったらあまりの差に驚きました。iPhoneを購入すれば少しは使い勝手も良くなる気はしますが、果たしてどうでしょうか(笑)。


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そして最悪なのはバックドアのテールゲートの設計です。ほぼ水平なので、前下りに駐車していると雨水の逃げ場がなくて水びたしな上に汚れが溜まります。バンパー部もそうですが、開口部の淵にもこの雨水と汚れが溜まるので本当に最悪です。雨上がりにはきちんと拭かないといけなくてストレスが溜まりまくりです。LCIで直っているといいですが、きっと無理でしょうね。


と、色々突っ込みどころは多いですが、短所に目をつぶればそこは最新型のアルピナ、走行性能や上質さには不満はほぼ無いので、来年もコロナ禍が落ち着けばもっと色々なところに出かけられると思います。


ご無沙汰だったみん友さんや、まだお会いしていない方にもお会いして一緒に走れるといいなぁ、と思います。皆さん、良いお年をお迎えください。
Posted at 2022/12/29 06:27:20 | コメント(5) | トラックバック(0) | ALPINA D3S | 日記
2022年12月27日 イイね!

ありがとうございます…100イイね!いただきました。

ありがとうございます…100イイね!いただきました。今年箱替えでデビューした新ミドリーヌ号ですが、コロナ禍でリアルなお付き合いが出来ない中、100イイね!いただきました。ありがとうございます。


初代ミドリーヌ号は12年で369のイイね!をいただきましたが、追い付くように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。
Posted at 2022/12/27 08:24:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | ALPINA D3S | 日記
2022年12月23日 イイね!

あなたはピレリ派?ミシュラン派?

あなたはピレリ派?ミシュラン派?


先日みん友さんと歓談した時にD3Sのタイヤは2万Kmちょっとしか保たないようなので次のタイヤをどうするか、という話になりました。こちらも1万Km走ってしまったので明日は我が身の問題です(爆)。




現在アルピナの純正タイヤはピレリPゼロのアルピナ認定タイヤです。以前はミシュランで、パイロットスーパースポーツなどはミシュランのカタログにも「アルピナと共同開発」などと謳ってあったので「なぜピレリに鞍替え?」という疑問がありました。


この辺りはミシュランのお家事情?でアルピナのような少量限定車に対して専用タイヤを用意するのは止めにしたためやむなくピレリになったようです。ピレリは少量生産車のオーダーでも引き受けて専用スペックを用意してくれるようですね。なので、最新のアルピナのカタログにも書いてありますが「通常は超高性能セグメントでしか用いられない素材と製造技法を駆使」したタイヤになっているそうなので、ALPマークが入っているピレリPゼロは一般の市販品と別物と考えて良いでしょう。


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しかし、アルピナB3/D3Sのオプションの20インチ鍛造ホイールを履くとフロントタイヤは255/30とかなりの扁平タイヤになって引っ張り気味になり、ホイールをかじり易くなる感じです。


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これがB4/D4Sになると何故か扁平率が上がって255/35になるのは何か訳があるのでしょうか。それでも引っ張り気味に見えますし、ホイールのスポーク部分もちょっと張り出し気味に見えるのでかじり危険度は変わらない感じですね。


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多分タイヤメーカーのキャラクターの問題かもしれませんが、ミシュランだともっとショルダー部分は角張った感じでトレッドサイドが張り出していてホイール保護的には優しい気がします。これならいきなりホイールをかじる心配は少ない感じですね。


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新旧ミドリーヌ号での比較でもフロントタイヤは245/40と255/30で大分扁平率に差はありますが、引っ張り具合にはかなり差がありますね。


それはともかく、タイヤそのものの性能としてはピレリはどうなのでしょうか。アルピナ認定のPゼロは今まで走っていて特に文句はありませんが、履き替えの時に入荷が間に合わなかったりすると(良くあります)アルピナ認定ではない市販のPゼロではちょっと不安があります。


そうなると、今まで初代ミドリーヌ号に履かせていたミシュランという選択肢になりそうですが、そろそろ新型のPilot Sport PS5Sが出そうで出ないという微妙な時期ですね。


そう言えば、現在履いているピレリPゼロに関してはPS4Sに対してホイールのバランスバラストが多いかも?という気もします。初代ミドリーヌ号に比べて20インチの鍛造ホイールになってホイールの精度自体が上がったのでは、と思っていましたが初代ミドリーヌ号の18インチクラシックホイール(鋳造)とPSSやPS4Sの組み合わせだとバラストは1、2個だったり不要な場合もあったので、それに比べると多めの印象です。


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それではミシュランを履くとすると現行のPS4SかPS5かという選択になりますが、スタンダードタイヤに属するPS5でもPS4Sとの比較では結構健闘しており、PS5でも良いかと思いましたが残念ながらアルピナ車用のサイズは用意されていませんでした。(PS5のサイズ種類拡大の線もありますが)今のところPS4Sを履くかPS5Sのデビューを待つかの2択になりそうですが、初代ミドリーヌ号にPS4Sを履いていて何の問題も無く良好だったので、新ミドリーヌ号にも相性が良いと信じたいです。


車重に大分差がありますが、初代ミドリーヌ号ではフロントタイヤは5万Km、リヤタイヤも3万Km近く保ちましたから、新型ミドリーヌ号でも純正ピレリより1.5倍〜2倍くらい長持ちするかもしれませんね。


実際問題としてはリアの減りが早いのでリアを1回純正ピレリに交換して、次は前後輪ともにミシュランかなぁ、という気もします。その頃には新型PS5Sがデビューしていそうなので(爆)。昨年から走っておられるB3/D3Sのオーナーさんはどうお考えですか?
Posted at 2022/12/23 07:04:20 | コメント(9) | トラックバック(0) | ALPINA D3S | 日記
2022年12月19日 イイね!

高性能だけれどもちょっと淡白…AMG C43に試乗

高性能だけれどもちょっと淡白…AMG C43に試乗
なんか試乗続きですが、メルセデスのディーラーさんで新型CクラスのAMG C43も試乗させていただきました。この浜松のディーラーさん、スマートの時も試乗車の品揃えが豊富でしたし、EQSとEQEの試乗も出来ますし非常に楽しいです。隣県の方でも行く価値はあるかもしれません。




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乗り込んで見ると基本的にはC200と一緒ですが、シートのサポートは良くガッチリしています。


エンジンをかけてみると以前のAMGのように「ガオーン」とは吠えませんが、低音のドスが効いた感じのサウンドです。朝や深夜でも気兼ねなく発進出来そうです(爆)。


走り出してみると足回りは締っているもののガチガチではなく許容範囲で、これも以前のAMGモデルに比べるとマイルドです。スポーツモードにすると更に硬くなりますがそれほど不快ではなく十分に使えます。


交差点の左折はEQSやEQEより大回りな感じでしたがこれは後輪操舵が装備されていないためだと思いました。カタログ上は最小回転半径は5.7mなので3シリーズの4駆モデルと一緒です。


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国道のバイパスでフル加速するとかなり速く、一旦アクセルを戻してからの再加速でも遅れがありません。これはこのエンジンで採用された電動アシストターボのためでしょう。レブリミットまで綺麗に吹け上がりますが、やや振動も伴っているので味わいは4気筒だなぁ、という印象です。このレスポンスは多分ワインディングで真価を発揮するのだと思います。


ブレーキも踏み始めからガツンと過敏に効く訳ではなく扱い易いです。効きそのものは強力なので、街乗りでも不満が出ないセッティングですね。


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ステアリングホイールにはBMWのMモデルのように普通のグレードのCクラスには無いボタンが付いており、サスペンションの硬さや走行モードなどをすぐに変えられるのは便利ですね。


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運転席メーターも色々なモードがあり、AMG専用のこの画面では左右にタコメーターが展開してちょっと面白かったです。好みの問題もありますが、BMWのLCI後のメーターに比べれば見やすくて楽しいです。


エンジンはレスポンスも良く強力で、エンジンサウンドも必要以上にうるさくなく、サスペンションの硬さも許容範囲でブレーキのタッチも優しくて強力、と以前のAMGモデルに比べるとちょっとマイルド感がありますが、街乗りも考えるとこれくらいが適度な高性能だと思いました。以前のAMGでは「サーキットでは楽しそうだけれど、往復が疲れそうだし普段使いにはちょっときついなぁ」という印象がありましたが、これなら十分OKです。


それでは、似たようなパワーと車格で比較するとどうでしょうか。BMWだと6気筒のM340ixDrive、アウディだとRS3かS4辺りでしょうか。M340iだと387ps/500Nmとパワーはほぼ一緒で車重も大差なくガチのライバルでしょうか。直6ならではの滑らかさと伸びはあるものの、アクセルに対しての瞬時のレスポンスや吹け上がりはAMG C43の方が優っていると思いました。4気筒の分だけ鼻先も軽く、コーナリングでも差が出るかもしれません。


足回りもAMG C43の方が締っているのでワインディングではM340iよりもC43の方が楽しいと思いました。車体についてもメーターや操作系などはメルセデスベンツの方が上に感じました。ただ、6気筒の滑らかさと吹け上がりは良いのでフィーリングで選んでも良いのかもしれません。


アウディのモデルに比べるとどうかと言えば、RS3/RSQ3に搭載されている2.5Lの直5エンジンは個人的に好みです。これもAMG C43に比べると低速でのレスポンスは穏やかですが、高回転まで回していくと独特の吹け上がり感とサウンドが魅力的でパワフルで、パワーそのものも400ps/500Nmと互角です。RS3なら一回りコンパクトで100Kgほど軽いのでワインディングではC43より楽しくて速い気もしますが、車格的にはベースがA3ですし横置きエンジンなので気になる方もいらっしゃるかもしれません。


S4ですと354ps/500Nmとややパワーが見劣りするのと車重もやや重いので、実際の速さではC43、M340i、RS3には一歩譲りそうです。RS4もありますが価格が上がってライバルとしてはM3/M4やアルピナB3辺りを想定している感じがします。


自分で選ぶならC43のエンジンレスポンスや使い勝手は優秀ですがRS3も良いなぁ、という感じです。この両車でかなり迷うところです。RSQ3もありかもしれません。C43の動力性能に不満は無いのですが、なんとなく4気筒感があって微妙に雑味を感じてしまいました。試乗車がもっと距離が伸びればこなれるのかもしれないですし、個体差かもしれません。


幸いにしてこれら3車には試乗の機会があったので比較出来ますが、こればかりはフィーリングの相性とかもあるような気がするので、購入を検討してしている方は全車を試乗して決められたら一番良いですが好みの問題でしょうか。乗らずに頼むならAMG C43が一番ハズレがなさそうです(爆)。
Posted at 2022/12/20 06:53:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月13日 イイね!

電気自動車も良いですね…メルセデスベンツのEQS、EQE試乗

電気自動車も良いですね…メルセデスベンツのEQS、EQE試乗

メルセデスベンツのディーラーさんに寄ったら新型のEQSとEQEの試乗車がある!!ので久しぶりに試乗させていただきました。




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最初に試乗させていただいたのはEQSの方です。グレードは450で後輪駆動のモデルです。


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車内に入ると目を引くのが超大型のハイパースクリーンですね。ややノングレア処理がしてあるようで、写真から想像したほどテカリ感はありませんでした。センターメーターは巨大で結構感動的で、SクラスやCクラスのセンターメーターに比べて上方に位置しているので意外と見やすくタッチ操作もしやすいです。


シートは大型で全体的に柔らかい感じで、特にヘッドレストは別体式のふかふかな枕のような感触がゴージャスです。ポジションはしっかり決まります。ただ、フォルムからも想像出来るようにボンネットの傾斜は大きくてほとんど見えないため、車体前部の見切りは良く無いです。前輪中心からのフロントオーバーハングは925mmなのでそれほど長くはないですね。


走り出すと、本当に静かで滑らかです。EVである事を差し引いても、内燃機関のSクラスと同等かそれ以上の静粛さです。もちろん乗り心地も良く、シートがゴージャスな事もあってSクラスやBMWの7シリーズと比べても遜色ありません。


国道のバイパスに出てフル加速しましたが、EVのレスポンスで瞬時に加速に入るものの、驚くほどの速さではありませんでした。パワーは333ps/568Nmと十分にパワフルですが車重が2530Kgあるので0-100Km/h加速は6.2秒のようで、我が家の新ミドリーヌ号(同4.8秒)よりやや遅いです。しかし、モーターならではの滑らかで強力な加速は上質ですね。


ステアリングホイールのパドルレバーは回生ブレーキの段階コントロールで回生を強くするとアクセルペダルの加減だけでほぼ停止まで可能なワンペダル走行になるので、街中の渋滞ではその方が楽で便利でした。


交差点での左折もかなりの小回り感があり、担当の方に伺ったら5.0Mでした。後輪操舵が効いていそうですね。


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リアシートもゴージャスでこれまたヘッドレストがふかふかでしたが、頭上空間はそれほど広くなかったです。足元はほぼフラットで広々しているのはEVのメリットですね。車体も大きいので膝前空間も広大で余裕で足が組めます。


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トランクは車体そのものが大型な事もあり、前後に長い上にハッチバックなので積載性は良さそうですね。610Lあれば十分すぎますが、一番前に荷物を置くと手が届かないかも(苦笑)。


フル充電での航続距離は700Kmで、15分ほど試乗してバッテリーは94%で残り604㎞の表示でした。これならどんな条件下でも500Km以上は余裕で走れそうなので航続距離は自分の使い方としては合格ですね。


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次に試乗させていただいたのはEQEです。そっくりのフォルムに見えますが、こちらは独立したトランクが付いたセダンです。


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車内は大型液晶ではなくて普通の眺めでした(写真は英国仕様で試乗車とは微妙に違います)。ハイパースクリーンは通常グレードでは選択出来ず、上級グレードのAMG EQE53にオプション設定だそうです。SクラスやCクラスと同様の巨大タブレット様のセンターモニターですが、ダッシュボードがEQSのように上端にエアコンの吹き出し口が設置してあるレイアウトのためSクラスやCクラスに比べてやや上方に位置しており、こちらの方が視線の移動も少なくてタッチ操作もしやすいです。


シートも普通の感じでEQSのようなゴージャス感はありませんが、ポジションはしっかり決まります。EQSと同様にボンネットはほとんど見えなくて前方の見切りが不明なのはちょっと残念な点ですが、フロントオーバーハングは905mmなのでEQSより若干短いです。


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試乗は夕方だったので、助手席側に散りばめられた小さなスリーポインテッドスターが光ります(写真は左ハンドル仕様の写真を左右逆転しています)。オシャレか鬱陶しいかは個人の好みでしょうか。ダッシュボードの上端にはイルミネーションがありますが、これが走行中の条件やブレーキに応じて光り方や色調が変わります。個人的には運転していて鬱陶しかったので色調固定にしたいところです。


走り出してみるとEQSと同様に滑らかで静かです。モーター出力は292ps/565NmとわずかにEQSに及びませんが(ポルシェのような差別化?)、トルクはほぼ一緒で車重がEQSより200Kg近く軽いので同等以上のダッシュです。


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リアシートはクラスが違うためかちょっとあっさり気味ですが、足元は同様に広々しています。頭上空間はEQSよりもわずかに余裕が無い感じで「EQS未満Cクラス以上」といった印象です。


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トランクは車体が短いためかEQのWクラスと考えると少し小さめの430Lです。こちらはセダンタイプでトランクルームが独立しており天地方向には高さがある感じです。トランクスルーはありますし、普通の使い方なら特に文句は出ない広さですね。


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EQSとEQEとCクラスを比較してみると、さすがにEQSは一番大型なので車内も余裕がありますが、空力重視?のワンモーションフォルムなのでリアの頭上空間はそれほど余裕がないですね。ちなみにBMWの3シリーズセダンは957mmでした。車高もCクラスに対して高いですが、その分は床下の電池のスペースに取られている気がします。ちょっと意外だったのがEQEのリアオーバーハングがCクラスより短い事で、そのためトランクスペースがやや少なめなのですね。フォルムだけ比較すると一番小さく見えますが、Cクラスよりも17cm長いです。


EQS、EQEのどちらも滑らかで静粛、かつ上質に加速し、当然乗り心地も良く、満充電なら余裕で500Km以上走れるという点では現時点のEVとしては十分以上の性能で個人的には今買っても良いかな、という出来だと思いました。リアシートも重視する方ならEQSで、それほどゴージャスさを求めない方ならEQEでしょうか。一点だけ、どちらもサッシュレスドアになっていたのが気になりましたが、空力処理を優先するとそうなるのでしょうか。


ハイパースクリーンは個人的には結構魅力的だと思いましたがEQEの標準グレードでは選べないためAMG EQE53になるのですが、いきなり700万円高になるので、そうするとEQSの標準グレードかな、という選択肢になります。しかしEQSだと全長5m超えで幅も広くなり、価格も300万円上がるので悩ましいですね。まあ、このクラスの大型車ならサイズの問題は度外視しても良いのかもしれませんが。


それでは実際に新ミドリーヌ号からの乗り換えの対象になるか、と言えばサイズもかなり大きくなり加速もやや鈍く、満タンでの後続距離も半分近くになるので、EVとしては優秀だけれどもまだまだ、という感じです。本気に購入を検討するとすると、数年して全固体電池でブレークスルーした後か、EQXXのようなスペシャルマシンならOKなのですが。


それとは別に、いくらゴージャスで高級とは言え1人か2人しか普段乗らないのに5M超えで車重も2.5tの車を乗り回していて良いのか、という疑問もちょっとあります。本来エコなはずのEVがこれほど巨大で重いのは環境に良いとは思えません。


ランボルギーニカウンタックが「V12エンジンを運ぶための車」と言われた事もありますが、現在の高級EVは「大きな電池を運ぶための車」と化していますね。十分な動力性能や航続距離を実現するには大きな電池の搭載が必要になり、そのためには車体も大型化して重くなり、それを動かすために高出力のモーターが要り、それには大型の電池が…という悪循環に陥っている気もします。


これを打破するためには全固体電池のような新技術の実用化を待つか、航続距離を諦めて小さな電池で我慢するかの2択になりますが、高級EVに乗る人が小さな電池で満足出来る訳が無いですし、市販されても売れないでしょう。もう幅は1.9m超え、車重も余裕で2t超えのEVばかりで立体パレットは無理で平地留めしか出来ないと、たとえ遠出してもかなり不便な気がします。


現実的な要求としては車幅は1850mm、車重も2t未満がありがたいですが、現状の技術ではほぼ無理なところが悲しいですね。貧乏人は高級EVに乗るな、というところでしょうか。床下に電池を敷き詰めるような車体構造だとセダンは車内高の点で不利なので、ますますSUVのような形態のEVばかりになるのでしょうね。EQXXのようなEVが出てくるにはあと5年くらいは様子見でしょうか。
Posted at 2022/12/13 06:30:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記

プロフィール

「[整備] #D3ツーリング 5回目のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/382708/car/3315795/8260970/note.aspx
何シテル?   06/10 06:03
最近車を新調しました。小さくて速い車が好み でしたが、色々な事情で現在の車に乗り換え ました。速さ、楽しさ、便利さを両立させるのは なかなか難しいですが、...
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