
EV化の流れの中で従来の内燃機関は段々肩身が狭くなっており、メーカーによっては既に生産終了したり新規開発もされない事が多くなってきましたが、メルセデスベンツはそうでもないようですね。

2018年に直6エンジン復活としてガソリン版のOM256と同時にデビューしたOM656型エンジンは当初は「350d」でしたが、「400d」、「450d」と着実に進化して最新型のOM656Mでは367ps/750Nmまでパワーアップしてきました。
新型EクラスステーションワゴンのE450dでは372ps/750Nmまでパワーアップされた上に23ps/200Nmの48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)が加わり、さらに電動コンプレッサーまで装備されています。回転フィールは非常にシルキーで滑らかで意欲的に吹け上がり、強烈なパンチ力を繰り出してくれるそうです。
0-100Km/h加速は5秒ジャストでALPINA D3Sの4.8秒よりは若干遅いですが大差なく、十分以上の速さですね。ターボラグもほとんど無いでしょうから、EVに近い滑らかさとトルクの太さを楽しめると思います。
荷室容量も615Lと大きさで勝る5シリーズ(570L)より大きく、燃料タンクはやや小さくなったようですがそれでも66Lあり、公称燃費の15.9Km/L走れば満タンで1000Km以上走るのも良いですね。9速ATなので120Km/h巡航でも15Km/Lくらい走るのではないでしょうか。
フォルムを比べても、E450dの方がホイールアーチとドア間の距離が長くてフロントオーバーハングが短く、FR的な端正なプロポーションに見えます。以前と逆ですね。5シリーズのスタイリングはセダンよりもツーリングの方がマシですが(爆)、それでもフロントオーバーハングの長さや腰高感がありますね。EVとの共用シャーシの弊害ですね。
個人的には5シリーズのツーリングは全長が5M超えで幅も1900mmなのに室内やトランクルームは広くならず、燃料タンク容量は60Lに減った上にBMWのツーリングの特徴だったリアガラス単独でのオープン機構も廃止されたので、先代のG30と比べてアドバンテージはまるで無いように感じます。EVのi5M60なら加速は魅力的ですが、航続距離はE450dの半分以下なのでツーリングなのにツーリングには使えません(爆)。
E450dが日本に導入される事はないのでしょうが、今すぐにでも欲しいモデルですね。日本ではSクラスやGクラス、GLEなどには搭載モデルがあるので是非Eクラスも6気筒ディーゼルが来て欲しいです。
Posted at 2025/01/31 03:08:18 | |
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